ライフスタイル&ヘルス2022/12/14 更新

節分雑学がおもしろい!「鬼は内」の地域もある?渡辺さんは豆まきしなくていい!?

鬼、おたふくのお面、福豆、恵方巻き、柊のイラスト

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節分は、''鬼を追い払って新年の無病息災を願う''ための行事です。豆まきをしたり恵方巻きを食べたりと、家族みんなで過ごせる楽しい行事のひとつではないでしょうか。

この記事では''豆まきの時の変わった掛け声''や''豆まきをしなくてもよい名字''など、節分にまつわるおもしろい雑学を7つご紹介します。

節分がもっと楽しくなる雑学・豆知識7つをご紹介!

おたふくと鬼のお面と桝に入った福豆

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節分は立春の前日に一年の無病息災を願う行事です。

2023年の節分は2月3日。立春は2月4日であることが多いですが、国立天文台の観測によって、''太陽黄経が315度になった瞬間が属する日''を立春としているため、2月2日や3日になる年もあります。

節分は''豆まきをして鬼を追い払う日''としておなじみですが、実は地域や時代によってさまざまな風習があります。この記事では、節分にまつわる以下の7つの雑学をご紹介します。知っていると会話のネタになるようなおもしろい豆知識もありますよ。

豆知識1.節分は年に4回あった?

豆知識2.節分の日にはなぜ炒った豆をまくの?

豆知識3.大豆の代わりに落花生をまく地域もある

豆知識4.渡辺さんは鬼より強い!?豆まきしなくてもいいって本当?

豆知識5.無言の豆まきに胴上げ?一風変わった「大奥」の節分とは

豆知識6.玄関にいわしの頭を飾るのはなぜ?

豆知識7.「鬼は内、福は外」鬼を追い出さない不思議な掛け声がある

【豆知識1】節分は年に4回あった?

節分は文字通り''季節を分ける日''のことを指しているため、本来は年に4回ある行事です。

季節の変わり目には邪気(鬼)が入りやすいと考えられ、昔は「立春・立夏・立秋・立冬」のそれぞれの前日に節分の行事が行われていました。

旧暦では「立春」を新年としていたことから、江戸時代以降は「立春」の前日が特に重んじられるようになり、今でも続く節分の行事として定着したようです。

【豆知識2】節分はなぜ炒った豆をまくの?

節分で鬼にまくのは豆ですが、その理由をご存じでしょうか。古来より''五穀(米・麦・ひえ・あわ・豆)には、精霊が宿っている''という言い伝えがありました。そのなかでも一番粒の大きな豆が鬼を追い払うには最適と考えられたからというのが有力な説です。

まく豆に生の豆ではなく炒った豆を使うのは、まき終えて拾い忘れた豆から芽が出ることは「邪気が芽を出す」として縁起が悪いとされたからといわれています。

【豆知識3】大豆の代わりに落花生をまく地域もある

桝に入った落花生と鬼のお面

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節分の豆まきは大豆が一般的ですが、北海道や東北地方などの雪国や、鹿児島、宮崎などの南九州地方には、落花生をまく地域もあります。

殻付きの落花生なら、まいたあとに拾いやすいこと・食べる時に衛生的なこと・大豆よりも安いことが主な理由のようです。

【豆知識4】渡辺さんは鬼より強い!?豆まきしなくてもいいって本当?

節分では日本各地で豆まきをするなか「わたなべ」さんは豆まきをしなくてもよい、という説があるそうです。

その理由は、平安時代に「渡辺綱(わたなべのつな)」という武士が鬼を退治したという言い伝えがあるからだそう。鬼よりも強いとされる「わたなべ」さんは、鬼がよりつかないから豆をまく必要がないというのはおもしろいエピソードですね。

同じ理由で「さかた」さんも鬼より強いとされ、豆をまかなくてOKな地域もあるそうです。

【豆知識5】無言の豆まきに胴上げ?一風変わった「大奥」の節分とは

江戸時代の「大奥」は普段は男子禁制でしたが、節分の日ばかりは特別に男性が入って豆まきが行われていたそうです。

その豆まきが一風変わっていて、留守居(るすい)とよばれる高齢の男性役人が無言で豆をまいたあとに、女性たちがいっせいに薄い布団で留守居を巻き、歌いながら乱暴に胴上げをするのが恒例だったとのことです。

独特の世界でストレスが多そうな大奥の女性たちにとって、節分は日頃の憂さ晴らしをする楽しいイベントだったようですね。

【豆知識6】玄関にいわしの頭を飾るのはなぜ?

玄関に飾られた柊鰯

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本州を中心として、節分の時期にはひいらぎの枝にいわしの頭を刺した「柊鰯(ひいらぎいわし)」を玄関に飾る風習があります。

「ひいらぎのトゲで鬼の目を刺し、焼いたいわしの匂いで鬼を遠ざける」という魔除けの意味が柊鰯には込められているそうです。

柊鰯の歴史は古く、平安時代に書かれた紀貫之の「土佐日記」にも登場した記録があるほどです。

【豆知識7】「鬼は内、福は外」鬼を追い出さない不思議な掛け声がある

豆まきでは、鬼を追い払って福を呼び込むために「鬼は外、福は内」というような掛け声が一般的です。実は京都府福知山市にある大原神社の掛け声は、その真逆で「鬼は内、福は外」なんだそうですよ。

その理由には諸説ありますが、ひとつは「鬼を神社に招き入れて改心させ、福に変えてから外へ出すという意味が込められているそうです。もうひとつには、当時の領主が「九鬼氏(くきし)」といって、「鬼」の字が使われている名前だったため、''鬼を追い払うことを遠慮した''という説もあります。

そのほかにも、群馬県藤岡市の鬼石地域の掛け声は「鬼は内、福は内」。「鬼石」の地名にちなんで、追い出された鬼を招き入れるという鬼にやさしい豆まきです。

雑学を披露して節分を楽しもう!

知っているとつい誰かに話したくなるような、節分に関する雑学をご紹介しました。地域や時代によって節分にまつわるいろいろな風習がありますね。

今年の節分は、豆をまきながらおもしろい雑学を披露してみてはいかがでしょうか。

※商品情報や販売状況は2022年12月14日時点でのものです。
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