めでたい色といえば「紅白」。おせち料理には欠かせない「紅白かまぼこ」も、おめでたい料理のひとつですよね。スライスしてそのまま入れるだけでも十分華やかになりますが、せっかくなら飾り切りにも挑戦してみませんか?本記事では、紅白かまぼこの意味や、飾り切りの種類、余ってしまった場合のアレンジレシピなどをご紹介します。

おせちに紅白かまぼこを入れる意味とは?

色紙のうえに置かれたお重におせちが詰められている

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紅白かまぼこは「日の出」「初日の出」を意味しており、正月料理には欠かせないもの。紅白の薄桃色の部分では「めでたさ」や「魔除け」の意味を持ち、白色の部分には「神聖さ」や「清浄」の意味が込められています。

かまぼこは、保存の効かない生魚の代用品として古くから親しまれてきました。色合いだけでなく、薔薇や孔雀、三つ編みのような飾り切りが美しいかまぼこは、重箱をぱっと明るくしてくれますね。

おせちの紅白かまぼこの切り方・飾り切りの方法

赤い色紙の上におかれた皿に飾り切りされたかまぼこが並べられている

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まず、もっともおいしく歯応えを楽しむことができるかまぼこの厚さは「12mm」といわれています。しかし、おいしさは味や歯応えのほかに「見た目」も重要。おせちにおすすめの飾り切りをご紹介していきます。

「一松」

切って並べるだけで簡単に作ることができる「一松」は、お子さんと一緒におせち作りをできると好評な飾り切りです。

かまぼこを紅白1枚ずつ用意し、2枚重ねて真ん中をカット。市松模様に並べ替えて形を整えたら完成です。紅白の彩りがバランス良く見えるので、見映えもアップしますよ。

「手綱かまぼこ」

紅白が交互に並び、華やかな見た目になる「手綱かまぼこ」。薄く切り込みを入れた部分を輪に通す作業では、やさしくかまぼこを扱うのがコツです。

厚さ12mmにスライスしたかまぼこの、薄桃色と白色の境目に(半円の3分の1程度の箇所まで)切り込みを入れ、切り離した薄桃色の部分の中心に、縦に切り込みを入れます。薄桃色の部分の端を持ち、内側から中央の切り込みに通して形を整えたら完成です。

「うさぎ」

かわいらしい見た目が特徴な「うさぎ」はお子さんにも大人気。

半円側を5mm程度の厚さで3分の2程度まで切り込みを入れ、残りの3分の1部分は切り離します。逆さにし、薄桃色の部分を縦に2等分し、それを折り込んで耳の形に。仕上げに、切り離した薄桃色の部分から「目」にするパーツを切り取ったり、ごまを「目」に見立てて飾ったりして完成です。

「薔薇の花」

くるくる巻くだけで、まるで薔薇の花!お気に入りのピックや器の雰囲気に合う楊枝を選ぶなど、小物も合わせて工夫ができる切り方です。

かまぼこを5mmの厚さに3枚カットしたものを用意。縦に並べて手前のかまぼこから3枚目まで合わせて、くるくると巻いていきましょう。仕上げにピックで刺して形を整え完成です。

「孔雀」

少々上級のように見えて、じつは簡単な「孔雀」は、爪楊枝や竹串があれば誰でも簡単にトライすることができる飾り切り。もてなし料理にもおすすめです。

まずは7mm程度にスライスしたかまぼこに、半円側から内側に向かって縦に切り込みをいれます。細く均等な切り込みになるよう意識しましょう。切り込みを入れた部分を竹串や爪楊枝を使って同じ方向に折り畳むと完成です。

おせちの紅白かまぼこの盛り付け方・並べ方のポイント

扇型のお盆の上に飾り切りされた紅白かまぼこが盛り付けられている

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おせちには「焼き物」「酢の物」などさまざまな種類がありますが、紅白かまぼこは「口取り」のひとつ。「祝い肴」である黒豆、数の子、田作りなどと一緒に一の重に詰めましょう。

さらに、紅白かまぼこのように紅白に別れた料理を詰めるときは、"右を華やかにする"という「右紅左白」を意識して、右側に紅色のかまぼこをおきましょう。

また、重箱ではほかの料理と合わせて詰めますよ。なるべく料理同士が動いてしまわないようにするためにも、かまぼこや伊達巻のように崩れにくいものから先に詰めていくのがおすすめです。

余った紅白かまぼこはどうする?リメイク料理は?

余ったときのおすすめリメイク料理は?

茶碗蒸しの中に三つ葉や椎茸、かまぼこが入っている

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おせちに入れたかまぼこが余ってしまった......そんなときの救済法をご紹介。じつはかまぼこはさまざまな料理にアレンジできるんです。少量であれば、茶碗蒸しやうどんなどの具材にすればOK。中途半端に残すことなく、消費することができます。

ほかには「かまぼこ入りの木の葉丼」もおすすめ。かまぼこや玉ねぎを甘辛く煮付け、卵でとじた丼です。紅白かまぼこを使えば彩も良く、卵の黄色と相まって目で見ても楽しいひと品になりますよ。

また、細かく刻んだかまぼこをチャーハンに入れるのもGood。ほかの食材と異なる食感が楽しいだけでなく、魚の風味が良い出汁となって和風チャーハンができあがります。

冷凍はできる?冷凍するときのコツとは

青い背景を前に両手でサランラップをカットしている

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かまぼこは普通に冷凍すると中がスカスカになってしまいがち。しかし、スカスカにならないコツがあるということを知っていましたか?かまぼこを冷凍する場合に気をつけたいポイントは「ラップに包んで急速冷凍する」こと。

そうすることで、かまぼこに含まれる水分の流出を最小限におさえることができますよ。また、あらかじめスライスし、食べる分だけ小分けにしてラップに包むことで、加熱調理する際にも便利に使用することができます。

阪急フードで人気のおせち3選

1. 「美味きわみ」和風(美味極み-16)

17,280円

阪急の「美味きわみ」は、全国から取り寄せた選りすぎるの食材を楽しめるおせち。こちらは1段重ですが、2~3人前とボリュームたっぷりです。神奈川県の有名かまぼこ店「鈴廣かまぼこ」が作る紅白かまぼこのほか、長崎県「坂本屋」の東坡煮や山梨県「信玄食品」のあわび煮貝などが贅沢に詰められています。

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2. 「宝梅」和風(H-22)

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阪急の「宝梅」は、素材を活かし旨味を引き立てる"なにわの味"を伝承するおせち。こちらは3段重・4人前の商品で、紅白かまぼこのほか、帆立照煮、牛ヘレ生姜煮など焼く30品が美しく盛り付けられています。見た目・食べ応え・味わいともに満足感たっぷりのおせちです。

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3. 「京都・京懐石 下鴨茶寮」和風(下鴨茶寮-40)

43,200円

創業安政3年、京料理の文化を伝える老舗料理店「下鴨茶寮」のおせち。すべての料理に伝統の技が光り、老舗ならではの奥深い味わいを楽しめます。紅白かまぼこのほか、あわび貝煮、海老の旨煮などの逸品が、きっちりと芸術的に盛り付けられていて、蓋を開けたときに思わず声が出てしまいそうです。

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目で見ておいしい紅白かまぼこを飾り切りで楽しんで

おせち料理のなかでも、加熱調理をすることなく盛り付けることができる紅白かまぼこ。紅白カラーで、おめでたい気持ちにさせてくれます。紅白かまぼこを盛り付けるのであれば、目で見ても楽しく、美しくしたいですよね。次の正月はかまぼこの盛り付けの際に、飾り切りにトライしてみてはいかがでしょうか。

※商品情報や販売状況は2022年09月12日時点でのものです。
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