各家庭の冷蔵庫に1本はあるといわれている牛乳。学校や病院、介護施設などさまざまな場所で世代を超えて飲まれています。そんな牛乳、じつは開封前と開封後における賞味期限に違いがあることをご存知でしたか?本記事では、牛乳の賞味期限や正しい保存方法、腐敗した場合の見分け方をご紹介します。

牛乳の賞味期限は?腐敗を見分けるポイントとは

透明のデキャンタからグラスに牛乳が注がれている

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小学校では給食とあわせて牛乳が飲まれていますね。ミネラルやビタミン、カルシウムなど、栄養も豊富です。そのまま飲むもよし、コーヒーに入れるもよし、料理に使うもよし、さまざまな場面で活躍しています。

給食のトレイに野菜とあわせて牛乳瓶が置かれている

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そんな牛乳ですが、「賞味期限」が短いイメージなのでは。生クリームや牛乳などの乳製品は"腐りやすい"イメージを持たれている方も多いかと思います。では、実際に牛乳の賞味期限はどのくらいなのでしょうか?

賞味期限とは?

賞味期限が書かれた缶を両手で持っている

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賞味期限とは「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」として示された年月日のこと。この場合、袋や容器が未開封の状態で、記載された保存方法にて保管していた場合とされています。

賞味期限が表示されている牛乳とは、一般的な牛乳で採用されている120~130℃で2~3秒間加熱殺菌された「超高温瞬間殺菌(UHT)」の牛乳のことを指します。

消費期限ってなに?

シャツを着た人が冷蔵庫から牛乳を手に取っている

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賞味期限とは「安全に食べられる期限」として示された年月日のこと。この場合も賞味期限同様、袋や容器が未開封の状態で、記載された保存方法にて保管していた場合とされています。

消費期限が表示されている牛乳とは、63~65℃で30分間加熱殺菌される「低温保持殺菌(LTLT)」などの低温殺菌牛乳を指します。

牛乳の賞味期限はどのくらい?

1. 未開封の場合

未開封の牛乳に茶色いカバーがかけられている

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未開封の状態で10℃以下の冷蔵庫に保存されていれば、「賞味期限」を多少過ぎても問題ありません。1〜2日間であれば品質が損なわれません。

3〜4日過ぎても基本的に品質が変わることはありませんが、心配な場合はスープやパスタのソースとして加熱調理していただきましょう。

ただし、商品のパッケージに書かれている賞味期限通りに消費するのがベストです。

2. 開封済みの場合

開封済みの牛乳が瓶からグラスに注がれている

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開封した牛乳の保存期間目安は、およ2〜3日間。一度開封してしまうといたみやすいので、なるべく早く飲み切るようにしましょう。臭いや見た目に問題がない場合は、基本的に飲むことはできますが、開封後数日経ってしまった牛乳は、加熱調理をして使うことをおすすめします。

また、牛乳パックに記載されている賞味期限は基本的に「未開封」が前提の期日です。つまり、一度開封すると賞味期限の日付は無効に。開封後は賞味期限にかかわらず、できるだけ早く飲み切るようにしましょう。

3. 消費期限が書いてある牛乳に要注意

上記でご説明したように「おいしさ」ではなく「安全性」を基準にした消費期限が書いてある牛乳も存在します。その場合は、品質に変化が見られない場合も期日を過ぎてしまった場合は、飲まずに廃棄しましょう。

飲むのが危険な牛乳の見分け方

グラスに入れられた牛乳が分離している

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まず目で見てわかる見分け方としては、牛乳が分離していたり、ツブツブが出てきている状態。また、ヨーグルト状になっているものもNGです。臭いとしては、普段の牛乳と違う臭いがしてきた場合は、廃棄しましょう。

見た目や臭いに異常がなくとも、味に酸味や苦味が出ている場合もいたんでいる可能性があります。さらに、温めてみたときモロモロと固まったり分離したりするものも、飲むのはやめておきましょう。

牛乳の正しい保存方法とは

白い台の上でデキャンタからグラスに牛乳が注がれている

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まず第一に、牛乳パックの口はしっかり閉じて10度以下の場所で冷蔵保存しましょう。また、臭いが強い商品からは離して保管することをおすすめします。

基本的に冷蔵販売されている商品なので購入後は速やかに持ち帰り、すぐに冷蔵庫に入れるようにしましょう。保冷剤があれば、より安心ですよ。

ブロンズヘアーの女性が冷蔵庫に牛乳をしまっている

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また牛乳だけに限りませんが、パックに口をつけて飲んだり容器の中に指を入れたりすることで雑菌が繁殖しやすくなるのでNG。

ほかにも、夏場はとくに室温が高くなるため、冷蔵庫の開け閉めは最小限におさえるように心がけましょう。

品質保持に繊細な牛乳を安全においしく飲もう

日々さまざまな場面で使われている牛乳。ご家庭でストックをしている方もいるかもしれません。消費期限がついているものはもちろん、賞味期限を守ったり正しい保存方法を維持することで、より安全に牛乳を飲むことができます。

牛乳には多くの栄養がふくまれているのにも関わらず、日本人の牛乳消費量は世界と比べて低水準。お子さんの骨の成長、お年寄りの骨粗鬆しょう症予防などにもぴったりな牛乳を、すすんで飲んでいきましょう。

※商品情報や販売状況は2022年05月28日時点でのものです。
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