もともとが発酵食品である納豆は、長く保存できるイメージを持つ方も多いはず。だからといって、賞味期限を過ぎてもおいしく食べることができるのでしょうか。本記事では、納豆の賞味期限や、正しい保存方法などをご紹介します。

納豆の賞味期限は?目安や注意点のご紹介

パック入りの納豆を箸で混ぜている

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ご飯のお供として世代を超えて愛されている納豆。江戸時代から日本独自の発酵食として食べられてきた納豆は、その伝統的な作り方や歴史から、外国人観光客からも人気です。

近年注目を浴びている「腸活」にもぴったりな発酵食品ですが、納豆にはさらに体に良いポイントがあるってご存知でしたか?

じつは納豆には人間の健康に良いとされる5大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)が全てふくまれています。さらに、第6栄養素とよばれる食物繊維も豊富なことから、健康維持にも一役買っている食材です。

発酵食品なのに納豆に賞味期限があるのはなぜ?

味噌、大豆、納豆などの発酵食品が並んでいる

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「発酵食品はもともと腐っている」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、あくまで発酵と腐敗は別のもの。双方の過程は同様ではありますが、人間に無害なものが「発酵」、有害なものが「腐敗」と捉えられています。

そのため、発酵食品であっても賞味期限を過ぎると腐ることはあるということ。味噌や醤油のように腐りにくい食材もありますが、じつは納豆はその部類には入りません。では、納豆はどのくらいの賞味期限が設けられているのでしょうか。

納豆の平均的な賞味期限とは

女性が冷蔵庫を開けている

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1. 冷蔵保存の場合

冷蔵保存していた場合の賞味期限は、およそ1週間ほど。納豆は、納豆菌が生きている状態で存在している生鮮食品なので、10℃を超える環境になると納豆菌の発酵が進むことで品質が低下してしまうのです。

2. 冷凍保存の場合

冷蔵保存していたものと比較すると、食感は柔らかくなることはありますが、納豆は冷凍保存することができます。賞味期限はおよそ1ヶ月ほど。

パックのまま冷凍も可能ですが、臭いが強いものなのでラップで包んだり、保存容器に移し替えて密閉させた状態で冷凍すると良いでしょう。また、解凍する際には電子レンジではなく、あらかじめ冷蔵庫に移動させて自然解凍がおすすめですよ。

賞味期限切れの納豆って食べることができるの?

ご飯の上にのせた納豆を箸でつまんで持ち上げている

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10℃以下の環境で冷蔵保存をしていても、賞味期限切れの納豆は発酵がすすんでいきます。そのため、品質は徐々に落ちていってしまうのが事実。

そのなかでも1〜3日程度過ぎた納豆であれば、まだ納豆自体のいたみは大きく進行していることはありません。

およそ1週間ほど賞味期限がすぎてしまった納豆は、豆のふっくら感が失われ乾燥気味に。風味や表面の色にも変化が出てきます。表面に白いポツポツとしたアミノ酸の結晶があらわれることもあります。臭いを嗅いでみて、アンモニア臭がでているものは廃棄するようにしましょう。

納豆が糸を引いている

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賞味期限が過ぎて1ヶ月ほど経過した納豆は、食べることができません。発酵がすすみ、全体が水っぽくなってしまった納豆は、納豆特有の糸を引かなくなります。

また、アンモニア臭が強く感じられたり、場合によってはカビが生えることも。どろっとした見た目になってしまった場合は、発酵ではなく腐敗がすすんでいる証拠なので、速やかに処分しましょう。

納豆の正しい保存方法とは?

男性が食卓で納豆を食べようとしている

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上記でもご紹介したように、10℃以下の環境で冷蔵保存をしましょう。納豆菌の発酵を遅らせ、ふっくらとした豆や納豆本来の風味をおいしく食べることができます。

また同様に冷凍保存も可能なので、冷凍保存を目的とした購入であればなるべく早く冷凍庫に入れるようにしましょう。

おいしいまま納豆を食べて健康な体づくりをしよう

人間の健康に必要な5大栄養素を備えている納豆。賞味期限を守って食べることで、納豆本来の栄養やおいしさを失うことなく食べることができます。

賞味期限を守ったり、正しい方法で保存したりして、腸活や健康維持のためにすすんで納豆を食べていきましょう。

※商品情報や販売状況は2022年05月29日時点でのものです。
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