えびを使った料理は華やかで、ハレの日にぴったり。おせちに欠かせないえびの料理ですが、そこにはどんな意味が込められているのでしょうか。この記事ではえびに込められた意味・いわれや、代表的なえび料理の作り方を解説。人気のおせち商品5選も必見です。

おせちにえびを入れる意味や料理の仕方を知ろう!

真ん中に大きなえびがのせられたおせちのお重

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えびを使ったおせち料理は豪華で存在感が抜群。おせち料理のなかでも花形的な存在です。おせち料理には意味が込められていることが多いですが、えびには「長寿」や「生まれ変わり」といった意味があります。

この記事ではおせちにえびを入れる意味・いわれについて詳しく解説しつつ、代表的な料理である「えびのうま煮」「えびの塩焼き」の作り方を紹介。阪急のおせち商品5選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

おせちにえびを入れる意味・いわれ

漆塗りのお盆の上にえびや紅白かまぼこが盛られている

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えびは長いひげを持ち、火が入ると体が曲がるのが特徴。その姿が老人に見えるため「長寿」を意味し、「腰が曲がるまで長生きできるように」という願いが込められることも。

また、目が飛び出していることから、「めでたし(目出だし)」という言葉とかけてお祝いごとに適した食材とされています。

さらに、えびは脱皮を繰り返しながら成長するため、「新たに生まれ変わる」というイメージが想起されます。そのことから「成長」や「発展」を意味することもありますよ。

えびのうま煮の作り方

お重にえびやさまざまなおせち料理が詰められている

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つややかなえびのうま煮は、豪華な印象でおせちの「顔」となる料理。甘く上品な味わいで、えびのうま味を存分に楽しめます。

むずかしそうに見えますが、ポイントを押さえれば意外と簡単に作れる料理です。ふっくらと仕上げるためにも、火を通しすぎないことを意識しましょう。

材料

・殻付き有頭えび......8尾
・だし汁......450ml
・薄口しょうゆ......40ml
・みりん......60ml
・酒......50ml

・塩......大さじ1/2杯(えびの下ゆで用)

〈用意するもの〉
・耐熱性の保存容器・器(ある程度深さがあるもの)
・氷水(えびが入った保存容器を冷やす用)

えびの下処理

1. えびの背が曲がるようにして手で持ち、背中側の筋の間に竹串を刺して引っ張り、背わたを取り除く
2. 鍋にたっぷりのお湯を沸かし大さじ1/2杯の塩を入れ、殻付きのままえびを入れてゆでる
※ ゆで時間は標準で2~2分30秒程度、大きめのえびの場合は3分程度が目安
3. えびが完全に浮き上がってきたら引き上げ、粗熱を取る
4. えびをまな板の上に置き、包丁で尻尾の先を斜め切りにし、ひげと頭の先の長さを切りそろえる
5. えびは耐熱性の保存容器・器に入れておく

作り方

1. 鍋にだし汁、酒、薄口しょうゆ、みりんを入れて強火にかけ煮立たせる
2. 煮立ったらえびが入った保存容器に煮汁を注ぎ入れる
3. 容器を氷水に浸けて冷ます(えびは食べる直前まで煮汁に浸しておく)
4. 粗熱が取れたらラップをし、半日ほど冷蔵庫に置けば完成

コツ・ポイント

えびのうま煮をおいしく作るポイントは、「火を通しすぎない」こと。下ゆでしたえびは煮汁でぐつぐつと煮るのではなく、温めた煮汁に浸けることで火の通りすぎを防ぎつつ、味を含ませることができます。

えびを煮汁の中で煮る場合も、煮る時間は2~3分程度と短めにしましょう。煮たあとはえびを煮汁に浸けたまま鍋ごと氷水で冷やし、熱が入りすぎないようにするのが大事です。

えびの塩焼きの作り方

おせちのお重にえび、栗きんとん、黒豆煮などが詰められている

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えびの塩焼きは有頭えびに塩を振って焼くという、シンプルな料理。殻ごとパリパリと食べることができ、えびのおいしさをシンプルに楽しめます。

うま煮よりも作りやすく、おせちを手作りしたいときにおすすめ。下ごしらえしたえびは串を刺すことで焼きやすくなります。

材料(6尾分)

・殻付き有頭えび......6尾
・塩(粗塩がおすすめ)......適量

・レモン......適量(お好みで)

えびの下処理

・えびの背が曲がるようにして手で持ち、背中側の筋の間に竹串を刺して引っ張り、背わたを取り除く

作り方

1. 下処理したえびに竹串を刺す。殻と殻の間を通すようにして、2~3尾をまとめて串打ちする
2. 1の両面に塩少々を振る
3. 魚焼きグリルで片面2分強ずつ、合計5分程度焼く。しっかりとした焼き色が付くまで焼いたら完成
4. 竹串を回すようにして引き抜き、器に盛り付ける。好みでレモン汁を振りかける

コツ・ポイント

えびはしっかりと焼き色が付くまで焼くことで、殻・頭ごとパリパリと食べることができるように。塩はサラサラとした精製塩を使ってもいいですが、粗塩のほうがえびの身に付きやすいのでおすすめです。

阪急フードで人気のおせち5選

1. 「美味きわみ」和風(美味極み-16)

阪急がお届けする「美味きわみおせち」は、日本各地から選び抜いたこだわりの食材で、和と洋の料理をいただけるおせち。

こちらは1段重の商品で、2~3人前です。車えびの塩焼きやあわび煮貝など、さまざまな料理が彩り豊かに盛り付けられています。1段重でも、華やかで満足感たっぷりのおせちです。

2. 「宝梅」和風(H-22)

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素材の味わいを活かし、旨味を引き出す"なにわの味"を継承した「宝梅」シリーズ。こちらは3段重の商品で、4人前です。

一の重にはぶりの照り焼き、数の子のほかに、車えびのつや煮が品よく盛られています。そのほか牛ヘレ生姜煮や味付けいくらなどがバランスよく詰められていて、見た目も楽しめるおせちです。

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3. 「宝塚ホテル」和風・洋風(宝塚-31)

33,480円

阪急阪神第一ホテルグループ「宝塚ホテル」が手がける、和風・洋風の料理が詰められたおせち。

鱈煮やなます、田作り煮のほか、鶏ワイン焼、ローストビーフ・ビーンズデミグラスソース煮添えなど約40品目が楽しめます。人気ホテルの味わいを堪能したい方におすすめ。

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4. 「京都・京料理 たん熊北店」和風(たん熊-33)

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35,640円

谷崎潤一郎や吉井勇などの文人墨客にも愛された「たん熊北店」のおせちは、深みのある出汁が生み出す上品な味付けが魅力です。

車えびのつや煮のほか、鶴小芋や銀鱈西京焼などが整然と、雅な印象で詰められています。一流料理店を味わって見たい方はぜひ。

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5. 「京都・茶懐石 下鴨茶寮」和風(下鴨茶寮-40)

43,200円

安政3年(1856年)創業、老舗京料理店「下鴨茶寮」が大事にするのは、その土地のものをその土地の方法で料理する「土産土法」という手法。そのスタイルで作られた料理は、味わい深く、芸術的です。

えびのうま煮やあわびうま煮など、一級品の料理が美しく並ぶ様子を見たら、思わず声が漏れること間違いなし。こちらの商品は4~5人前で、ボリューム感もしっかりあります。

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おせちに入るえびの意味を知って、お正月を豊かに過ごそう

真っ赤な色合いで華やかさを演出してくれる「えび」。えびには「長寿」や「新たに生まれ変わる」という意味があります。えびの代表的なおせち料理であるえびのうま煮・えびの塩焼きは、意外と簡単に作れるのがうれしいところ。お正月に手作りおせちを用意したい方は、ぜひトライしてみてください。

※商品情報や販売状況は2022年09月12日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。