ライフスタイル&ヘルス2022/3/16 更新
お店でコーヒーを注文するとき、「ドリップコーヒー」の名前を目にすることはありませんか?そもそも「コーヒー=ドリップするもの」というイメージがある方は、なぜわざわざ「ドリップ」をつけるのか疑問に思うのではないでしょうか。本記事ではドリップコーヒーとは何なのか、ほかのコーヒーとの違いを含めて詳しくご紹介します。
ドリップ(Drip)には、英語で「滴る(したたる)」「ポタポタと落ちる」という意味があります。つまり「ドリップコーヒー」とは、コーヒー粉にお湯を注ぎ、滴り落ちるようにして抽出するコーヒーのこと。コーヒーにはいろいろな抽出方法があるなかで、ドリップコーヒーは「お湯の重みで成分を抜き出す」のが最大の特徴です。
コンビニで売られているドリップ式コーヒーマシンのコーヒーや、喫茶店でマスターがドリッパーで淹れるコーヒーなどは、すべてドリップコーヒーに該当するもの。世界中で普及している、定番の淹れ方です。
普段から家でドリップコーヒーを飲む方は、「そもそもドリップ以外の方法ってあるの?」と疑問に思うのではないでしょうか。
前述したように、ドリップ以外にもコーヒーにはさまざまな抽出方法があります。身近なものでは、粉末または顆粒状のコーヒーにお湯を注いで飲む「インスタントコーヒー」や、気圧の変化を利用してコーヒーを抽出する「サイフォン式コーヒー」、コーヒー粉とお湯を入れ、金属フィルターを押し沈めて抽出する「フレンチプレスコーヒー」など。
また強い圧力をかけて短時間で抽出する「エスプレッソ」も、基本的にドリップコーヒーとは別物として扱われます。ドリップコーヒーはそのまま飲むのが主流ですが、エスプレッソは強く苦味が出るので、「カプチーノ」「マキアート」「ラテ」のようにミルクと合わせるアレンジも人気です。
「ハンドドリップ」とは、ドリッパーや細口のケトルを使い、コーヒー粉にお湯を注いで抽出する手順のこと。ハンドドリップで入れたコーヒーを「ハンドドリップコーヒー」と呼びます。
〈ペーパードリップ〉
ハンドドリップのなかでもっとも定番の淹れ方が、「ペーパーフィルター」という紙のフィルターを使う方法。これを「ペーパードリップ」と呼びます。ペーパーフィルターは100円ショップやスーパーで気軽に購入できる点や、使い捨てできるという衛生面が人気の理由。
ただしお湯の温度や注ぐスピード、蒸らす時間によって味わいが大きく変わるため、奥が深くむずかしいとされる淹れ方でもあります。
〈ネルドリップ〉
ネルドリップは、「ネルフィルター」という布製のフィルターで抽出する方法のこと。ペーパーフィルターと比べてコーヒーの微粒子をしっかりと取り除くことができるため、舌触りのよいまろやかな味に仕上がるのが魅力です。
一方ペーパードリップと比べて淹れるのに技術がいることや、お手入れの大変さがデメリット。ただコーヒー愛好家には「最高の抽出方法」と呼ばれる淹れ方でもあるので、気になる方はぜひ一度その味を体験してみてくださいね。
ハンドドリップは必要な道具が多いことや、淹れるのに技術がいること、付きっきりで作業しなければいけないという短所があります。
より手軽にドリップコーヒーを楽しみたい方におすすめなのが、「コーヒーメーカー」を使う方法です。近年ではハンドドリップで淹れたものと変わらないほど本格的な味に仕上がるものも。忙しい朝や、仕事のリフレッシュタイムなど、ボタンひとつで淹れられるコーヒーメーカーがあるととても便利ですよ。
「ドリップタイプ」「カプセルタイプ」「エスプレッソ専用」などコーヒーメーカーにもいろいろな種類があるので、自分の好みに合うものを探してみてくださいね。
コーヒーのいろいろな抽出方法をご紹介してきましたが、そもそもコーヒーは「透過法(とうかほう)」と「浸漬法(しんしほう)」の2つに大別されます。これらにはどのような違いがあるのでしょうか?
透過法とは、コーヒー粉にお湯を注ぎ、フィルターを通して成分を抽出する方法のこと。つまり「ドリップコーヒー」は透過法で淹れるコーヒーを指します。ペーパーフィルターやネルフィルター、ドリップ式のコーヒーメーカーでの抽出は、どれも透過法に該当するもの。
浸漬法のコーヒーと比べて短時間で抽出できるため、すっきりとした味わいになるのが魅力です。
浸漬法は、コーヒー粉をお湯に浸して成分を抽出する方法のこと。コーヒーの成分を抜き取りやすいため、濃厚でしっかりとした味わいになるのが魅力です。ただしコーヒーの雑味も出やすくなるというデメリットも。
サイフォンやフレンチプレスで淹れるコーヒーや、水出しコーヒなどは、浸漬法に該当します。
エスプレッソはドリップコーヒーと別物とご紹介したので、浸漬法だと思った方が多いはず。しかしエスプレッソの抽出方法は透過法に該当します。理由は、専用器具のフィルターを通過させながら抽出する淹れ方だから。ただしドリップコーヒーのような透過法の淹れ方とは一線を画すため、別物として扱うのが一般的です。
ひと口にドリップコーヒーといっても、その淹れ方はさまざま。ペーパードリップやネルドリップ、コーヒーメーカーを使う方法もあります。さらにサイフォン式・フレンチプレス式のようにたくさんの抽出方法があるのがコーヒーの奥深いところ。自分好みの味を追求するために、いろいろな淹れ方を試してみてくださいね。
※商品情報や販売状況は2022年03月16日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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