ライフスタイル&ヘルス2022/3/15 更新
暑い夏、故郷の両親やお世話になった方々が元気に暮らしているか心配になりませんか?電話やメールでまめに連絡を取るのも大事ですが、相手を気遣う想いを込めて、暑中見舞いを送ると丁寧です。本記事では、暑中見舞いの意味や由来、書き方について解説。具体的な文例もご紹介します。
「暑中見舞い」とは、普段なかなか会えない親族や、いつもお世話になっている方々へ送る、夏の挨拶状です。暑さが真っ盛りの時期に、相手が体調を崩さないようにと、健康への気遣いを込めて送ります。
はがきでの短い便りですが、メールよりぬくもりがあり、丁寧な印象を与えられるのが魅力。また自身の近況報告も兼ねているため、互いの心を通わせるひとつの手段と言えるでしょう。
暑中見舞いの風習が始まったのは、江戸時代と言われています。お盆に里帰りをする際、先祖の霊にお供えの品を持参していたことがはじまりです。それがのちに「夏の挨拶」として広く浸透し、お世話になった方へ贈答品を贈る形へ変化していきました。
明治時代初期に郵便制度が発達すると、この習慣はさらに簡素化。現在のように、挨拶状のみを送るスタイルが定着しました。
暑中見舞いを出す時期は、小暑から立秋頃とされています。具体的には7月7日頃〜8月7日頃です。
ただし、住んでいる場所によっては7月上旬だとそれほど暑くないこともありますよね。その場合は、相手の住まいの地域が梅雨明けした頃を目安に送るとよいでしょう。
「残暑見舞い」は、残暑の厳しさが残る時期に、相手の体調を気遣って出す夏の挨拶状です。暑中見舞いと意味合いはほぼ同じですが、送る時期が異なります。
残暑見舞いは立秋以降(8月7日頃〜31日)までに出すのがマナー。残暑がつづく場合は、9月に入ってからでも失礼にはあたりません。とは言え、どんなに遅くとも9月上旬までには出しましょう。
なお暑中見舞いと残暑見舞いは送る時期が近いため、どちらか片方を出せばよいとされています。
「お中元」とは、日頃お世話になっている方へ、感謝と健康を願う気持ちを込めて贈り物をする夏の風習です。中国に古くから存在する道教の行事が起源と考えられています。それが日本に伝わる際、お盆のならわしと重なり、今の形が定着しました。
暑中見舞いと主旨は似ていますが、「暑中見舞いは挨拶状」「お中元は品物」という考え方が一般的。なお暑中見舞いとお中元は時期が重なるため、基本的に両方贈る必要はなく、どちらか一方で構いません。もし両方贈りたい場合は暑中見舞いの時期をずらして、残暑見舞いとするとスマートですよ。
暑中見舞いは、「お見舞いの挨拶」「時候の挨拶からはじまる主文」「結びの挨拶」「日付」の4つの構成で書くのが基本です。
「暑中お見舞い申し上げます」や「暑中お伺い申し上げます」といった文言を、本文よりやや大きめの文字で書きましょう。句点「。」は不要です。
季節感を表す文章や、先方の住まいの土地柄・気候に関する文章から書き始めます。そのあとに、相手の安否を尋ねる言葉を続け、お世話になったことがあれば、感謝のひと言を添えましょう。最後に自分や家族の近況を書くと、読む側に喜ばれます。
相手の健康や無事を祈る、思いやりのある言葉で締めくくります。
具体的な日付は入れず「令和○○年」とだけ書き、その後に「盛夏」と記載します。
暑中お見舞い申し上げます
毎日暑い日が続きますが、皆さまお変わりなくお過ごしですか?
私ども家族一同は、おかげさまで元気に過ごしております。
例年より暑さが厳しいため、くれぐれも体に気をつけてお過ごしください。
令和○○年 盛夏
暑中お見舞い申し上げます
だいぶご無沙汰しておりますが、元気にしていますか?
近いうちに時間を見つけて、どこかで会えたら嬉しいです。
暑さもこれからがピークなので、夏バテしないよう気をつけてくださいね。
令和〇〇年 盛夏
暑中お見舞い申し上げます
梅雨が開け、すっかり夏本番となりましたが、ご健勝のことと存じます。
日頃から何かとお心にかけてくださり、感謝の念に堪えません。
私も早く一人前になれるよう、これからも努力する所存です。
酷暑の折、どうぞご自愛のうえお過ごしください。
令和○○年 盛夏
いまやメールで気軽にやり取りができる時代なので、暑中見舞いを書く人は少なくなりました。ですが、やはり郵便で届く挨拶状は、相手にとって喜ばしいものです。思いやりや親しみの気持ちも、より伝わりやすくなります。デジタル化が進むなかで、あえてアナログな通信手段で交流し、ぬくもりや風情を届けてくださいね。
※商品情報や販売状況は2022年03月15日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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