インスタントコーヒーとは、コーヒー抽出液を乾燥させ粉末状にしたもの。水分が少ないため日持ちしますが、保存方法を間違えると風味が落ちやすくなってしまいます。良好な風味を長く維持するためには、どうすればいいのでしょうか。この記事ではインスタントコーヒーの正しい保存方法をご紹介します。

インスタントコーヒーの正しい保存方法

インスタントコーヒー

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インスタントコーヒーは、基本的に常温保存がオススメです。冷蔵・冷凍で保存している状態から室内に戻すことを繰り返していると、室内との温度差により、容器に水滴がついてしまいます。水滴は吸湿や固化の原因になるので、注意が必要です。

開封前・開封後の両方とも、高温多湿を避けて冷暗所で保存しましょう。開封後はしっかりと密封することも大切なポイントです。

開封後1ヶ月を超える場合は冷蔵・冷凍がオススメ

開封後1ヶ月を超える場合は、常温保存ではなく冷蔵・冷凍保存が適しています。インスタントコーヒーのおいしさを長持ちさせるためには、低温状態を維持することが大切です。

インスタントコーヒーは高温・多湿の環境だと劣化しやすいという特徴があります。冷蔵・冷凍保存であれば、低温状態を保つことが可能。出し入れ回数を少なくすれば、室内との温度差で水滴がついてしまう心配もありません。

インスタントコーヒーを保存するときのコツ

インスタントコーヒー瓶入り内蓋シール

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インスタントコーヒーを保存する場合、湿気は厳禁です。コーヒー粉が水分を吸ってしまうと、そこから一気に固まってしまうという最悪の事態に。固まってしまったコーヒー粉は風味が落ちて、本来の香りが楽しめなくなってしまいます。

湿気を防ぐには、容器の蓋をしっかりと閉めることが大切。さらにコーヒー粉をすくうときに用いるスプーンは、水気をよく切ったものを使うようにしましょう。

また、容器内に乾燥剤を入れておくのも有効です。乾燥剤には湿気を吸って限界に達すると、青色の粒がピンク色に変わるシリカゲルや、珪藻土ブロックなどがあります。特にシリカゲルは、交換すべき時期が目で見て確認できるのでオススメです。珪藻土ブロックは100円均一などで手軽に購入できますよ。

蓋がついている瓶入りのタイプ

内蓋のシールは縁を残して剥がす

瓶入りのインスタントコーヒーには、内蓋(紙のシール)がついているのが一般的です。このシールは、縁の部分だけをきれいに残すように剥がしてください。こうすることで、蓋を閉めたときの密閉度が格段に上がります。内蓋のシールは、ナイフで簡単に取り除くことができますよ。

袋入りのタイプ

乾燥剤を使う

袋入りの場合も、乾燥剤を使ったほうがよいでしょう。シリカゲルや珪藻土ブロックなど、袋に入る大きさの乾燥剤を選んでください。

二重で密閉して保存する

袋入りのインスタントコーヒーは、中の空気をできるだけ抜いてから輪ゴムやテープで封をしてください。さらにジップ付きの袋や蓋つきの保存容器に入れましょう。二重で密閉することで空気に触れるのを防ぐことができ、より風味が長持ちします

風味が落ちてしまったインスタントコーヒーの活用術

インスタントコーヒーのレシピ

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インスタントコーヒーは調味料としても活用できます。一度風味が落ちてしまったインスタントコーヒーでも、料理に入れれば深みのある味わいに。また、こんがりとしたきれいな焼き色にしてくれる作用があるので焼き菓子などのオーブン料理にも大活躍します。

カレーにインスタントコーヒー

カレールーを入れたあとで、インスタントコーヒーを少量ずつ投入します。コーヒーのほろ苦さでコクが増し、ひと晩煮込んだようなおいしさに仕上がりますよ。

炊き込みご飯にインスタントコーヒー

インスタントコーヒーには、肉や魚の臭みを和らげる作用があります。そのため、魚の缶詰を使う炊き込みご飯と相性ぴったり。塩味と甘味が引き立った、まろやかな味に仕上がります。お米2合、さば缶1缶につき、インスタントコーヒー大さじ1杯を目安に加えて作ってみてください。

野菜炒めにインスタントコーヒー

インスタントコーヒーを炒め物に入れれば、深みが増してコクのある味わいに。塩系のタレはコーヒーとの相性が悪いので、オイスターソースや焼き肉のタレなど、こってり系のタレと合わせるのがポイントです。

インスタントコーヒーを正しく保存しよう

インスタントコーヒーは、豆や粉に比べて長持ちします。コーヒーをおいしくいただくためにも、保存するときに湿気対策は怠らないようにしましょう。もし風味が落ちてしまったら、そのときは隠し味として料理に加えてみてください。

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※商品情報や販売状況は2022年03月14日時点でのものです。
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