お味噌汁や味噌煮込みうどんなど、日本人のおいしい食卓には欠かせないのが、調味料の味噌。ただ味噌は長期保存が可能ですが、ものによっては賞味期限が3カ月程度の場合もあります。今回は味噌の種類・保存方法ごとの賞味期限について説明していきます。

味噌の賞味期限は?種類ごとの違い・保存方法・腐敗の見分け方をご紹介

女性が冷蔵庫を開けている

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日本の食卓には欠かせないお味噌。栄養価の高い発酵食品であることから、腸活食品や保存食として長年重宝されてきた調味料です。常備している方も多いと思いますが、長期保存可能なため、気がついたら賞味期限切れになっていることも少なくないはずです。

そこで今回は、お味噌の種類ごとの賞味期限や腐敗した味噌の見分け方、おいしく食べるための保存方法を紹介していきます。

種類別!味噌の平均的な賞味期限とは

味噌、大豆、豆腐などが並んでいる

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味噌の賞味期限は、6カ月〜12カ月程度が多いです。ただ味噌にも豆味噌、米味噌、麦味噌とさまざまな種類があり、それぞれで賞味期限が若干異なります。なかには3カ月程度で賞味期限を迎えてしまう味噌もあるので、購入時は忘れずに期限をチェックしましょう。

豆味噌

豆味噌は、大豆・塩・水を原料としてつくられた味噌です。お米を使用することなく、大豆に麹をつけた豆麹を使って発酵していきます。甘味は少なく、渋い濃い味わいが特徴です。また約1〜3年の長い期間熟成することで生まれる、赤みがかった色も豆味噌の特性でしょう。

賞味期限は商品によって異なりますが、大体6カ月〜12カ月程度です。

米味噌

米味噌は、大豆・米麹・塩を原料としてつくられた味噌です。食卓にもっともよく登場しているのが米味噌で、クセがなくどんな料理にも合わせやすい特長があります。さらに甘味を塩加減と麹量で調整できるため、製造元によって甘口〜辛口まで数多くの種類が登場しています。

賞味期限は商品によって異なりますが、甘口の場合は大体3カ月〜6カ月程度、辛口の場合は大体3カ月〜12カ月程度です。

麦味噌

麦味噌は、大豆・麦麹・塩を原料としてつくられた味噌です。香り立ちがよく、お味噌汁などに使うと麦の香りがふわっと漂います。また米味噌に比べて塩分量が少ないので、あっさりした甘さのある味わいも特長的です。

賞味期限は商品によって異なりますが、大体3カ月〜12カ月程度だといわれます。

保存方法別!味噌の賞味期限とは?

カレンダーと時計

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味噌をおいしくいただくために、保存方法ごとの平均的な賞味期限を紹介します。未開封の場合、開封済みの場合、冷蔵庫で保存する場合、冷凍庫で保存する場合の4パターンで解説していきます。

未開封の味噌

味噌は開封前であれば、常温保存が可能です。直射日光を避けて、湿度が低く、温度変化が少ない冷暗所で保管すれば、6カ月〜12カ月程度は保存がきくでしょう。

ただし、気温が高い時期や梅雨の時期は、未開封でも風味に影響を与えやすいので注意が必要です。気になる方は、未開封であっても冷蔵庫で保存しておくと安心でしょう。

開封済みの味噌

一度開封した味噌は空気に触れないように密閉し、冷蔵または冷凍保存しましょう。常温で保存していると風味が変化したり、場合によってはカビが生えたりして、賞味期限よりも早く食べられなくなってしまう場合もあります。開封後は3カ月〜12カ月の間で、できるだけ早く消費するようにしましょう。

とくに加工した味噌(出汁入りや減塩味噌など)は、腐りやすいので注意が必要です。

冷蔵庫保存の味噌

味噌は常温保存が可能ですが湿度や温度変化に弱いため、冷蔵保存することで品質を保ちやすくなります。冷蔵保存すれば、12カ月程度はおいしさを維持できるでしょう。

ただし蓋をしっかり閉めたり、ラップで口を塞いだりして、味噌が空気に触れないように密閉する必要があります。

冷凍庫保存の味噌

味噌は冷凍保存が可能です。冷凍することで菌の繁殖を防ぎ、風味を損なわずに保存しつづけてくれます。冷蔵時と同様、12カ月程度は品質を保ち続けてくれるでしょう。

ちなみに味噌は性質上、冷凍してもカチカチに凍ることはないため、手間なく料理に使えます。

痛んだ味噌の見分け方

鼻をつまんでいる女性

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味噌は発酵食品のため痛みにくく、腐ることもありません。ただし出汁入りの味噌や減塩味噌など、加工された味噌は腐る可能性があります。また賞味期限が過ぎることで風味が変わり、おいしく食べられなくなることもあるでしょう。

味噌をおいしい状態で食べられるように、味噌が腐っていないか見分ける方法を3つ紹介していきます。長い間、保管しっぱなしの味噌がある方は、使用する前に確認しておくと安心です。

1.カビが生えている

カビが生えてしまった味噌は食べられません。味噌にカビが発生すると、黒っぽい液体が出てくることもあります。カビの兆候を感じたら食べるのはやめておきましょう。

ちなみに、カビに似た白っぽいブツブツがあらわれる場合もあります。産膜酵母というもので、味噌の表面にあらわれます。産膜酵母の場合は、味噌内部まで侵食はしないので、白っぽいブツブツ部分だけ取り除ければ食べられます。

2.異臭がする

味噌は腐ると、異臭を発する場合があります。シンナーやアルコールような鼻の奥にツンとくる臭い、または納豆のような臭いがしたら食べるのはやめておきましょう。簡単に確認できるので味噌を頻繁に使わない方は、とくに使用前に確認するクセをつけると良いです。

3.渋みや酸味を感じる、味がいつもと違う

味噌は腐ると、味わいが大きく変化してしまいます。酸味が強かったり、渋味が強かったりして、明らかに購入時と異なる味わいになっていたら、食べるのはやめておきましょう。おいしさが半減しているので、せっかくの料理も楽しめなくなってしまいます。

味噌の正しい保存方法

冷蔵庫に手を伸ばしている女性

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味噌の保存は冷蔵保存がおすすめです。常温保存も可能ですが、風味が変わったり、腐ったりする原因になりかねないので、未開封の時点から冷蔵庫で保存しておくのが懸命でしょう。

また冷蔵保存の場合も、一度開封したら味噌が空気と触れ合わないように、しっかり蓋を閉める、ラップで密閉する必要があります。

お味噌の期限・保存方法を守っておいしく食べよう

今回は、味噌の種類ごとの賞味期限や腐敗した味噌の見分け方、おいしく食べるための保存方法を紹介してきました。

味噌はもともと賞味期限が長いイメージがありますが、保存状態が悪いと腐ってしまったり、風味が変わってしまったりして、おいしく食べられなくなる場合もあります。料理するときは、味噌の状態を確認してから使うようにしましょう。

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