ライフスタイル&ヘルス2022/10/30 更新
お菓子を作るときに使用するクーベルチュールチョコレート。店頭で価格を見た際、普通のチョコレートと比べてみると少しお高く感じる方も多いといいます。では、どのような点に違いがあるのでしょうか?この記事では、クーベルチュールチョコレートの味や特徴・価格帯・種類などを紹介します。
クーベルチュールチョコレートとは、カカオバターの含有量が多い"製菓用チョコレート"のことです。
特に国際規格においては
・カカオ分が35%以上であること
・カカオ分のうち、カカオバターが31%以上、無脂カカオ固形分が2.5%以上の割合で含有されているチョコレートであること
・カカオバター以外の代用油脂が5%未満であること
この3点を満たすチョコレートを、クーベルチュールチョコレートといいます。
クーベルチュールの語源をたどると、フランス語で「毛布」「カバー(覆う)」という意味。その語源の通り、上掛けのように使用することで、薄くパリッとした食感を楽しむことができるため、さまざまなお菓子の装飾に使用されています。
クーベルチュールチョコレートは、溶かすと流動性が高くなり、お菓子が加工しやすくなるのが特徴です。加工時に扱いやすいだけでなく、固めたときはつややかでありながら口溶けもなめらかなため、見た目も食感も損ないません。カカオ分も多く含んでいるため、カカオ本来の風味を楽しむこともできます。
コーティングとして使用する際にも、チョコレートを薄くまとわせることができ、適度な厚みとなめらかな表面に仕上げることができます。
クーベルチュールチョコレートは、原材料に追加する材料によって「ダーク」「ミルク」「ホワイト」の3種類に分けられます。
ダーククーベルチュールチョコレートは、一般的に「ビターチョコレート」として親しまれており、カカオマスにレシチン・砂糖・香料などが加えられています。
ダーククーベルチュールチョコレートに粉乳を加えるとミルククーベルチュールチョコレートとなります。
カカオマスが入っていないものがホワイトクーベルチュールチョコレートとされています。カカオマスが入っていないことより厳密には国際規格からは外れてしまうものの、慣例的に認められている種類です。
クーベルチュールチョコレートは市販の板チョコと比較すると少々高価に感じるかもしれませんが、そもそも製菓用のチョコレートであるため大量に入っている商品が多いことから、高価に見えてしまうだけで、高級チョコレートではありません。
また、近年ではお手頃価格で購入できる小分けの商品も増えてきています。店頭で見つけた際はぜひ手に取ってみてくださいね。
続いて「クーベルチュールチョコレート」と「一般的な板チョコレート」の原材料・テクスチャーの違いを比較してみましょう。
まず市販の板チョコは、そのままでも食べやすくするために、カカオ分以外の香料が含まれています。
一方でクーベルチュールチョコレートは、前述の通りカカオ分35%以上、カカオバター31%以上という規定のもと作られているため、市販の板チョコと比較すると"カカオ分"の含有量が高くなっています。
双方の大きな違いは、風味と口溶け。市販の板チョコよりも多くのカカオ分を含むクーベルチュールチョコレートは、カカオ本来の風味を楽しむことができます。
また、溶かした際の溶け具合もクーベルチュールチョコレートのほうがサラサラとなめらか。そのため、口溶けが良いという特徴があります。
iStock.com/Photography By Tonelson
冒頭でご紹介した語源の通り、お菓子を「覆う(おおう)」際に使用するのがおすすめの使い方。ボンボンショコラのようにコーティング(テンパリング)する材料として使用することで、薄くまとわせることができ、固まったあとはパリッとした食感を楽しむことができます。
もちろん、ガトーショコラのような焼き菓子にも使用できます。板チョコを使用したものと比較するとカカオ分が多いため、よりしっとりと凝縮され、カカオの風味が濃い味わいになります。
手に入らない場合は、代用品でもOK。カカオ分が同じ量でなくとも、ミルクチョコレートと比較したときに、より「カカオ分」が多いチョコレートを選ぶことで、味や質感を近づけることができます。
市販の板チョコで代用するならば、カカオ分が多いビターチョコレートがおすすめですよ。ぜひお試しくださいね。
カカオ分が多く、よりカカオの風味を濃く感じられるクーベルチュールチョコレート。テンパリングをするときに見た目が気になる......という方は、試してみてはいかがでしょうか。
※商品情報や販売状況は2022年10月30日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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