33日はひなまつり。ひな人形を飾ってお祝いするご家庭も多いのではないでしょうか?この記事では、ひなまつりの由来や歴史を解説します。ひな人形を飾る期間や行事食など、祝い方のポイントもご紹介しますよ。ぜひ、ひなまつりをお祝いする際の参考にしてみてください♪

ひなまつりとは

立ち雛と桝に入った雛あられ、盃に入った桃の花が置かれている

iStock.com/gyro

ひなまつりは、33日におこなわれる、女の子の健やかな成長を願う年中行事です。ひな人形を飾りごちそうを食べてお祝いするのが一般的な風習ですが、その起源や由来はどのようなものでしょうか。「桃の節句」とも呼ばれる理由や、行事食に込められた意味なども詳しくご紹介します。

ひなまつりの歴史と由来

黒い皿にてまり飴が盛り付けられている

iStock.com/zepp1969

古代中国のお祓いの風習が起源

ひなまつりの由来は諸説ありますが、中国の節句(季節の節目)の風習が有力な説とされています。古代中国では、季節の変わり目は邪気が入りやすいと考えられ、3月の最初の巳の日(みのひ)に、川辺の水で身体を清めるお祓いがおこなわれていました。(「巳の日」とは、金運が上がるとされている吉日のこと)

この風習が、後述の日本の風習と結びつき、長い年月を経てひなまつりへ変化したと言われています。

日本古来の風習と融合し「上巳の節句」に

日本にも古来より、紙で作った人形(ひとがた)に自分の厄を移し、水辺に流す風習がありました。これが前述の中国の風習と融合し、ひなまつりの元となる「上巳(じょうし)の節句」となるのです。

人形を川に流す風習は、一部の地域で「流し雛」の形で受け継がれています。33日には日本各地の神社や市町村で、折り紙で作ったひな人形を水辺に流す行事がおこなわれていますよ。

「ひいなあそび」と合わさり「ひなまつり」へ

一方、平安時代に貴族の女の子の間で「ひいなあそび」と言われる人形あそびが楽しまれていました。これが上巳の節句と合わさる形で歴史を重ね、江戸時代にはひな人形を飾ってお祝いするようになったのです。

また、江戸幕府により上巳の節句が公的な祝日「五節句」のひとつに認定されます。こうしてひなまつりは市民の間でも広まり、現代へと受け継がれました。

ひなまつりの風習

ひな人形を飾る

ひな人形が飾られている様子

iStock.com/ziggy_mars

ひなまつりは女の子の節句。ひな人形を飾ってお祝いします。ひな人形には、我が子に災いが降りかからず健やかに成長することを願う、親の思いが込められていますよ。

人形を飾り始める時期に明確な決まりはありませんが、一般的には立春(24日)頃とされています。吉凶日の占い「六曜」を意識される場合は、24日以降の大安や友引の日が良いでしょう。

一方、ひな人形を片付けるのは3月の上旬~中旬頃が一般的。「早く片付けないと、縁が遠くなる」という言葉がありますが、これは迷信です。ひな人形は湿気に弱いので、33日以降の晴れた日に片付けるようにしましょう。

桃の花を飾る

ひなまつりには、桃の花を飾るのが伝統的な祝い方です。古くから、桃の木は魔除けや不老長寿の力がある、縁起の良い植物とされてきました。また、旧暦の33日は、桃の花が咲く季節。そのためひなまつりは「桃の節句」とも呼ばれています。ピンク色で愛らしい桃の花は、女の子の節句にぴったりですね。

ひなまつりの行事食を食べる

赤い朱塗りの器に入ったちらし寿司

iStock.com/Promo_Link

ひなまつりには行事食を食べてお祝いします。代表的な料理は「ちらし寿司」。使われる具材には、「えび=腰が曲がるまで長生きする」、「れんこん=先が見通せる」、「豆=健康でマメに過ごす」という意味があります。

「はまぐりのお吸物」も、ひなまつりにはつきもの。はまぐりは二枚貝のため、仲睦まじい夫婦の象徴とされています。良縁に恵まれ仲良く過ごせるように、という願いが込められた料理です。

ひな祭りのお菓子では、「ひなあられ」や「ひし餅」が代表的。現在では、桜餅やひなまつりケーキを食べて祝うこともあります。ひなまつりのお菓子には、緑・白・赤の3色が多く使われますが、これは「緑=健康や長寿」、「白=清潔」、「赤=厄除け」といった意味があるためです。

女の子の幸せを願うひなまつり

昔、中国や日本でおこなわれていた水辺で厄を祓う風習と、貴族のひいなあそびが融合することで、現在へと受け継がれた「ひなまつり」。ひな人形や桃の花、行事食には、女の子の災いを除け健やかな成長や良縁を願う、親の願いが込められています。ひなまつりには、由来や意味を語り合ってお祝いの席を楽しんではいかがでしょうか。

阪急のひなまつり特集

ひなまつりケーキやちらし寿司がラインアップ!
「阪急のひなまつり」特集はこちら

※商品情報や販売状況は2025年02月14日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。