日本には、節目の年齢ごとに長寿をお祝いする風習があります。その一番始めに訪れる「還暦」について、意味や由来、祝い方を詳しく解説。赤いちゃんちゃんこを着る理由もお届けします。家族や親族が還暦を迎えるときに、ぜひお役立てくださいね。

「還暦」とは

松・竹・梅の絵が描かれたはまぐりの貝殻3枚と、その奥に置かれた南天の枝

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「還暦」とは、60歳を迎える方の長寿のお祝い、およびその年齢を指します。70歳の「古希(こき)」と同じく、発祥は中国です。

還暦は、満年齢で60歳、すなわち数え年で61歳のときに祝うのが習わし。ただし現代では、数え年で60歳を迎える年にお祝いをする家庭が増えてきています。どちらでも問題ありませんので、家族で事前に相談し、決めておくとよいでしょう。

数え年と満年齢の違い

「数え年」は、生まれた日を1歳とカウントし、元旦を迎えるたびに年をひとつずつ加算する数え方。たとえば1231日に生まれた場合、その日に1歳、翌日の11日には2歳になるというわけです。

それに対し「満年齢」は、生まれた日を0歳とし、誕生日がくるごとに1歳ずつ年を足していきます。1231日生まれの人は、その日は0歳、翌年の1231日が1歳。つまり数え年と満年齢では、最大で2歳の年の差が生まれることになります。

還暦の意味と由来

赤いトレーにのったさかずきと、そのまわりに置かれた松の枝と南天の枝

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「還暦」の言葉の意味

還暦とはその名の通り、「元の暦に還る」の意味です。「元の暦」というのは、「自分が生まれた年の干支(えと)」のこと。つまり「還暦=自分が生まれた年の干支に還る」を表します。

60歳に還暦を祝う由来

干支は「十二支(じゅうにし)」と「十干(じっかん)」の組み合わせからなり、60年で一巡するサイクルです。すなわち、自分が生まれた年の干支に還るのは61年目。このことが満年齢60歳・数え年61歳で還暦を祝う由来とされています。

「十二支」「十干」とは

「十二支」は、みなさんご存知「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」のこと。「十干」は、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」です。日本ではこのふたつの組み合わせを「十干十二支(じっかんじゅうにし)」と呼び、「干支」として古くから暦に用いています。

還暦の祝い方

赤い和紙の上に置かれた祝い箸2膳

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還暦を祝うのに決まった日取りはありません。誕生日当日に限らず、正月やお盆、敬老の日などでもOKです。家族で相談し、みんなが集まりやすいタイミングで食事会を開くとよいでしょう。

その際ご本人に、赤いちゃんちゃんこを身に着けてもらうのが習わし。赤い色には魔除けの力があるとされ、日本では古来より、赤ん坊に赤い産着を着させる習慣があったからです。還暦は生まれた年の暦に還るため、「赤ちゃんに戻る」と考えられています。それにより、還暦祝いに赤いちゃんちゃんこを着る風習が生まれたと言われているのです。

そのほかの祝い方は?

昔は寿命が短かったため、還暦といえば長寿に値しました。現代では60歳でもまだまだみなさんパワフル!赤いちゃんちゃんこは大げさだとお考えになられる方もいらっしゃるかもしれません。

その場合は、赤をイメージしたお花や小物などをプレゼントしたり、ちょっとリッチな食べ物を贈ったりしてはいかがでしょう?足腰が丈夫なうちに、一緒に旅行に出かけるのもおすすめですよ。

還暦祝いのプレゼントの選び方

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還暦の祝いに何かプレゼントを贈りたいけれど、「どれを選べば良いのかわからない......。」という悩みを持つ方も多いと思います。ここでは、還暦祝いのプレゼントの選び方を解説。特におすすめの品をカテゴリ別に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

日常使いができるもの

還暦祝いの贈りものは、日常使いできるものがおすすめ。例えば、おしゃれな財布やキーケースなどは大事なものを持ち運ぶときに使用するため、喜ばれやすいといえるでしょう。実用性の高さで選ぶと、間違いありません。

レザー小物に、刻印で名入れするのも記念になるので良いですよ。革製品は、経年劣化により風合いの変化を楽しめるのもポイント。使い込むほどに味が出るため、これからも健康で長生きしてほしいという願いを込めて贈るのがおすすめです。

趣味を楽しめるもの

還暦祝いに、プレゼントを贈る相手の趣味に合わせた品を選ぶのも良いでしょう。例えば、ゴルフや釣り具、裁縫道具などがおすすめ。還暦に合わせたものを探してみると、赤色のゴルフボールや手袋が見つかります。特別感を出したい方は、アイテムの色にも注目してみてくださいね。

すでにいくつかの道具を持っている方は、使いやすいものが決まっている場合もあります。あらかじめリサーチしておくと安心です。還暦を迎えてから、何か新しく老後の楽しみを探したいと思っている方には、すぐに始められるように趣味の道具一式をプレゼントするのが素敵です。

グルメやお酒

普段はあまり購入しないような、リッチなグルメや酒をプレゼントするのもおすすめです。例えば、うなぎや国産100%の肉、脂ののった魚、有名なホテルのシェフが監修した惣菜など、食卓を華やかに彩るものが喜ばれるでしょう。

酒好きの方には、日本酒や赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワイン、洋酒、ビールなどがいち押し。おつまみとセットにして贈ると、還暦祝いの特別感が出せます。「これ食べてみたい!」という声をキャッチしたら、グルメやお酒はいかがでしょうか?

健康サポートができるもの

還暦を迎える時期は、健康面でも気になるところがいくつか出てきますよね。そんなときは、いつまでも健康でいられるようにサポートできる品を贈りましょう。

例えば、肩や足のマッサージ機やフィットネス機器、血圧計やフェイスケアスチーマー・美顔器のような健康家電がおすすめです。自宅でストレッチできるような、ヨガマットや腰痛を軽減するクッションも魅力的な品ですよ。インテリアになじみやすいおしゃれなデザインなら、気分も高めてくれるでしょう。

体験ギフト

日頃の疲れを癒せるように、温泉宿泊や旅行券など体験型のギフトを贈るのもおすすめです。体験ギフトは思い出に残せるのが魅力。レストランでの豪華な食事やのんびりと過ごせる船旅、体をほぐすマッサージ・エステなど、還暦を迎えた方にゆっくり過ごしていただく工夫が大切です。

両親にペアチケットを贈ったり、家族みんなで旅行に出かけても良いでしょう。ギフトを贈る相手が「ここに行ってみたい!」と言っていたらチャンスです。ぜひ素敵な記念日にしてみてくださいね。

還暦祝いのタブーや注意点

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還暦祝いにおすすめの品がわかったところで、「NG・タブーの品はあるのか?」という疑問が浮かぶ方も多いかと思います。ここでは、還暦祝いのタブーや注意点にフォーカスして解説。なるべく避けたほうが良いものを紹介するので、ギフトを選ぶ際にご注意ください。

死・苦・老いを連想させない

還暦祝いは長寿をお祝いするものなので、「死・苦・老い」を連想させる品やメッセージは避けるようにしましょう。例えば、プレゼントも4個、9個入りのものには注意したり、メッセージカードに書く内容がネガティブなイメージにならないように気を付けたりしましょう。

ほかにも不吉な言葉を連想させるものは避けるのが無難です。なるべく「長生きしてくれてありがとう」「これからも健康に元気でいてください」という思いを込めるように意識してくださいね。

お茶やハンカチを贈るのは避ける

還暦祝いでは「お茶」や「ハンカチ」などを贈るのは、なるべく避けた方が良いでしょう。どちらも「死・別れ」をイメージさせる弔事の品なので、還暦のお祝いでは控えます。

特にお茶は、好きな人も多くプレゼントとして選ばれやすいですがNGです。お茶は香典返しの品としてよく使われるため、お祝いのシーンではあまりふさわしくありません。

また、ハンカチは「手布(てぎれ)・別れ」など、ネガティブなことをイメージさせます。亡くなった人の顔にかける布やお葬式の涙などが浮かぶ場合もあるため、ご注意ください。

時計・文房具・靴なども避ける

還暦を迎える方は、長年勤めた会社を退職し、のんびりと老後を楽しもうと思う方も多いと思います。そのため「時計・文房具・靴」など、「もっと頑張って働いてほしい」というニュアンスの込められた品は、なるべく避けたほうが安心です。

定年を迎えたにもかかわらず、まだ仕事を頑張らなければならないのか?という風に思われる恐れがあるため、控えましょう。特に靴は「踏みつける」ことをイメージさせるため、目上の方へのギフトとしてはふさわしくありません。

一番タブーな贈り物はクシと椿

還暦祝いで一番タブーな品は「クシ」と「椿」です。クシは苦と死というネガティブなイメージが2つ入っているため、お祝いのシーンで贈るべきものではないといえます。

また椿の花は、花が枯れていないときにも突然落ちる性質があります。その様子は死・首から落ちる・終わり方が良くないということを連想させるため、贈りものとしては不適切です。また椿の柄が描かれたパッケージや小物も、基本的には避けるようにしましょう。還暦をしっかりお祝いできるように、タブーな品には注意してくださいね。

還暦祝いにおすすめ商品5選

1.「まつおか」(冷凍)おすすめ惣菜セット

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3,000円

食卓を華やかに彩る、和惣菜を詰め合わせたギフトです。パリッとした食感とジューシーな肉汁があふれ出す、国産手羽先の甘辛揚げやさっぱりとしたさつまいものレモン煮など、6品を楽しめます。ホクホクとしたじゃがいものうま味がたまらない、豚肉のうま煮も食べ応えがありますよ。いつもの食事にプラスワンしたいときに便利です。

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2.【焼酎(麦焼酎)】佐賀県〔光武酒造場〕無濾過常圧 舞ここち原酒

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3,520円

とろみのある濃厚な舌触りがクセになる、麦焼酎ギフト。常圧蒸留かつ無濾過のまま貯蔵・熟成しているため、まろやかで膨らみのある甘味を感じられます。クセが少なく飲み心地も良いのが魅力。ストレートや水割りなど、さまざまなの見方を楽しめます。還暦にぴったりの赤を基調としたパッケージも、華やかで美しいデザインですよ♪

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3.「ア・ラ・カンパーニュ」ガトーアソルティ 18個入り

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4,320円

さっくりとした口当たりが特徴のサブレやバターの風味が広がるマドレーヌ、おしゃれなフィナンシェなど、さまざまな焼き菓子が入っています。温かみのある木箱に入っているため、日頃の感謝の気持ちをしっかりと伝えられますよ。なかでもサブレは3種類の味がラインアップされており、食べ比べて楽しむことも。個包装なので、好きなタイミングでお召し上がりいただけます。

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4.【赤ワイン】グランポレール 余市ピノ・ノワール<登町selection>2018

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8,800円

ぶどう品種・ピノ・ノワールを100%使用した、辛口テイストの赤ワイン。ふわっと広がる華やかな香りと、ほんのり感じる繊細なタンニンが非常によく合います。ドライクランベリーや、紅茶の茶葉のようなニュアンスを楽しめるのが特徴です。鴨のローストやしゃぶしゃぶなどと一緒に食べると、より風味が引き立ちますよ。

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5.「精肉専門店 つの田」佐賀産和牛すき焼き用肩ロース・モモ 600g

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10,800円

佐賀県産の和牛すき焼き用の肩ロースとモモ肉を詰め合わせた、ボリューム満点のギフトです。ほど良い霜降りは、口の中でとろける濃厚なうま味が魅力的。赤身肉は、味がギュッと凝縮されており、噛めば噛むほど深みを感じられます。牛肉本来の味を楽しみたい方におすすめ。コクがあるため、満足できること間違いなしですよ。

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家族の還暦を盛大に祝おう!

「喜寿(きじゅ)」や「傘寿(さんじゅ)」、「卒寿(そつじゅ)」などと比べ、世に定着している「還暦」。とは言え、その深い意味や由来については初めて知った方が多いのではないでしょうか?現代では60歳がそれほど長寿扱いされていませんが、本来とてもおめでたい節目です。家族の還暦は盛大にお祝いをしてくださいね。

※商品情報や販売状況は2024年12月22日時点でのものです。
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