賞味期限を1日でも過ぎたチーズは食べられないのでしょうか?「気になる!」という人のために、チーズの保存期間について徹底解説します。上手に保存する方法や、傷んでいるチーズの見分け方についてもお届け。ポイントを押さえれば、無駄なくチーズを消費できますよ♪

賞味期限が切れたチーズは食べられない?

木のテーブルの上にカッティングボードが置かれ、その上にカマンベールチーズやゴルゴンゾーラチーズ、エメンタールチーズなどが置かれている

iStock.com/fotek

買ったはいいけれど、うっかり賞味期限を切らしてしまったチーズ。「これはもう食べられないの?」なんて、疑問に思ったことはありませんか?

そこで本記事では、チーズの賞味期限をタイプ別に詳しく解説。保存方法のポイントや食べないほうがよいチーズの見分け方もお届けするので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

消費期限と賞味期限の違い

お店で売られている食品には、「消費期限」か「賞味期限」のどちらかが記されています。「消費期限」とは、未開封の状態でパッケージの記載通りに保存をした場合に、「いつまで安全に食べられるか」を示すものです。一方「賞味期限」は、「いつまでなら品質が変わらずにおいしく食べられるか」を表しています。よって賞味期限が過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

【タイプ別】チーズの賞味期限の目安

木のテーブルの上に、エメンタールチーズやゴルゴンゾーラチーズなど、数種類のチーズが重ねて置かれている

iStock.com/Magone

チーズは種類ごとに製法や原材料が異なるため、賞味期限もまちまちです。商品のパッケージに印字されている日付を目安にしつつ、以下の内容も参考にしてみてください。

フレッシュ(非熟成)タイプ

フレッシュタイプのチーズとは、牛乳を乳酸菌や酵素で固め、ホエイ(乳清)を除去したものです。カッテージチーズ、クリームチーズ、マスカルポーネ、モッツァレラ、リコッタなどが該当します。水分を多く含むため、生ものと同じく日持ちがしません。よって、パッケージに記載されている賞味期限以内に食べきってください。開封後はこの日付に関わらず、早めに消費しましょう。

白カビ・青カビ・ウォッシュタイプ

白カビタイプ(カマンベール・クロミエ・シャウルスなど)、青カビタイプ(ゴルゴンゾーラ・ロックフォール・スティルトンなど)、ウォッシュタイプ(エポワス・ショーム・タレッジョなど)は、熟成させて作るためフレッシュタイプよりも日持ちします。パッケージの賞味期限を踏まえつつ、2週間を目安に消費してください。

ハードタイプ

エダム・エメンタール・カチョカヴァロ・グリュイエール・チェダー・パルミジャーノレッジャーノ・ラクレットなどのハードタイプは、水分が少ないため長期保存ができます。パッケージの賞味期限を参考にしながら、1ヶ月ほどで食べきるとよいでしょう。

お召し上がりになる前に消費期限・賞味期限の表示を必ずご確認のうえ、期限内にお召し上がりください。

上手に保存するポイント

ブラックスレートの上に、パルミジャーノレッジャーノやカマンベールチーズ、エメンタールチーズなどが置かれている

iStock.com/a_lis

乾燥させない

チーズは乾燥に弱いので、開封後は外気を遮断して保存する必要があります。ラップで包むとプラスチック臭が付着するため、できれば購入時に包まれていた専用紙やクッキングシートで全体を覆ってください。さらに密閉容器やジップ付きのポリ袋に入れると、より乾燥を防ぐことができます。

直射日光・高温を避ける

直射日光にさらしたり高温下に置いておくと、チーズの構成成分である脂肪が溶け出し、味が損なわれてしまいます。見た目も悪くなるほか日持ちも短くなるため、日差しを避けて温度の低い場所に保存してください。

匂いの強いものと一緒にしない

漬物や香味野菜、柑橘系の果物など、香りの強い食材からはなるべく遠ざけて保存をしましょう。これらの近くに置くと匂いを吸収し、チーズ本来の風味に影響を及ぼします。先述した通りチーズをしっかり密閉し、外気を遮断してください。

やわらかいチーズはアルミ箔で包む

カマンベールやゴルゴンゾーラなどのやわらかいチーズは、型崩れしないようアルミホイルで包んでから専用紙やラップで覆うのがおすすめです。チーズが流れ出すのを防いだり、匂いの吸収を抑える効果もあります。

水分を付着させない

チーズに水分が付着していると、カビが繁殖して傷みやすくなってしまいます。よって、キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取ってから保存をしてください。切る際も、まな板や包丁が濡れていないか確認をしましょう。

ラップをこまめに取り替える

チーズには水分が含まれるため、保存中も表面に水気が浮いてきます。カビが繁殖して腐ってしまわぬよう、チーズを覆っている紙やラップをこまめに取り替えてください。

保存は常温・冷蔵・冷凍どれがいいの?

チーズは暗くて適度な湿度があり、10℃以下の場所で保存をするのがベストです。よって常温ではなく、かならず冷蔵庫に格納してください。

冷凍保存もできますが、チーズの組織が壊れてボソボソとした食感になってしまいます。そのためもともと冷凍で売られていた商品以外は、冷蔵で保存をするのが無難です。

ただしハードタイプのチーズを加熱して料理に使うなら、冷凍しても問題ありません。その場合は解凍せず、凍ったまま調理しましょう。

食べない方がよいチーズは?

白い皿の上に、青カビの生えた腐ったチーズが置かれている

iStock.com/Inna Brailchuk

強いアンモニア臭がする

チーズにはもともと特有の匂いがありますよね。しかし購入時にはなかった強いアンモニア臭を感じたら、チーズが劣化したり腐敗したりしているサインです。この場合は食べないようにしましょう。

食べたときに舌がピリピリとする

チーズを口に入れた瞬間ピリピリとした刺激や苦みがあったら、腐敗している可能性があります。少しでも味に違和感を感じる場合は、飲み込まずに吐き出してください。

見た目が明らかにおかしい

カビが生えて茶色や黒色に変色していたり、粘りのある水分が出てベタベタしていたり、どろどろに溶け出していたりする場合は、チーズが劣化している可能性があります。見るからにおかしいと感じたら、食べるのをやめてください。

まだ食べられるのに捨ててしまうのはもったいない!

賞味期限はあくまでも、おいしく食べられる期間の目安です。本来まだ食べられるのに、これを1日でも過ぎたからといって捨ててしまうのはもったいありません。匂いや見た目、味を頼りに判断し、フードロスをなるべく減らすよう心がけましょう。

「乳製品」カテゴリーを見る

※商品情報や販売状況は2022年07月16日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。