夏になると食べたくなるそうめん。暑い日にはぴったりの食べ物ですよね。乾燥タイプが多く流通していますが、開封後どのくらい日持ちするのでしょうか。本記事では、そうめんの賞味期限についてお届けします。

そうめんはどのくらい日持ちする?

木樽のなかにゆでたそうめんが入れられている

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夏のイメージが強いそうめんですが、実際は1年中おいしく食べられます。噛みやすく消化も良いことから、子どもからお年寄りまで幅広く愛されている食べ物です。

お中元のような贈り物でいただいたり、夏に購入したものが余っていたりすると、「保管しておいたけどいつまで食べれるの?」......なんて疑問に思うことはありませんか?では実際どのくらい日持ちするのでしょうか。

賞味期限と消費期限の違いとは

缶の底に賞味期限が印字されている

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賞味期限は "おいしく食べられる期限" を指します。加工食品や乾物など、比較的保存がきく食品に表示されているのが特徴。正しく保存していれば、賞味期限を過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。

一方の消費期限は "安全に食べられる期限" を指します。生菓子やお弁当など、傷みやすい食品に記載されているのが特徴。食品自体が傷みやすいため、消費期限内であってもできるだけ早く食べ切るのがおすすめです。

【種類別】そうめんの賞味期限

乾燥させたそうめんが木箱にいれられている

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そうめんの賞味期限は、種類によってさまざま。1〜3年ほど日持ちするものもあれば、30日程度で食べ切らないといけないものもあります。では、種類別に賞味期限をご紹介していきます。

1. 乾麺

スーパーなどで袋詰めにされて販売されている乾麺は、一般的にもっとも馴染み深い種類。水分が少ない乾麺の場合は、およそ1〜3年日持ちします

製造メーカーによりますが、ビニール包装されているものは1年ほど、木や紙の袋で放送されているものは2〜3年ほどもつものも。

2. 半生麺

乾麺の場合に反して、半生麺の日持ちはおよそ2〜3ヶ月ほど。乾麺のように乾燥させることでおいしさを引き立たせるのと異なり、半生麺は乾麺のコシと、生麺のもっちりとした食感の両方を楽しむことができます。

半生麺の含水量は、乾麺が12〜13%なのに対し22〜23%と高いため長期保存に向いていません。しかし、半生麺も乾麺同様、賞味期限が過ぎていたとしても傷んでいなければ食べることができます。とはいえ、半生麺の風味をおいしくいただくためにも、早めに食べるようにしましょう。

3. 生麺

作りたてのそうめんにもっとも近い生麺の日持ちは、およそ30日ほど。乾麺と比較すると弾力がまったく異なるため、そうめん独自の歯切れの良さを楽しむことができます。

口に含むと感じられる豊かな小麦の香りも、生麺ならでは。一番おいしい状態で食べるには、購入後あまり日を置かずなるべく早めに食べるのをおすすめします。

4. 手延べ麺

木箱に入れられていることが多い手延べそうめんは、基本的に熟成させるもの。そのため賞味期限が長めに設定されていることが多く、長いもので3年半ほど日持ちするそうめんもあります。

ちなみに、手延べそうめんには「涸物(ひね)」とよばれる1年~2年熟成させたものもあり、適切な管理のもと熟成させることで、さらに旨味が増すともいわれています。しかし、この「涸物」は出荷されるときがもっともおいしいとき。なるべく早めに食べるようにしましょう。

賞味期限が切れたそうめんはいつまで食べられる?

ゆでたそうめんの横に薬味が置いてある

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乾燥させたそうめんに消費期限の設定はない

じつは乾燥させたそうめんに消費期限は設定されていません。一般的に食品は、賞味期限の1.1倍~1.3倍が可食期間とされているため、そうめんの場合も同様に考えると1〜3年ほど食べることができます。

しかし、実際に食べられるかどうかは保存状態によるため、正しい方法で保存することを心がけましょう。また、袋に賞味期限が書いてないからといって、いつまでも食べられるわけではありません。購入日から計算して、時間があまりにも経ってしまったものは廃棄するようにしましょう。

料理に活用するとおいしく食べられる

温かいにゅうめんと椎茸などが器に入れられている

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カビが生えたり、虫がついたりしていなければ、賞味期限が切れたそうめんも食べることができます。ただそうめんの風味の劣化は防ぐことができません。そんなときにおすすめなのが "料理してしまう" という方法。

おすすめは、にゅうめんや炒め物。温かいにゅうめんは、麺も柔らかく食べやすくなるため、風邪をひいたときの食べ物にもぴったりですよ。また、そうめんの炒め物の代表格は、沖縄県の郷土料理「そうめんチャンプルー」。アレンジレシピとして試してみてはいかがでしょうか。

食べられないそうめんの見分け方

女性が体の前で手を交差させている

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1. 腐っている

乾燥しているそうめんが腐ることはありません。しかし、ゆでたそうめんのように水分を含んでいる状態だと腐りやすくなってしまいます。ゆでたあとのそうめんは早めに食べ切るようにしましょう。

2. カビが生えている

そうめんにカビが生えてしまうのは、開封後に湿度の高い場所で保管している場合。密閉した状態で、高温多湿を避けて保存することでカビの発生を防ぐことができます。

とはいえ、冷蔵庫で保存している場合も油断は大敵。出し入れの際、保存容器に結露ができることによって水分が発生し、カビの原因になります。

3. 虫がついている

虫がついているかどうかは、目視で確認することができます。乾物を好物とする虫「シバンムシ」「タバコシバンムシ」は、そうめんやパスタにも発生します。袋を密閉するだけでなく、蓋付きの密閉容器などで二重で保存しておくと安心ですよ。

4. 変色・異臭がする

そうめんが腐ると、カビや土のようなにおいがするようになります。しかし、そうめんは "においうつり" がしやすい食品。一緒に保管している食材のにおいではなく、カビのようなにおいがした場合は、気をつけましょう。

日持ちさせたい!そうめんの正しい保存方法

木の板の上にそうめんの束が積まれている

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開封前のそうめん

常温保存する場合

そうめんを常温保存する場合は、風通しの良い冷暗所で保存するのがおすすめ。湿気や水分を吸収してしまうと、カビの原因にもなります。また、20℃を超えてしまうと虫が発生しやすくなるので、注意しましょう。

冷蔵保存する場合

気温や湿度が高い時期は冷蔵庫での保存がおすすめです。未開封の場合はジップ付き保存袋や保存容器に入れて冷蔵庫へ。

開封後のそうめん

開封したそうめんは、ジップ付き保存袋や、密閉容器やに入れて冷蔵庫で保存してください。開封済みの袋は、口をラップで閉じてから袋や容器に入れると良いでしょう。注意すべきなのは湿気とにおい。

湿度が高いと品質が劣化しやすく、しっかり密封できていないと、ほかの食材のにおいがうつってしまいます。開封後は、密封してから冷蔵庫で保存することで、長く日持ちさせることができますよ。

ゆでたそうめん

ゆでられたそうめんが器に盛られている

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冷蔵の場合

ゆでたあとのそうめんを冷蔵保存する場合は、ジップ付きの保存袋に入れて密封しましょう。保存袋がない場合は、ラップに包んで空気を抜いた状態で冷蔵庫へ保存をおすすめします。日持ちは2〜3日ほどです。そうめんが固まってしまった場合は、食べる前に水でほぐすと良いですよ。

冷凍の場合

冷凍の場合も、ジップ付きの保存袋に入れて保存しましょう。この場合、水気をしっかり切ってから保存することで、およそ2〜3週間日持ちさせることができます。

袋に入れる際に空気を抜き過ぎてしまうと、解凍したときに麺が潰れてしまったり、ほぐれにくくなったりするおそれが。適度に空気を入れて、ふんわりした状態で保存するようにしてください。

賞味期限が長いそうめんをおいしいまま食べよう

乾麺、半生麺、手延べそうめんと、種類によって賞味期限が異なるそうめん。お中元や贈り物でいただく機会も多いはず。「たくさんゆでたのに食べ切れなかった......」なんてときも、これで安心ですね!

正しい方法で保存したり、アレンジレシピで調理したりするなどして、そうめんを "おいしい状態" で食べることができるよう、工夫していきましょう。

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※商品情報や販売状況は2022年06月26日時点でのものです。
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