高カカオチョコレートは、おいしいだけでなく健康にも良いとされています。普通のチョコレートとどこが違うのか、不思議ですよね。この記事では、高カカオチョコレートで得られる健康や美容の効果について解説します。

高カカオチョコレートとは?

テーブルにカカオやチョコが置かれている様子

チョコレートはカカオや砂糖、ココアパウダーなどの原料から作られます。そのなかでも、カカオの割合が多いものが「高カカオチョコレート」と呼ばれています。高カカオチョコレートが、ダイエット中や健康を意識している方におすすめとされているのは、低GI値の食品だから。

「GI値が高い食品」を食べたあと、私たちの体は血糖値が急上昇する仕組みになっています。それに対して「GI値の低い食品」を食べたあとは、血糖値の上昇が穏やかになります。健康を考えるのであれば、血糖値は一定を保つことが理想。低GI値の食品である高カカオチョコレートは、血糖値を一定に保ちやすいので、高GI値の食品に比べると肥満になりにくいと言われているのです。(※1,2)

何%以上から高カカオチョコレートといえるの?

「何%以上が高カカオチョコレート」という定義は、明確にはありません。カカオの割合が高いチョコレート全般を指します。一般的には、カカオ70%以上のものが高カカオチョコレートと呼ばれることが多いです。

高カカオチョコレートは1日3〜5枚が目安

間食は、1日に200kcal程度が目安といわれています。高カカオチョコレートもカロリーが低いものではないので、食べ過ぎると太ってしまいます。高カカオチョコレートを食べる場合は、1日3~5枚(15~25g)程度を目安にしましょう。

また、カカオポリフェノールは体内に蓄えられないので、一度にたくさん食べるより毎日少しずつを意識することが大切です。(※3)

高カカオチョコレートに期待できる美容・健康効果

銀紙に包まれたチョコレート

肌を若々しく保つ効果

皮膚は酸化ストレスを受けやすいため、紫外線を浴びるとシミやシワができてしまいます。カカオポリフェノールは、強い抗酸化作用があるといわれており、紫外線による酸化ストレスから肌を守ってくれる作用が期待できますよ。(※4)

老化によって起こりやすい病気の対策

年を重ねると起こりやくなる動脈硬化。カカオポリフェノールは、ドロドロとした血液をさらさらにしてくれるとされています。また、善玉コレステロールを増やすことが期待できるので、生活習慣病が気になる方にもおすすめなお菓子といえるでしょう。(※5)

普通のチョコレートと比べて低糖質

普通のミルクチョコレートの糖質は40gあたり20g程度です。それに対して、高カカオチョコレートは40gあたり13gほどと糖質控えめ。糖質制限中の方は、高カカオチョコレートを選ぶと良いでしょう。(※6,7)

排便を促す作用

高カカオチョコレートには、カカオプロテインも豊富に含まれています。このカカオプロテインは消化されにくく、「便の量を増やす」「腸内環境を整える」などの作用が期待されています。(※8)

高カカオチョコレート摂取時の注意点

適量の摂取であれば、活性酸素から肝臓を守ったり、糖尿病の検査数値を下げたり、脂質異常症の改善が見込めたり、とさまざまな効果が期待できる高カカオチョコレート。しかし、食べ過ぎるとデメリットもあります。低GI食品ですが、脂質やカロリーは決して低くくはありません。

むしろ、普通のミルクチョコレートに比べて、脂質もカロリーも高いです。高カカオチョコレートの食べ過ぎは、脂質やカロリーの取り過ぎにも繋がります。

また、普通のチョコレートよりもカフェインが4倍近く含まれているものもあります。カフェインは気管支を拡張させる作用や、興奮作用がある成分なので、取り過ぎには注意が必要。お茶やコーヒーなどカフェインが多く含まれるものを日常的に摂取する方は、より気をつけてくださいね。(※9)

高カカオチョコレートの選び方

チョコレートを選んでいる様子

高カカオチョコレートを選ぶときに見てほしいのは、カカオの含有量です。高カカオチョコレートには、70%程度のものから90%を超えるものまで、さまざまな商品があります。カカオの含有量によって違いがでるのが「苦み」。カカオが多ければ多いほど苦みを感じやすいです。高カカオチョコレートに馴染みがない方は、まずはカカオ含有量70%のものを選ぶとよいでしょう。

また、カカオの産地で選ぶのもおすすめです。例えば、ガーナ産のカカオで作られたチョコレートならナッツの甘みと多少のスパイシーさが魅力。また、エクアドル産なら軽い渋みのなかにジャスミンの香りを感じられますよ。ベトナム産やベネゼエラ産などもあるので、好みの味を見つけてみてくださいね。

お気に入りの高カカオチョコレートを見つけよう!

カカオの割合が70%以上の高カカオチョコレートは、さまざまな働きが期待できるので、美容や健康を気にかけている方に選ばれる間食です。ただし、適量を守ることが大切です。高カカオチョコレートはカカオの割合や産地で味が変わるため、自分好みの高カカオチョコレートを見つけてくださいね。

【参考文献】

※1 GI値とは|チョコレート効果|株式会社明治

※2 5分で分かる効果(高カカオ)健康リスクを防ぐための低GI|みんなの健康チョコライフ|株式会社明治

※3 チョコレート効果|株式会社明治

※4 カカオポリフェノールは紫外線障害から皮膚を保護する|日本チョコレート・ココア協会

※5 動脈硬化×チョコレート|みんなの健康チョコライフ|株式会社明治

※6 チョコレート-カロリー/栄養成分/計算|カロリーSlism

※7 チョコレート効果カカオ72%パウチ40g|チョコレート|株式会社明治

※8 高カカオチョコレート摂取による便通改善作用|日本チョコレート・ココア協会

※9 高カカオをうたったチョコレート|独立行政法人 国民生活センター

※商品情報や販売状況は2022年10月31日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。