ライフスタイル&ヘルス2022/11/30 更新

節分の日に「ひいらぎいわし」を飾るのはなぜ?作り方や飾り方、おいしいレシピもご紹介

2月3日の節分の日、一部の地域では玄関先に「ひいらぎいわし(柊鰯)」を飾る風習があります。この記事では節分に飾る「ひいらぎいわし」の意味と作り方・飾り方をご紹介。合わせて、大人も子供もおいしく食べられる、いわし料理の簡単レシピもご紹介します。

節分に「ひいらぎいわし(柊鰯)」を飾るのは「魔除け」のため

いわしにひいらぎが添えてある様子

「ひいらぎいわし(柊鰯)」は古くからの日本の風習として伝えられている節分の飾りです。「ひいらぎの枝」に焼いた「いわしの頭」を刺したものを指します。

「ひいらぎいわし」はただの飾りではなく、節分の鬼が嫌いな葉っぱである、尖ったトゲのあるひいらぎと、鬼が嫌がる臭いのいわしを組み合わせて飾ることで「鬼が家に入って来ないように」という魔除けの意味合いが含まれています。

ひいらぎいわしに使われる「いわし」は、腐りやすく、焼くことで臭いを出して魔除けをしていたことから「焼き嗅がし」が転じてやいかがし(焼嗅)」と呼ばれることもあります。

また、ひいらぎいわしは、いわしの頭の部分のみを飾るため、身の部分を節分の行事食として食べる地域も多くあります。特に西日本の一部の地域ではひいらぎいわしを飾ったあと、その日中にいわしを食べる風習が残っていますよ。

ひいらぎいわしを飾るのはどの地域?

ひいらぎいわしを節分に飾るのは全国でおこなわれている風習ではなく、一部の地域のみでおこなわれている風習で、そのほとんどが本州であり、北海道や九州ではあまり見受けられません。本州の中でも主に西日本の風習で、関西地方が中心です。特に奈良県の奈良市内では、ひいらぎいわしを飾る風習が色濃く残っていますよ。そのほか東海・関東・東北の一部でもおこなわれています。

ひいらぎいわしはいつからいつまで飾る?

節分のひいらぎいわしは節分の当日に飾るのが一般的ですが、飾る時期については地域差があり、小正月の翌日にあたる1月15日に飾る地域もあります。

また、ひいらぎいわしをはずす日についても地域差があります。節分の翌日に外す地域もあれば、2月いっぱい飾っておくところ、次の年まで1年間飾っておくなど地域によって分かれています。

ひいらぎいわしの作り方・飾り方

ひいらぎいわしが飾ってある様子

ひいらぎいわしの作り方

「ひいらぎの枝」と「いわし」を一つずつ用意しておきましょう。

まず、いわしを魚焼きグリルで焼きます。飾った際に生臭さが出ないように、しっかり焼くのがポイントです。加熱が終わったら、頭の部分だけ切り落とします。いわしの熱が取れたら、いわしのエラの部分から目にかけて、ひいらぎの枝を刺して完成です。

ひいらぎいわしの飾り方

ひいらぎいわしは鬼を家に近づけないようにする目的で飾るため、家の中ではなく、必ず家の外に飾ります。玄関先に飾るのが一般的ですよ。飾り方に決まりはありませんが、ひいらぎの枝の部分をテープで貼って止める、紐で結びつけるなどして固定するのがおすすめです。

子どもも大人も楽しめる!いわしのレシピ3選

節分に飾るひいらぎいわしは、いわしの頭部分のみ使うため、一部の地域ではいわしの身体の部分を節分の行事食として食べる風習があります。そこで、節分の日に食べたい、子供から大人までおいしくいただけるいわしを使うレシピを3つご紹介します。

レシピ1. ごはんが進む! いわしの蒲焼き

白の皿に盛られたいわしの蒲焼き

いわしに甘辛いタレが絡む、蒲焼きのレシピです。「魚をさばく」と聞くとむずかしいイメージがありますが、いわしは手で簡単にさばけますよ。新鮮ないわしを使うのがポイントです。調理工程も焼いてたれを絡めるだけなので、とても簡単に作れますよ。初めての蒲焼き作りにもおすすめのレシピです。

レシピはこちら|macaroni

レシピ2. さっぱり!いわしのしょうが煮

しょうがが添えられたいわしの煮物

いわしはしょうがと一緒に煮るとクセがやわらぎ、さっぱりとした味わいに。中火でゆっくり焼くことでふっくらとした仕上がりになります。大人が食べる場合は、しょうがの千切りを添えてみてください。シャキッとした食感がアクセントになりますよ♪

レシピはこちら|macaroni

レシピ3. 旨味が詰まった♪ いわしのつみれ煮

ねぎがトッピングされたいわしのつみれ煮

いわしとねぎを合わせて作るいわしのつみれ煮。フワッとした食感なので、お子さんでも食べたいやすいひと品です。旨味がぎゅっと詰まった味わいはやみつき間違いなしのおいしさですよ!いわしをしっかりたたくことで、煮崩れしにくくなります。

レシピはこちら|macaroni

節分にひいらぎいわしを飾ろう!

節分に飾る「ひいらぎいわし」には鬼が家に入って来ないように、という魔除けの意味が込められています。次の節分は、玄関にひいらぎいわしを飾り、いわしを使う料理を食べて過ごしませんか。

※商品情報や販売状況は2022年11月30日時点でのものです。
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