そもそも「色」が違う赤ワインと白ワイン。コース料理では、「料理に合わせて提供されるワインが違う」なんてこともありますよね。では具体的にどのような違いがあるのでしょうか。本記事では製造方法から使用するブドウの品種まで、赤ワインと白ワインのさまざまな違いをご紹介します。

違いは色だけ?赤ワインと白ワインの違いとは

赤ワインと白ワインが同時に注がれている

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赤ワインと白ワインの違いは一体何なのでしょうか。大きな違いは「使用するブドウの品種」と「製造方法」にあります。

【赤ワイン】黒ブドウを皮ごと発酵させて製造

赤ワインは主に黒ブドウが使用されます。果汁、種、皮を一緒に発酵させて作るため、ブドウそのものの色が付き、渋味が生まれるのが特徴です。

【白ワイン】主に白ブドウを使用

白ワインは、主に白ブドウを使用。皮や種まで使う赤ワインとは違って、果汁だけを発酵させて作ります。

使用する「ブドウの品種」が違うと、何が変わるの?

白ブドウを苗木から収穫している

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前述したように、赤ワインと白ワインでは「使用するブドウの品種」が異なります。それぞれどんなブドウが使われているのでしょうか。

【赤ワイン】黒い皮で覆われた品種のブドウを使用

赤ワインに使うブドウは、カベルネ・ソーヴィニヨン種、ピノ・ノワール種、メルロー種など、黒い果皮の品種が有名です。果皮も含めて造ることで、赤ワイン独特の鮮やかな赤色になります。

【白ワイン】白ブドウや黒ブドウの「果汁のみ」で製造

白ワインはシャルドネ種、ソーヴィニョン・ブラン種、セミヨン種などが使われます。白ブドウのほかに黒ブドウが使用されることもありますが、果汁のみで作られるため、赤ワインのような色にはなりません。

製造方法にはどんな違いがあるの?

潰したブドウを手で掬っている

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ブドウの品種や使用する箇所だけでなく、製造方法にも違いがある赤ワインと白ワイン。主な違いは、ワインを発酵する際の温度にあります。

【赤ワイン】25〜30℃で丸ごと発酵させる

前述の通り、赤ワインは果肉と果汁だけでなく、皮や種を一緒に発酵させます。一般的には25~30℃と少し高めの温度で発酵させるのが特徴。発酵期間は10日前後です。

【白ワイン】15〜20℃で果汁のみを発酵させる

白ワインはブドウ丸ごとではなく、果皮を取り除いた果汁のみを発酵させます。また白ワインはフレッシュな風味を引き出すために、15~20℃程度の低温で発酵させるのも特徴です。

それぞれの味わい&相性の良い料理とは

風味や味わいが違うからこそ、合う料理も変わるのがワインの魅力のひとつ。相性の良い料理と合わせることによって、それぞれのおいしさが引き立ちます。

【赤ワイン】味の濃い肉料理にぴったり!渋みに負けないメニューを

肉料理と赤ワインがテーブルに置かれている

iStock.com/Sergey Nazarov

赤ワインと相性が良いのは、ジューシーな肉料理や味の濃い料理。ブドウそのものの渋みを持つ赤ワインの風味に負けないメニューがおすすめです。

渋味の強い赤ワインと肉料理を合わせると、口の中の脂がさっぱりします。またサラミやハム、カマンベールチーズなど、味がしっかりしたおつまみとも相性抜群。フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディのなかから料理に合わせて選ぶと、より楽しみ方が広がります。ラタトゥイユやガスパチョなどのトマト料理のように、料理とワインの色を合わせる方法もおすすめです。

ぜひ試していただきたいのが、「醤油」をベースにした和食とのペアリング。肉じゃが、照り焼き、蒲焼きなどは赤ワインの渋味とぴったりですよ。

【白ワイン】素材の味を楽しむシンプルなメニューと相性Good

白ワインと生牡蠣がテーブルに置かれている

iStock.com/Lisovskaya

辛口の白ワインは、口当たりがやさしくドライな味わい。そのため味の濃い料理よりも、素材そのものの味を楽しめるシンプルなメニューに合わせるのがおすすめです。

例えばカプレーゼやカッテージチーズ、塩こしょうで味付けした唐揚げや、カキフライなど。揚げ物の脂っこさも、白ワインのすっきりとした味わいで中和されます。

なんといっても白ワインに合うのは魚介料理です。ムニエルなどの白身魚を使った料理や、和食ではお刺身、お寿司にもにぴったり。サラダなどの野菜に合わせても、あっさり食べられますよ。

【まとめ】赤ワインと白ワインの違い

赤ワインと白ワインの違いをまとめた表

阪急で人気の赤ワイン・白ワイン5選

1. バロン・ド・マガーニャ

赤黒のボトルに入ったバロン・ド・マガーニャ
3,300円

スペイン王室でも愛される赤ワイン「バロン・ド・マガーニャ」。プラムやブラックチェリーの豊かな香りを楽しめます。10年ほど熟成したからこその、長く続く余韻も魅力的。濃厚なコクと、ほろ苦いタンニンの繊細な風味が口いっぱいに広がります。

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2. アヅミノワール カベルネ&メルロ 2018

赤黒のボトルに入ったアヅミノワール カベルネ&メルロ 2018
3,520円

ミディアムボディの上品な口当たりと、シナモンや黒こしょうのスパイシーな香りが広がる赤ワイン。長野県安曇野市で生産された、黒ブドウのカベルネ・ソーヴィニョン、メルローが使用されています。やさしく調和する樽香も魅力的。ハンバーグや焼き肉などと合わせると、うま味をさらに引き立ててくれます。

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3. ドメーヌ・シャンソン シャブリ・プルミエ・クリュ フルショーム

黄色みが買ったグリーンのボトルに入ったドメーヌ・シャンソン シャブリ・プルミエ・クリュ フルショーム
5,500円

デリケートなミネラル感と、柑橘類のすっきりとした味わいが特徴の白ワイン。フレッシュかつピュアな果実味に、アーモンドとバニラのコク深さが混ざり合い、絶妙なバランスを保っています。温かいパテをはじめ、ホタテのアヒージョ、シェーブルチーズなどとの相性が抜群です。

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4. ドメーヌ ジョルジュ リニエ モレ サン ドニ プルミエ クリュ クロ デ ゾルム

赤黒×白のボトルに入ったドメーヌ ジョルジュ リニエ モレ サン ドニ プルミエ クリュ クロ デ ゾルム
11,000円

樽香の甘さを出し過ぎずに、フレッシュな果実風味をしっかりと引き出した赤ワイン。輪郭がはっきりしているにもかかわらず、上品でまとまった風味に仕上げられています。牛肉の赤ワイン煮込みやボロネーゼ、うなぎの蒲焼きと一緒に食べるのがおすすめですよ。

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5. 登美の丘ワイナリー 登美 白

黄色みがかったボトルに入った登美の丘ワイナリー 登美 白
11,000円

山梨県の「登美の丘ワイナリー」で造られた、シャルドネ100%の白ワインです。蜜りんごや樽香のエレガントな風味が特徴。辛口テイストでさっぱりと飲めるので、あっさりとした薄味の味噌汁、さんまの塩焼きと一緒に味わうのがおすすめです。リッチな雰囲気が漂う、美しく透き通ったイエローの見た目も魅力的。

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料理と合わせてワインを選ぶ楽しみを

色だけでなく、ブドウの品種や製造方法にも違いがある赤ワインと白ワイン。味わいが違うからこそ相性の良い料理も違うため、食事とのペアリングを楽しめるのが魅力です。その日の気分でワインの種類や、合わせる料理をアレンジしてみてはいかがでしょうか。

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