ライフスタイル&ヘルス2024/12/16 更新
2月の代表的な伝統行事といえば節分です。この日には縁起の良い食べ物を準備するという人も多いですよね。節分の食べ物は、地域によって違いがあることをご存じでしょうか。この記事では地域別に11の食べ物を紹介するので、次回の節分の参考にしてくださいね。
節分の食べ物といえば、大豆や恵方巻きを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし、全国各地には古くから節分の日の縁起物として親しまれている食べ物があり、関東や関西、そのほかの地域で特色が異なるのです。この記事では、地域別に節分の食べ物を紹介し、その意味や由来も解説します。
節分に「鬼は外!福は内!」と言いながら豆まきをし、邪気払いをするのは全国で一般的。豆まきのあとは年齢の数だけ大豆を食べることで、一年の幸せを祈ります。
昔から日本では、米・麦・ひえ・あわ・大豆の五穀には霊力があり、病や災いを払う力があると考えられていました。この考え方が室町時代に中国から伝来した「追儺(ついな)」という行事に交わり、豆まきの風習が生まれたと言われています。
恵方巻きを食べる風習は、江戸時代から明治時代にかけて始まったとされています。商売繁盛や無病息災を祈願するために、大阪の芸子や商人たちが食べていたようです。恵方巻きは切らずに1本まるごと食べるのが習わしで、これは一気に食べることで幸運を逃さないようにするため。
もともとは関西の風習ですが、1980年代に関西のコンビニエンスストアが節分に太巻き寿司を販売したことをきっかけに、全国で知られるようになったと言われています。
地域によっては、節分にいわしやめざしを食べます。特に関西を中心とした西日本では、ひいらぎの葉がついた枝に、焼いたいわしの頭を刺したものを玄関先に飾ることも。
いわしの頭を飾る理由は、"鬼がいわしのにおいを嫌う"と考えられているため。また、ひいらぎの葉には、棘で鬼の目を刺して鬼を寄せつけないという意味があります。玄関先に飾るいわしは、鬼が家の中に侵入するのを防ぐ魔除けの役割があるのです。
福茶は、昆布や梅干し、黒豆や大豆などを加えたお茶のこと。邪気を払う力があるとされ、大晦日や正月、節分などの節目に欠かせない縁起物として、健康長寿や無病息災を願って飲み、親しまれてきました。
福茶は京都を中心とした関西でよく見られる風習ですが、静岡県をはじめ一部の地域でも親しまれています。地域によって、豆を使ったり、砂糖を使ったりと、飲み方や作り方に違いが見られます。
関東の一部の地域では、節分にけんちん汁を食べる風習があります。節分は寒い季節の行事なので、体を温めるためにけんちん汁を飲むようになったのだとか。ごぼうや大根などの根菜を油で炒め、昆布やしいたけから取っただしを加えて煮込み、しょうゆを中心に味付けするのが基本です。
けんちん汁の由来は諸説あり、中国の精進料理である巻繊(けんちゃん)が日本語になったという説と、鎌倉の建長寺で食べられていた「建長汁」がいつしか「けんちん汁」と呼ばれるようになったという説があります。
しもつかれは、正月に残った鮭の頭に、節分でまいた豆の残り、そして根菜などを加えて酒粕で煮こんだ料理です。栃木県を中心に、埼玉県や千葉県の一部で食べられてきました。
昔は、食糧が乏しくなる冬場に、正月の残り物や保存の効く食材を活用して作られていました。しもつかれは魔除けや無病息災の縁起物とされ、昔から「7軒の家のしもつかれを食べると病気にならない」との言い伝えがあります。
節分にそばを食べる地域もあります。節分は、立春の前日。そして立春は、二十四節気において春の始まりであり、1年の始まりとされる日です。そのため、節分は現在の大晦日と同じ意味を持っていて、江戸時代の後期において人々は節分に食べるそばのことを年越しそばと呼んでいました。
そばを食べることには「厄落とし」や「長寿を祈る」といった意味があると言われています。節分にそばを食べることで、一年を幸福に、健やかに過ごせるように願ったのでしょう。
節分の豆まきには、大豆を使うことが一般的です。しかし北海道や東北、九州の一部では落花生をまくことも。落花生を使うようになった理由は定かではありませんが、殻付きの落花生はまいたあとに拾って食べたとしても清潔だからと考えられています。
四国では節分にこんにゃくを食べる風習があります。こんにゃくは食物繊維が豊富で、体内を掃除する食べ物として、大晦日や節分などの節目の日に食べられてきました。こんにゃくは別名「砂おろし」とも呼ばれ、体内の毒素を排出すると言われています。
島根県の隠岐では、節分にナマコを酢の物にして食べる習慣があります。ナマコは海底に堆積した有機物を餌とし、砂も一緒に飲み込んで、消化できない不要な砂を体外に排出します。
このナマコの習性にあやかって、体内の老廃物を出そうと、節分の時期に旬を迎えるナマコを酢の物にして食べるのです。
山口県には節分にくじらを食べる風習があります。昔から節分に大きいものを食べると縁起が良いと考えられていて、くじらを食べることで「大きく健康に育つように」「志を大きく」「心を大きく」といった願いが込められたのです。
特に山口県の下関市は古くから、くじら製品の加工・販売・流通基地として栄えていた地域。くじらが身近にあったからこそ、こういった風習が生まれたのかもしれませんね。
節分の定番料理・恵方巻は、食材をカットして焼き海苔で巻くだけで手軽に作れます。きゅうりのシャキシャキとした歯切れの良さがクセになるポイント。やさしい甘さのカニ風味かまぼこを使うため、全体のまろやかな調和を楽しめます。桜でんぶで華やかに見せるのもコツです。ふっくらとしたうなぎの蒲焼きは、ボリュームがありますよ。
レシピはこちら|macaroni
卵のふんわりとした食感がたまらない、伊達巻風の恵方巻レシピです。サーモンやクリームチーズ、アボカドなど、おしゃれな食材を使用するため、おつまみ感覚で食べられます。マヨネーズの濃厚なコクを効かせるため、まろやかなテイストに。レモン果汁でさっぱりとしたアクセントを加えます。アーモンドの香ばしさも魅力的です。
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ジュワッと広がるうま味がたまらない、いわしの甘露煮です。脂ののったやわらかな身をじっくりと堪能できますよ。しょうゆをベースに、みりんや砂糖で奥深いテイストに仕上げます。しょうがの辛味でアクセントを効かせるため、体の芯からポカポカと温まることでしょう。圧力鍋の調理時間は、いわしの大きさに合わせるのがコツです。
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しょうゆと塩のみのシンプルな味付けで、体がほっこりと温まるけんちん汁。みずみずしい大根、にんじん、ごぼう、薬味の長ねぎなど、野菜をたくさん使用します。こんにゃくならではの、つるんとした弾力感がやみつきポイント。油揚げはひと口食べた瞬間、ジュワッとうま味が染み出します。木綿豆腐のまろやかさに癒されますよ。
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白だしの濃厚なコクとうま味がじんわりと伝わるそばは、年越しレシピにぴったり。サクサクの衣とプリプリのえびが堪能できる、えび天をのせて華やかに仕上げます。弾力のあるかまぼこは、満足感を得られること間違いなし。長ねぎの辛味が、アクセントを効かせます。白だしは濃さやしょうゆ、みりんとのバランスを見つつ調整すると良いでしょう。
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全国的に知られている豆や恵方巻き意外にも節分の食べ物はたくさんあり、地域によって特色があります。なかには、「この食べ物を節分に食べるなんて知らなかった」というものあるのではないでしょうか。次の節分にはご紹介した縁起の良い食べ物を取り入れて、普段とは違う一日を楽しんでみてください。
※商品情報や販売状況は2024年12月16日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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