ライフスタイル&ヘルス2022/7/16 更新
この記事では、オリーブオイルの賞味期限や長持ちさせる保存方法などについて詳しく解説します。賞味期限切れになった際の料理以外の使い道、日持ちするオリーブオイルの選び方といったお役立ち情報も満載。日頃の疑問やお悩みをスッキリ解決しましょう!
パスタやドレッシングなどイタリア料理に使うことの多い「オリーブオイル」。フレッシュでフルーティーな風味が魅力なだけに、賞味期限や保存方法が気になる方も多いのでは?そこで、オリーブオイルの賞味期限から、期限が切れたあと食べられるかの見分け方、保存方法、捨て方まで詳しくまとめました。
市販の食品には2種類の期限表示があります。ひとつは「賞味期限」で、おいしさの品質が保たれる期限です。加工食品、調味料、缶詰などに使用されており、これらは劣化が緩やかなため、期限が過ぎたらすぐに食べられなくなるというものではありません。
もうひとつは「消費期限」。安全に食べられる期間のことで、肉や魚、お弁当、生菓子など傷みやすい食品に使用されています。どちらも、パッケージに表示された保存方法に従い未開封で保存した場合での期限です。
未開封のオリーブオイルの賞味期限は、瓶詰めされてから1年半~2年のものが多いです。個々の製品ごとに差があるため、「瓶に記載されている日付=賞味期限」となります。また、表示通りの方法で保存していることが前提のため、入手した際は賞味期限と保存方法の両方を確認しておきましょう。
開封後の賞味期限は2~3カ月が目安で、開封前よりも期限が短くなります。これは、オリーブオイルが空気や光に触れることが多くなり酸化が促進されるためで、開封後の保存状態によっても日持ちに差が生じます。後述の「オリーブオイルを長持ちさせる保存方法」を、ぜひ参考にしてください。
賞味期限を過ぎたオリーブオイルは、すぐに食べられなくなるわけではありません。賞味期限は、食品を食べられる期限に0.7~0.9の「安全係数」をかけて設定されています。そのため、賞味期限よりも1.1~1.5倍の期間は食べることができる可能性が高いです。
賞味期限が1年半~2年のオリーブオイルを未開封で正しく保存していれば、期限より1ヶ月が過ぎても食べられるでしょう。
安全係数をもとに食べられる期限を計算すると、賞味期限1年半のオリーブオイルで期限切れから2~9か月、賞味期限が2年のもので2ヶ月~1年です。そのため、商品によっては正しく保存されていれば食べられる可能性があります。
ただし、個々の製品によって差が大きいため、使う前に見た目や質感、においなどから傷んでいないか判断する必要があります。少しでも違和感があれば使うのをやめましょう。
前述の通り、賞味期限が2年のオリーブオイルでも、期限が切れてから食べられるのは最長で1年以内と言えます。期限切れから1年を超えたものは、もったいないと感じても食べるのを諦めて、料理以外に活用するか適切な方法で捨てましょう。
色が濃くなってしまっている、どろっとした粘りのある質感になっているときは傷んでいるサインです。食べるのはやめましょう。
酸化が進んだオリーブオイルは、鼻につくようなツンとしたにおいや古い油のにおいがします。味での判断が少しむずかしいですが、新鮮なときの「ほのかな苦みと辛味」がなくなり違和感がある場合は注意が必要です。
オリーブオイルは、食用油のなかでは比較的酸化しにくい油ですが、保存の仕方によっては酸化が早まり傷んでしまいます。風味を保ち長持ちさせるには、「光・空気・高度」に注意するのがポイントです。
「冷暗所」とされる暗くて涼しい場所が適しています。これは、光が当たる・温度が上がることで酸化が進むため。キッチン内では扉付きの棚や引き出し、床下収納などが適しています。日光や蛍光灯の光が当たる場所、キッチンのコンロ・オーブンレンジ付近には置かないようにしましょう。
光が当たることによる酸化を防ぐために、市販のオリーブオイルの多くは遮光できる黒っぽい容器に入っているので、そのまま使うのがおすすめです。別の容器への移し替えは、「空気に多く触れさせる」「衛生管理が不十分だと細菌が繁殖する」といった面でもデメリットがあります。卓上用に移し替えたい場合は1~2日で使い切れる量にしましょう。
オリーブオイルの保存は、高温を避けるのが鉄則ですが、冷蔵庫での低温保存もおすすめできません。10℃を下回ると、白濁したり固まったりするためです。常温に戻すと元の液状になり問題なく使えますが、この繰り返しによって香りや味が落ちてしまうため、常温での保存が適しています。
賞味期限切れのオリーブオイルは、傷んでいない場合でも本来のフルーティーな香りや風味が落ちてしまっています。そのため、そのまま料理やサラダにかけて使うよりも、加熱調理に使うのが良いでしょう。
その際、ハーブやスパイスで香味をプラスするのもおすすめ。和・洋食のさまざまな料理と相性が良いので、日々の加熱調理で早めに使い切ってしまいましょう。
食用のほかスキンケア製品にも使われていることが多いオリーブオイル。賞味期限切れを食べるのは控えたいけれど、捨てるのももったいない......そんなときは自家製の入浴剤・石けんなどに活用してみませんか?ただし、明らかに傷んでいる、嫌なにおいがするようなオリーブオイルは、使わないでくださいね。
賞味期限切れのオリーブオイルとアロマオイルを少量ブレンドするだけで「バスオイル」に。そこに粗塩を混ぜ合わせると「バスソルト」が手軽に作れます。インターネット検索やアロマ関連の本でお気に入りのレシピを見つけて、チャレンジしてみては?
賞味期限切れのオリーブオイルを市販の油凝固剤で固めれば、お手製キャンドルが簡単に作れます。アロマオイルで香り付けしたり、ジャムの空き瓶や紙コップを型にしたりと、おしゃれにアレンジを楽しむのもおすすめ。ハンドメイド好きの方はぜひトライしてみてください。
市販品でも人気の高い「オリーブせっけん」も手作りができて、賞味期限切れのオリーブオイルをたくさん消費できます。ただし入浴剤やキャンドルよりも難易度が高く、材料として使う「苛性ソーダ」は取扱いに十分注意が必要です。心配な方は、入浴剤・キャンドルにする方法を試してください。
賞味期限切れのオリーブオイルを捨てる際は、まずはオイルを空の牛乳パックに詰めた新聞紙や不要な紙・布にしみ込ませます。自然発火を防ぐため、水もしみ込ませてください。
ガムテープでしっかりと密閉してから、可燃ごみとして出しましょう。市販の油凝固剤で固めて捨てる場合は、パッケージに記載の使用方法に従って処理してください。
オリーブオイルの質や日持ちを見分けるポイントのひとつに「酸度」があります。酸度とは、オリーブの実をオイルにする過程で生じた遊離脂肪酸の割合。酸度が低いほど瓶詰めされた時点での酸化が抑えられており、質が良く日持ちするオリーブオイルであると考えられます。
オリーブオイルにはさまざまな種類のものがありますが「エキストラバージンオリーブオイル」は酸度が0.8%以下で最も低く、続いて「バージンオイル」は2.0%、度数がそれ以上のものもあります。化学処理をおこなった「ピュアアリ―ブオイル」は、酸度が1.0%以下です。
オリーブオイル産地の本場、イタリア・プーリア州で4代続く老舗「コンジェディ」社のオリーブオイルです。こだわりの製法で仕上げた一本はグルメな方へのギフトにもおすすめ。賞味期限は加工日より常温で540日(約1年半)です。
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「チェント・グラン・クリュ」は、青りんごのようにフルーティーな香り、しっかりとした苦みと辛味が特徴的なオリーブオイル。南イタリア・プーリア州で100年の歴史を誇るオリーブオイルの老舗「コンジェディ社」の逸品です。賞味期限は、加工日より常温保存で540日(約1年半)です。
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一般的なオリーブオイルの賞味期限は1年半~2年で、期限が切れたらすぐに食べられなくなるわけではありません。ただし、個々の製品やよって賞味期限に差があり保存方法によっても日持ちが変わるため、入手したときに表示を確認しておきましょう。
オリーブオイル本来の風味豊かな味わいを楽しめるよう、ぜひ賞味期限や保存方法を意識して上手に使ってくださいね。
※商品情報や販売状況は2022年07月16日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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