ライフスタイル&ヘルス2022/7/8 更新
うどんやそば、そうめんなどの麺料理には欠かせないめんつゆ。ついつい常備したくなる反面、1本使い切るのに苦労するという人も多いのではないでしょうか。実は、開封後のめんつゆの賞味期限は意外と短いんです!本記事では、めんつゆの開封前・開封後の賞味期限や使い切るコツなどについて詳しく解説します。
めんつゆは、うどんやそばなど麺料理を食べるときのつけ汁としてだけでなく、煮物や炒めものにも使える万能調味料です。調味料のため、賞味期限は長いイメージを持つ方は多いのではないでしょうか?実はめんつゆの賞味期限は、未開封・開封後ではかなり異なります。それぞれどのくらい日持ちするのか確認してみましょう。
賞味期限は "おいしく食べられる期限" のことをいいます。加工食品や乾物など、比較的傷みにくい食品に表示されているのが特徴。正しく保存していれば、賞味期限を過ぎたからといってすぐに食べられなくなることはありません。
一方の消費期限は "安全に食べられる期限" のことです。ケーキやお弁当など、傷みやすい食品に記載されています。食品自体が傷みやすいため、期限を超えると安全性が損なわれる可能性があります。消費期限内であってもできるだけ早く食べるのがおすすめです。
・ストレートタイプ......18ヶ月
・2倍濃縮タイプ......13ヶ月
・3倍濃縮タイプ......12ヶ月
・4倍濃縮タイプ......12ヶ月
めんつゆとひとくくりにいってもさまざまな種類があり、濃度によって賞味期限も異なります。もちろん示した賞味期限は目安です。メーカーや製品によって異なる場合があるため、パッケージの表示は必ず確認しましょう。
・キッコーマン「濃いだし本つゆ」......18ヶ月
・にんべん「つゆの素ゴールド」......1年
・ヤマキ「めんつゆ」......13ヶ月
・ミツカン「追いがつおつゆ ストレート」......540日
・紀文食品「糖質0つゆ」......360日
・唐船峡食品「涼味唐船峡めんつゆ」......547日
・久原醤油「あごだしつゆ」......365日
ミツカン、唐船峡食品のめんつゆは、ストレートタイプで約540日と設定されています。濃縮タイプのにんべん、ヤマキ、紀文食品、久原醤油のめんつゆは、賞味期限が12ヶ月ほどです。キッコーマンのめんつゆは濃縮タイプですが、賞味期限は少し長めの18ヶ月間。
めんつゆをできるだけ長く保存したい場合は、商品ごとに賞味期限を比較しながら選択しても良いでしょう。
・ストレートタイプ......3日間
・2倍濃縮タイプ......1〜2週間
・3倍濃縮タイプ......3週間
・4倍濃縮タイプ......3週間
めんつゆの開封後の賞味期限は、開封前に比べかなり短くなります。特に保存料が含まれていないものや、ストレートタイプのめんつゆは3日以内に使い切ることが前提です。濃度によって賞味期限は異なりますので、「3日以内に使い切るのはむずかしい......」という場合は濃縮タイプのめんつゆを選択すると良いでしょう。
賞味期限が決められているメーカーのめんつゆとは違い、手作りめんつゆには明確な賞味期限がありません。手作りめんつゆは容器が完全に密閉されていなかったり、保存料が含まれていなかったりします。その点を考慮すると、作ってから3日以内が目安となるでしょう。
手作りめんつゆは清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに使い切ることをおすすめします。作ってから3日以内だったとしても雑菌が繁殖するおそれがあるため、使用前に匂いや味をよく確認してくださいね。
賞味期限は、食品の最大保存期間に1未満の安全係数をかけて設定されています。(※)多くの食品メーカーは安全係数として0.8を採用しているのが実情です。賞味期限が12ヶ月のめんつゆなら、最大保存期間は15ヶ月となります。開封前のめんつゆ(賞味期限が12ヶ月以上のもの)を使用する場合、1~3日程度の賞味期限切れなら問題ないといえるでしょう。
前述したように、賞味期限が12ヶ月のめんつゆなら最大保存期間は15ヶ月です。開封前のめんつゆ(賞味期限が12ヶ月以上のもの)であれば、1ヶ月賞味期限が過ぎていても食べられるかもしれませんが、製造日が分からない場合も多いので、食べることを避ける方が良いでしょう。
賞味期限を過ぎると、風味の劣化により本来の味わいやおいしさがなくなっていることがあります。匂いや味を確認してから使用すると良いですね。
賞味期限が12ヶ月のめんつゆの場合、賞味期限の3ヶ月後は最大保存期間ギリギリです。「開封前のめんつゆなのでもったいない......」と思っても、安全のために使用を避けましょう。
賞味期限が12ヶ月のめんつゆを例にすると、賞味期限の半年後では最大保存期間の15ヶ月を超えています。賞味期限が18ヶ月のめんつゆも同様です。賞味期限が半年〜1年過ぎてしまっためんつゆを使用するのは避けましょう。
ご購入されためんつゆは、賞味期限の長さに関わらず必ず期限までにお召し上がりください。また、開封後は賞味期限に関わらずお早めにお召し上がりください。
めんつゆが食べられるかどうかは、以下のような変化がないかチェックして判断しましょう。
・異物が浮いている
・炭酸のような泡立ちがある
・酸っぱい匂いがする
大きく分けて「見た目」と「匂い」で判断すると良いです。開封後に冷蔵ではなく常温保存したり、めんつゆを保存してから時間が経過したりすると、雑菌が繁殖するおそれがあります。「少し食べてみる」といった方法はおすすめしません。
めんつゆに何か異物が浮いていたり、炭酸のように泡立っていたりする場合は使用を避けましょう。また、いつもと違う酸っぱい匂いがする場合も同じです。
開封後のめんつゆの賞味期限はなぜ短いのでしょうか?これは、めんつゆがアミノ酸が豊富な水溶液で、塩分・糖分・アルコールなどの添加が少ないという特性があるためです。
塩分や糖分、アルコールの添加が多ければ、雑菌の繁殖を防ぐ効果が期待できます。しかしめんつゆは、基本的にそのまま使用する目的で作られているため、雑菌の繁殖を防ぐ効果があまりありません。その結果、開封後の賞味期限が短いのです。
開封後のめんつゆはキャップをしっかりと閉め、基本的に冷蔵庫で保存しましょう。常温で保存するよりも雑菌の繁殖を防ぐことができます。ただし、冷蔵保存したからといって賞味期限が伸びるわけではありません。風味を損なわないうちに、早めに使い切りましょう。
「どうしても数日の間にめんつゆを使い切るのがむずかしい」という方は、冷凍保存もひとつの手段です。冷蔵保存よりも日持ちが良くなります。小分けの冷凍容器などに入れて凍らせると、少量で使用できるので便利です。
めんつゆは、うどんやそば、そうめんなどのつゆ意外にも使用用途がたくさんあることをご存じですか?肉じゃがや筑前煮などの煮物や、野菜炒めなどの炒め物も、実はめんつゆを使えば簡単に作れます。
使い切るのが大変と思われるめんつゆですが、さまざまな料理に手軽に取り入れられる調味料でもあります。めんつゆで味付けをするレシピを参考にしながら、上手に活用・消費してみてください。
開封済みのめんつゆの賞味期限は意外と短め。未開封の状態でも賞味期限が切れると少しずつ劣化していきます。めんつゆはうどんやそうめんはもちろん、煮物などにも使える便利な調味料です。賞味期限には十分に注意して、保存方法・使用方法を工夫しながらおいしくいただきましょう!
【参考文献】
※ 食品期限表示の設定のためのガイドライン|厚生労働省・農林水産省
(2022/7/12参照)
※商品情報や販売状況は2022年07月08日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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