ライフスタイル&ヘルス2025/2/8 更新
春分の日は、四季の年中行事である春のお彼岸の中日にあたります。春分の日の食べ物といえば、ぼたもちや精進料理、お赤飯などが定番です。
この記事では春分の日の意味や由来、春分の日にぼたもちを食べる理由を解説。あわせて、春の訪れを告げる旬の食材や料理、手軽に作れる簡単レシピもご紹介します。
春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」国民の祝日です。毎年3月20日から21日のいずれか1日とされており、地球の運行状態によって決められています。春分の日前後の7日間には、春のお彼岸としてお墓参りをする方も多いのではないでしょうか。
太陽が真東から出て真西に沈み、昼夜の長さがほぼ同じになる春分の日をはさんだ前後3日を「彼岸」と呼びます。古くは、この期間に先祖を供養すると極楽浄土に行けると考えられていました。
ぼたもちの材料である小豆の赤色は、古来より魔除けの力があり、おもちは五穀豊穣を意味するといわれてきました。昔は砂糖を使った甘いものが貴重であり、ぼたもちもそのひとつ。
春のお彼岸には、ご先祖様への供養とともにお供えしていました。この風習が、春分の日にぼたもちを食べる習慣につながったといわれています。
ぼたもちは「牡丹餅」と書き、春の花である牡丹がその名の由来です。対して、おはぎは秋の花である萩が名前の由来で、食べる季節によって名前を区別していました。
作り方も、ぼたもちは丸型の餅にこしあん、おはぎは俵型の餅に粒あんをくるんでいましたが、現在では名前や作り方の区別はあいまいになっています。
お赤飯も春分の日によく食べられるものです。小豆やササゲを下ゆでした煮汁を使ってもち米を炊いており、その赤い色は魔除けや邪気を払う力があるとされています。元日やお彼岸などの季節の行事や、お祝い事などの特別な日に食べられます。
お彼岸には、ご先祖様の供養とともに精進料理をお供えします。殺生をいましめる仏教の教えにより肉や魚は使いません。野菜や穀物、豆類を中心とした食材を使い、だしもかつお節や煮干しは使わず、昆布や干ししいたけなどの植物性のだしを使って調理します。
春分の日には彼岸そばや彼岸うどんを食べる習慣もあります。そばに含まれる栄養素は体によいとされ、うどんはやわらかくて胃腸に負担がかからない食べ物です。そばやうどんのような細く長い食べ物は縁起のよいものとされています。
春が旬の山菜であるつくしは、栄養価の高い食べ物。β-カロテンは100gあたり約1100μg、ビタミンEは約3.6g含まれています。つくしは収穫したその日もしくは翌日には下処理をします。卵とじやおひたし、きんぴらなどがおすすめのレシピです。
はっさくは2月から4月にかけて旬を迎え、ちょうど春のお彼岸の時期が食べごろです。はっさくは美容にいいとされるビタミンCや、疲労回復に効果のあるクエン酸が豊富に含まれています。体調を崩しやすい季節の変わり目におすすめです。
鯛の旬はなんといっても春。3月から4月にかけての産卵前は、最も脂がのり、身も弾力が増しておいしくなります。この時期に体が桜色に染まることから「桜鯛」と呼ばれています。お刺身や塩焼き、煮つけなど、どんな調理法でもおいしく食べられる食材です。
春の訪れを感じる桜餅は、ぼたもちと同じようにご先祖様にお供えする和菓子のひとつ。桜餅は大きく分けて2種類あり、小麦粉を薄く焼いた生地で餡を包んでいるのが関東風、道明寺粉でつくった餅で餡を包んでいるのが関西風です。
ふきのとうも2月から3月にかけて旬をむかえる山菜です。独特のほろ苦い風味は新陳代謝を活発にする働きがあり、栄養素も豊富。カリウムやミネラル、ビタミンなど健康に欠かせない成分が多く含まれています。
1月から3月にかけて旬を迎える菜の花も、独特の苦味がくせになる食材です。シンプルなおひたしだけでなく、豚肉やベーコンと一緒に炒めた洋風料理にしてもおいしく食べられます。健康維持に効果的なビタミンCを豊富に含んでいます。
炊飯器で手軽に作れる赤飯レシピです。小豆もしくはササゲのどちらを使ってもおいしく作れますが、ササゲを使うと皮が破れにくくきれいに仕上がります。もち米がない場合はうるち米でも代用できます。お祝い事におすすめのごちそうです。
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春の定番副菜といえば菜の花を使ったからし和え。菜の花のほろ苦さとピリッとしたからしの風味が絶妙にマッチします。菜の花はちょうどよい硬さにゆでるのがポイント。余熱でも火が通ってしまうので、ゆであがったら冷水にとりましょう。
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そのまま食べてもおいしい鯛の刺身にひと手間加えるだけで、ハレの日のひと品に。使う材料は鯛・塩・昆布・酒の4種類。特別な食材は必要ないので、手軽に作れます。お好みでだししょうゆやポン酢につけてもおいしく食べられますよ。
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春の定番和菓子である桜餅。一見むずかしそうに見えますが、レンジで簡単に作れます。道明寺粉を使った関西風桜餅で、もちもちとした食感がクセになりますよ。塩気のある桜の葉と餡の甘さが絶妙な組み合わせ。春分の日だけでなくお花見にもおすすめです。
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春分の日の食べ物であるぼたもちは、食材の小豆に魔除けや邪気を払う力があるとされ、古くはご先祖様にお供えしていました。やがてこの風習は、春分の日にぼたもちを食べる習慣になったといわれています。
その他の旬の食材も、美容や健康に効果が期待できるものばかりです。この記事で紹介したレシピを参考に、ぜひお家でも春分の日の食べ物を楽しんでくださいね。
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※商品情報や販売状況は2025年02月08日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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