オムライスやフランクフルト、さまざまな料理に使われているケチャップ。マヨネーズやソースとともにご自宅に常備している人も多いでしょう。では、そんなケチャップにも賞味期限はあるのでしょうか?本記事では、ケチャップの賞味期限について詳しく解説します。

ケチャップの賞味期限について徹底解剖!

容器に入ったケチャップにトマトやニンニクがそえられている

iStock.com/bhofack2

調味料のひとつとしてご自宅に常備されていることが多い、ケチャップ。日本だけでなく、海外諸国でもさまざまな料理に使われている万能な調味料です。また、日本で作られた商品のみならず、海外製品のケチャップを好んで購入する人もいます。

では、冷蔵庫にあるケチャップをいつ開封したか覚えていますか?チューブの中身がなくなるまでは冷蔵庫にずっと置いている......なんて方も多いのではないのでしょうか。この記事では、ケチャップの開封後・開封前の賞味期限について解説していきます

何が違うの?賞味期限と消費期限の違いとは

缶の底に書いてある賞味期限を指している

iStock.com/Wachiwit

賞味期限は "おいしく食べられる期限" を指します。加工食品や乾物など、比較的保存がきく食品に表示されているのが特徴。正しく保存していれば、賞味期限を過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。

一方の消費期限は "安全に食べられる期限" を指します。生菓子やお弁当など、傷みやすい食品に記載されているのが特徴。食品自体が傷みやすいため、消費期限内であってもできるだけ早く食べ切るのがおすすめです。

【開封後】ケチャップの賞味期限

キッチンにトマトケチャップとミニトマト。バジルが置かれている

iStock.com/DenisMArt

開封後の賞味期限は約1ヶ月

ケチャップを開封した後の賞味期限は、およそ1ヶ月。これは製造メーカーによって異なるので、詳しくは各メーカーの公式ホームページなどで確認するようにしましょう。

ケチャップの原料はトマトを中心としていますが、ほかにも塩、砂糖、香辛料、酢などが含まれています。そのなかでもとくに保存効果が高いのが、酢。開封後のケチャップの風味を維持したり、変色を防止したりといった役割をもっています。

開封後何ヶ月まで食べられる?

容器にいれられたケチャップにトマトが添えられている

iStock.com/Olesia Shadrina

商品安全センターでおこなわれた研究によると、開封後5ヶ月経ったケチャップからは菌が検出されなかったとの結果に。前述したように、防腐作用の高い塩や酢が入っているおかげで、開封後も比較的長期間もつということがわかっています。

しかし、いくら微生物的に問題がなくとも味や色の変化、酸化や乾燥などは、開封後時間が経てば経つほど "劣化" していくのは事実。なるべく1ヶ月以内に食べ切るようにしましょう。

【開封前】ケチャップの賞味期限

未開封のケチャップの賞味期限は、購入からおよそ1年~1年半。こちらも製造メーカーによって異なるため、容器のキャップの箇所にプリントされている「未開封」もしくは「開封前」の日付を確認するようにしましょう。

ケチャップの保存方法と注意点

男性が商品棚からケチャップを手に取っている

iStock.com/sergeyryzhov

未開封のケチャップは冷暗所へ

未開封のケチャップは、「常温」で保存しましょう。これはスーパーなどで売られているときと同じ状態です。ただし、直射日光を避けて、涼しい場所での保存が必須。シンク下や、パントリーなどに保存するのがおすすめです。

開封済みのケチャップは冷蔵庫へ

女性が冷蔵庫からなにかとり出そうとしている

iStock.com/byryo

開封後のケチャップは冷蔵庫で保存しましょう。開封してケチャップが空気に触れることで、酸化による劣化が進んでいきます。前述した通り、開封後の賞味期限はおよそ1ヶ月。大きいサイズの商品を購入しても期間内に使い切ることができない場合は、小さいサイズを選ぶようにしましょう。

また、ケチャップには「冷やしすぎもNG」というデリケートな一面をあります。そのため、冷蔵庫のドアポケットの活用がおすすめですよ。

逆さに保存するのはNG。保存時の注意点

白い台の上にケチャップとガラス容器に入ったケチャップが置かれている

iStock.com/Hana-Photo

ケチャップの残量が少なくなってきた際やりがちなのが「逆さ保存」。じつはこの保存方法はあまり推奨されていません。

逆さにして保存することで、ケチャップの原料であるトマトの水分が分離して、容器の下に溜まってしまう原因になります。使う際に水分を多く出てしまうので、ケチャップは蓋を上に向けた状態で立てて保存するようにしましょう。

傷んだケチャップの見分け方

バツが描いてある丸いカードをもっている

iStock.com/kuppa_rock

開封後は徐々に風味が落ちていく

ケチャップを開封をした瞬間から、トマトの風味は徐々に損なわれていきます。これはケチャップに限らず、保存できる大抵の食品に当てはまること。おいしい状態でケチャップを食べるためにも、やはり開封後1ヶ月以内に食べ切ることがおすすめです。

傷んだケチャップはどう見分ける?

ケチャップの瓶の蓋にカビが生えている

iStock.com/Alexandra Segova

・カビが生える
・中身全体が黒く変色する

上記のような状態が見られる場合は、注意してください。

ケチャップのキャップや蓋にカビが生えてしまっている場合はすみやかに廃棄しましょう。カビは栄養と水分があるところに発生します。保存する際、キャップにケチャップがついてしまった場合は、拭きとるようにしましょう。

ケチャップの全体が黒く変色する理由は、原料であるトマトの劣化によるもの。未開封のケチャップの一部分が水分の分離によって黒く見える現象も起こるのですが、これは揉むと元に戻り、食べられる可能性があります。

もし、ケチャップの黒ずみがみられた場合は、黒い部分が全体なのか、一部なのかよく確認するようにしましょう。全体が黒くなっている場合は劣化がかなり進んでいるので、食べないようにしてください

ケチャップのトマト風味を楽しんで使おう

賞味期限や保存方法を守ることで、トマトのフレッシュな風味を味わいながら食べることができます。製造メーカーによって味わいが異なるケチャップ。お好みでさまざまなメーカーのなかから、お気に入りを見つけるのも楽しいですね♪ 開封後はなるべく早めに使い切ることで、安全に、そして安心してケチャップをいただきましょう。

※商品情報や販売状況は2022年06月22日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。