ライフスタイル&ヘルス2022/5/26 更新
ビールや酎ハイ、ワインや日本酒など普段から家で飲む機会も多いお酒。実は賞味期限があることを知っていますか。また正しい保存方法をしないと、劣化しておいしく飲めなくなってしまう可能性もあります。今回はお酒の賞味期限と保存方法について解説していきます。
お休みの日や仕事終わりに、おうちでゆっくり晩酌を楽しむ方は多いですよね。お酒を常備している方も少なくないと思いますが、お酒の賞味期限を考えたことはあるでしょうか。お酒は腐らないイメージがありますが、実はビールや酎ハイなど種類によっては賞味期限が設けられているお酒もあります。
そこで今回は、安全にお酒を飲めるように賞味期限と正しい保存方法について紹介していきます。お酒を腐らせずにおいしくいただくために、知識を身につけていきましょう。
お酒は賞味期限が設定されていない場合がほとんど。なぜならアルコール度数が高いほど、腐敗の元となる菌の繁殖を防ぐ効果が上昇するため、長期間保存しても安全に飲めるからです。しかしワインや焼酎・ウイスキーといったお酒と比べて、アルコール度数の低いビールや酎ハイは腐敗する恐れがあるため、賞味期限が設定されています。
一般的にビールの場合は約9カ月、酎ハイの場合は約6カ月〜1年が賞味期限だといわれています。おいしく飲みたい方は期限を守って飲みましょう。ただし長期間日光に当てていたり、高温な場所で保管していたり、一度開栓してしまったものは早めに飲むことをおすすめします。
ビール、酎ハイは賞味期限を気にする必要がありますが、それ以外のお酒には基本的に賞味期限がありません。アルコール度数が高いため、菌の繁殖が起こるリスクを抑えることができるからです。ただし味が落ちてしまう可能性は考えられるので、おいしく飲める期限を確認しておく必要はあります。
ワイン、日本酒、ウイスキー・ブランデー、焼酎をおいしく飲めるように、それぞれの賞味期限について解説していきます。
アルコール度数が高いワインには、賞味期限がありません。そもそもワインは樽やボトルに入れて長期間熟成させながら造られるお酒です。10年〜20年以上も熟成可能なワインもあり、なかには100年の熟成に耐えられるワインもあります。
熟成できる耐性があるためワインが腐ることはありませんが、飲み頃を過ぎると味が劣化してしまう可能性はあります。とくにコンビニやスーパーで買える手頃なワインは長期間の熟成に耐えられるよう造られていないので、できるだけ早めに飲んだ方がおいしくいただけるでしょう。
日本酒に賞味期限はありません。なぜならアルコール度数が高いため、腐敗の原因となる菌の繁殖を防ぐことができるからです。日本酒のラベルにも賞味期限の記載はなく、代わりに製造年月が記載されています。
腐る心配のない日本酒ですが、おいしく飲むためには製造年月に注目しておくと良いです。一般的には、製造年月から約1年がおいしく飲める期間だといわれています。期間が経ちすぎると、化学変化により変色したり、酸化して異臭がしたりする場合があるので、飲み頃を逃さないようにしましょう。
ウイスキーとブランデーに賞味期限はありません。なぜなら製造過程に蒸留と呼ばれるアルコール度数を高める工程があり、約40度〜60度までアルコール度数が高まることで菌の繁殖を防げるからです。長い期間、置いておいても高い品質を保ち続けられます。
ただしウイスキー・ブランデーは一度開栓してしまうと酸化が起こるため、おいしく飲める期間は約6カ月〜1年程度だといわれています。できるだけ早めに飲み切れるよう、心がけましょう。
焼酎に賞味期限はありません。なぜなら焼酎はアルコール度数を高める蒸留の工程を踏んだ蒸留酒だからです。アルコール度数は約20度〜25度と高く、腐食を抑える効果があります。
賞味期限の代わりに詰日という、日本酒を瓶に詰めた日が表示されているので、劣化が気になる方はラベルを確認してみると良いでしょう。
お酒を開けても、一度ですべて飲みきれないことも多いでしょう。開栓すると、お酒の品質はだんだん低下していってしまうので、次回もおいしくお酒が飲めるよう正しい保存方法をおこないましょう。
ビール・酎ハイ、ワイン、日本酒、ウイスキー・ブランデー、焼酎それぞれの保存方法を紹介していきます。
ビール・酎ハイは直射日光を避けて、暗所で保存するのがおすすめです。ただし、缶ビールや缶酎ハイなど、アルミ缶に入ったお酒を保存するときは注意が必要です。塩や醤油の近くに置いておくと金属の腐食によって、缶に穴が空いてしまう可能性があります。また匂いが強いものの側で保管すると、匂いが移ってしまう場合もあるので気をつけましょう。
開栓した後は、缶にラップをかけたり、蓋のある容器に移し替えたりして、空気に触れない状態で冷蔵保存しましょう。できるだけ隙間なく飲み口を覆うことで、炭酸の抜けを防ぐこともできます。
ワインは直射日光を避け、15度前後の涼しい場所での保管がおすすめです。また振動で中身が揺れると、味に変質が起こる可能性があります。振動が少ない場所を選んでの保存がおすすめです。
ただし、開栓後は注意が必要です。空気に触れることで酸化してしまうので、味の劣化がはじまります。抜栓したコルクで再び栓をする、またはボトル内の空気を抜いて口を封じ、冷蔵庫に縦置きで保存します。保存から1週間程度であれば、おいしく飲めるでしょう。
日本酒は直射日光・高温を避け、冷暗所での保存がおすすめです。ただし、日本酒の種類によっては冷蔵保存が良いとされる場合もあります。ラベルの表記を確認してから常温保存するのか、冷蔵庫に保存するのか判断しましょう。
また開栓後は空気に触れることで酸化がはじまり、味に変化が起こってしまうので早めに飲むことをおすすめします。2〜3日程度であれば変わらずいただけますが、1週間を過ぎると徐々に味の変化が強くなるので注意です。
ウイスキー・ブランデーは直射日光を避け、温度変化の少ない冷暗所での保存がおすすめです。冷蔵庫で保管すると風味が消えやすくなるので、常温で保存するようにしましょう。
開栓後は酸化によって味や香りに変化が生じてしまうので、空気の侵入を防げるようキャップをしっかり閉めてください。また開栓した後も、光の当たらない冷暗所で保存しましょう。
焼酎は直射日光を避け、冷暗所で保存するのがおすすめです。冷蔵庫で保存すると冷やされすぎて雑味が強くなる傾向があるので、おいしい状態で飲めるよう常温で保存しましょう。
開栓すると空気に触れて酸化してしまうので、空気が入り込まないよう口をしっかり封じて、光の当たらない暗所で保存しましょう。
賞味期限が切れてしまったり、味が落ちてしまったりしたときは、料理に活用するのがおすすめです。
たとえば揚げ物料理をする際、冷水の代わりにビールを使って衣をつくると、外はサクッ、中はジューシーに仕上がります。ほかにも白ワインは肉や魚のくさみを消す効果があり、赤ワインは煮込み料理に最適です。
日本酒は料理酒の代わりに使用することも可能で、より味を染み込ませやすくする効果も期待できます。焼酎はお肉など食材をやわらかくするので角煮料理におすすめです。そしてウイスキーとブランデーは、フランベに利用できます。
今回はお酒の賞味期限とおすすめの保存方法に関して解説してきました。アルコール度数が高いことで、基本的にお酒に賞味期限はありませんが、アルコール度数の低いビールや酎ハイには期限が設定されているので注意しましょう。
また保存に失敗して味が劣化してしまったときは、料理に活用することで形を変えておいしくいただくことができるので、捨てる前にやってみてください。
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※商品情報や販売状況は2022年05月26日時点でのものです。
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