ライフスタイル&ヘルス2022/6/25 更新
暑い時期になるとおいしく感じるそうめんは、夏の風物詩ともいえる食品。ついついたくさん買ってしまって、保存方法に困っている......なんてことはありませんか?本記事では、乾麺・半生麺・ゆでたものなど、種類・状態別にそうめんの正しい保存方法をご紹介します。
お中元や贈り物でいただくことの多いそうめん。みなさんはどのように保存していますか?床下収納や湿気の多いところに保存してはいないでしょうか。じつはそうめんは、賞味期限は長い反面とてもデリケートな食材。
ゆでる前とゆでたあとでは適切な保存方法が異なってきます。では、一体そうめんはどのように保存すれば、長くおいしく食べることができるのでしょうか。
そうめんの賞味期限は、種類によってさまざま。1〜3年ほど日持ちするものもあれば、30日程度で食べ切らないといけないものもあります。では、種類別に賞味期限をご紹介していきます。
スーパーなどで販売されている乾麺は、もっとも馴染み深い種類。夏が近づくとさまざまな売り場で目にすることもあるでしょう。食材が傷む原因となる「水分」が少ない乾麺は、およそ1〜3年日持ちします。
製造メーカーによって異なりますが、木箱や紙の袋で放送されているものは2〜3年ほど、ビニール包装されているものは1年ほど日持ちするといわれています。
乾麺の場合に反して、半生麺の日持ちはおよそ2〜3ヶ月ほど。一方、生麺は30日ほどの賞味期限となっています。半生麺や生麺は、乾麺と比較して水分量が高いため、長期保存に向いていません。しかし乾麺同様、賞味期限が切れてしまったとしても傷んでいなければ食べることができます。
半生麺や生麺の特徴である、小麦の風味やもちもちした食感を存分に楽しむためにも、早めに食べるようにしましょう。
木箱に入れられて販売されることの多い「手延べそうめん」。製造の段階で熟成させるため、基本的に賞味期限が長めに設定されていることが多く、長いもので3年半ほど日持ちするそうめんもあります。
ちなみに、手延べそうめんには、適切な管理のもと1年~2年熟成させることで、さらに旨味が増す「涸物(ひね)」とよばれるものもあります。しかし、この「涸物」は出荷されるときがもっともおいしいとき。なるべく早めに食べるようにするのがおすすめです。
そうめんを常温保存する場合は、風通しの良い冷暗所で保存するのがおすすめ。一方、シンク下など湿気がこもりやすい場所はそうめんの保存には適しません。
湿気や水分を吸収してしまうと、虫が発生したりカビが発生したりする原因になります。また、気温が20℃を超えると虫が発生しやすくなるので、注意しましょう。
気温や湿度が高い時期は冷蔵庫での保存がおすすめです。未開封の場合はジッパー付き保存袋や保存容器に入れて冷蔵庫へ。
とはいえ、冷蔵庫で保存している場合も油断は大敵。出し入れの際、保存容器に結露ができることによって水分が発生し、カビの原因になります。「小分けにした袋に入れる」「保存袋に乾燥剤を入れる」「必要な分だけそうめんを取り出す」など、結露の発生を防ぐ工夫をしましょう。
開封したそうめんは、ジッパー付き保存袋や、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。開け口は空気が入らないようラップでくるんでから、袋や容器に入れるようにしてください。
開封後のそうめんを保存する際に気をつけたいのが "湿気" と "におい" です。しっかり密閉できていないと、湿度によって品質が劣化しやすく、ほかの食材のにおいがうつってしまいます。開封後は、密封してから冷蔵庫で保存することで、長く日持ちさせることができますよ。
半生麺や生麺は、そうめん本来の風味や食感をしっかりと楽しむことができるタイプ。しかし、保存する期間が長ければ長いほど品質は劣化してしまいます。購入後は早めに食べるようにしましょう。
それでも保存したいという場合は、冷蔵庫での保存が必須です。また、水分量が失われることで、パサパサした食感になってしまいます。密閉できる保存袋・保存容器に入れるなど、乾燥を防ぐ対策をしてから冷蔵庫で保存するようにしましょう。
ゆでたあとのそうめんを冷蔵保存する場合は、ジッパー付きの保存袋に入れて密封しましょう。保存袋がない場合は、ラップに包んで空気を抜いた状態で冷蔵庫へ保存することをおすすめします。日持ちは2〜3日ほど。保存中にそうめんが固まってしまった場合は、食べる前に水でほぐすと良いですよ。
冷凍の場合も、ジッパー付きの保存袋に入れて保存しましょう。水気をしっかり切ってから保存することで、およそ2〜3週間日持ちさせることができます。
また、保存の際に空気を抜き過ぎてしまうのはNG。解凍したときに麺がほぐれにくくなるほか、潰れてしまう場合があるので、注意しましょう。適度に空気を入れて保存することで、解凍時においしく食べることができます。
一度冷凍したそうめんは、解凍せずにそのままお湯でゆがきましょう。電子レンジを使ったり自然解凍させたりすると、食感が変化してしまう可能性も。食べ心地が悪くなるのが気になる場合は、凍ったまま調理するのがおすすめですよ。
まだ開封していないそうめんは、正しい保存方法を守ることで長く保存することができます。乾麺のまま、そして品質を劣化させないまま保存するためには、以下の3つのポイントに気をつけてみてください。
そうめんは、においうつりしやすい食材です。においの強いものの近くに置くことで、においうつりしてしまう場合も。蓋付きの容器に入れて二重に密閉したうえで、においが強いもののそばに置くのを避けて保存しましょう。
温度・湿度に注意して保存することで、品質の劣化を防ぐことができます。これは冷蔵庫で保存する場合も同様で、密封できていないと冷蔵庫内の湿気を吸ってしまい、風味が失われたり食感が変化してしまったりすることも。
シンク下のほか、床下収納や押し入れなどは通気性に欠けるので、そうめんの保存には適していません。湿気がこもりやすいところで保存をすると、カビや虫がつく原因になります。
木箱に入っているそうめんは、木箱から取り出してジッパー付き保存袋や、保存容器で密封して保存しましょう。
木材はある程度の湿気であれば調節するはたらきがあります。しかし、保存状態が悪いと湿気がたまりやすく、そうめんの品質が劣化してしまうおそれが。また、湿気がたまって木材に隙間があいてしまった場合は、その隙間からジバンムシやコクゾウムシ、チャタテムシなどの虫が入る可能性があります。
長くおいしい状態を保つためにも、適切な方法で保存するようにしましょう。
賞味期限とは "おいしく食べられる期限" のこと。乾麺のような乾物や、缶詰など、比較的保存がきく食品に表示されています。開封をせず、正しく保存していれば、賞味期限切れでもすぐに食べられなくなるということはありません。
一方、消費期限は "安全に食べられる期限" を指します。生菓子や食肉、卵など、傷みやすい食品に表示されています。消費期限が設定されている食品は劣化のスピードが速いため、期限内であっても、できるだけ早く食べ切りましょう。
そうめんは傷んでいなければ、賞味期限が切れても食べることができます。一方、カビが発生していたり、異臭がしたりする場合は食べられないので注意してください。"食べられる状態" を維持できるかどうかは、保存状態によって変わってきます。まずは正しい方法で保存することを心がけましょう。
賞味期限が切れてしまったけれど、傷んではいない。でも少し心配......そんなときは加熱調理してしまうのもおすすめです。にゅうめんやそうめんチャンプルーなど、熱を加える料理にすれば安心して食べることができます。風味が落ちたそうめんも、工夫をすることでおいしく食べられるでしょう。
乾燥しているそうめんが腐ることはありません。しかし、ゆでたそうめんのように水分を含んでいる状態だと腐りやすくなってしまいます。そのため、ゆでたそうめんは早めに食べ切るのが肝心。異臭がするなど、明らかに異常が見られる場合は食べるのを避けましょう。
そうめんにカビが生えている場合は、安全のためにも食べるのを控えてください。
そうめんにカビが生えてしまうことが多いのは、開封後に湿度の高い場所で保管しているケース。密閉した状態で、高温多湿な場所を避けて保存することで、カビの発生を防ぐことができます。前述したとおり、気温・湿度が高くなる時期は、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
虫がついているかどうかというのは、目視で確認することができます。そうめんには、乾物を好物とする虫「シバンムシ」「タバコシバンムシ」が発生する可能性が。袋を密閉するだけでなく、蓋付きの密閉容器などで二重で保存しておくと安心ですよ。
傷んだそうめんは、カビや土のようなにおいがするようになります。ただし、そうめんは "においうつり" がしやすい食品。一緒に保管している食材のにおいがうつっている可能性もあります。もしも食品のにおいではなく、カビのようなにおいがした場合は、気をつけましょう。
また、表面にカビが生えていないけどカビのにおいがする......という場合も注意してください。こういったときは、目に見えないところにカビが発生している可能性があります。食べるのを控え、処分するようにしましょう。
においがうつりやすかったり、高温多湿に弱かったりと、じつはデリケートなそうめん。一方で、正しい方法で保存すれば長くおいしく楽しめる食材でもあります。そうめんならではの香りを楽しむためには、できるだけ早く食べるのがおすすめ。
夏だけでなく1年中おいしくいただくことができるように、種類に合わせた方法で保存したり、アレンジレシピを試したりして、存分にそうめんを楽しんでくださいね。
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※商品情報や販売状況は2022年06月25日時点でのものです。
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