ライフスタイル&ヘルス2022/12/17 更新
お気に入りのお店で購入してきたコーヒー豆をどのように保存していますか? コーヒー豆の保存方法を間違えると、あっという間に鮮度が落ちてしまうことがあります。
そのようなことを防ぐために、この記事では正しい保存方法とコーヒー豆に適した保存容器を紹介します。正しい保存法を知っておいしいコーヒーを楽しみましょう!
コーヒー豆は油分が多く含まれているので、空気に触れて酸化が進むとエグミや雑味など、嫌な味が出てしまいます。湿気にも弱く、長く湿度が高い空間にさらされるとツンとした酸味を感じるコーヒーに変化してしまうのです。
コーヒー豆にとって良くない原因からコーヒー豆を守り、上手に保存するポイントを紹介します。
コーヒー豆は紫外線の光によって温度が上がり、劣化が進んでしまいます。生鮮食品と同じ扱いなので、高温の環境での保存は避けましょう。
紫外線は太陽の光だけでなく、蛍光灯の光にも含まれます。光を遮断できるようなアルミバッグの袋や暗い場所などで保管して、紫外線から守ってあげることが大切です。
コーヒー豆を湿度の高い場所に置いておくと、酸化が進み劣化につながります。そのためコーヒー豆は湿度が低い場所で保管するようにしましょう。
少し化学のお話になりますが、水の分子は水素と酸素に分けられます。つまり、水素が多い(湿気が多い)と酸素と結びつきやすくなる(酸化しやすい)というわけです。
コーヒー豆は、高温や低温の環境で保存してしまうのも劣化の原因とされています。高温や低温にさらされると温度変化が起きてしまい、酸化の進みが速くなるのです。
「では、温度変化をさせないために冷凍庫で保存するのはどうなのかな」と思われるかもしれませんが、冷凍庫での保存も劣化の原因になるので注意しましょう。冷凍したコーヒー豆は、取り出したときに部屋との温度差で結露してしまい、湿気に侵されてしまいます。
コーヒー豆は、豆の表面積が多ければ多いほど早く酸化するので、お店で購入する際は粉ではなく豆を選ぶのがおすすめ。
挽いた状態で売られている豆は酸化がすすんでしまっていて、香りが立ちにくくなっています。ご家庭にコーヒーミルがある方や、コーヒーの香りを存分に楽しみたいという方は、豆の状態で購入してみてください。
コーヒー豆は、粉や豆、開封済みの有無などでおいしく飲める目安期間が変わってきます。直射日光や高温多湿を避け、密閉した保存容器で保管した場合のおいしく飲める目安期間をご紹介するので、参考にしてみてください。
約1ヶ月~1年(アルミバッグに入った状態での保存期間)
1年という長い期間ですが、早く飲むに越したことはありません。
1ヶ月以内
冷凍庫や冷蔵庫、室内など保存する環境によりさらに短くなります。
約14日間
粉の状態だとさらに劣化が進みます。粉で購入する場合は、期間内に使いきれる分だけ購入するのが理想です。
冒頭で触れたように、コーヒー豆の鮮度に影響を与えるのは紫外線と酸化です。そのため、開封する前の状態が一番鮮度を長く保てます。しかし、どのような方法でもおいしさを保てるわけではなく、保存方法により左右されてしまいます。
例えば、購入した袋のままで高温多湿な室内に長時間置いておけば、劣化は早まってしまいます。コーヒー豆を購入した際は、遮光性の高いホーローに入れ替えたり、直射日光や高温多湿を避けられる場所に保管したり、工夫をすると良いでしょう。
保存方法の基本は空気から遠ざけ、紫外線から守り、高温にさらさないことです。これは開封前や開封後、豆や粉の状態でも変わりません。
コーヒーショップでは、遮光性の高い密閉袋のパッケージでされていることが多いです。未開封であれば、その袋のまま保存しても問題はないのですが、風通しの良い冷暗所で袋のまま密閉容器に入れると、より長い期間保存することができます。
コーヒー豆の賞味期限は約1ヶ月~1年です。期間に幅があるのは焙煎度合いによって異なるため。浅煎りは水分量が多いので早く劣化しますが、深煎りは劣化のスピードは緩やかです。
コーヒーショップによって焙煎度合いが違うので、賞味期限についてはお店に確認してみましょう。いずれにしても、できるだけ早く消費した方がよりおいしく飲むことができますよ。
開封したコーヒー豆を上手に保存するポイントは場所と温度、コーヒー豆を保存する容器です。できるだけ温度、湿度が低い場所に置き、紫外線も避けるようにしましょう。
密閉容器と乾燥剤をうまく使えば常温での保存も可能ですが、保存できる期間は1週間ほど。また、高温多湿になる夏の常温保存は避けたほうが良いでしょう。そんな開封したコーヒー豆の保存方法に適しているのが冷蔵庫です。
温度が低く一定で、紫外線を防げる場所といえば冷蔵庫。冷蔵庫の中は湿度も低いため、乾燥剤も必要ありません。
注意点として挙げられるのは、一緒に保存している食品の匂いが移る可能性があることです。そのようなことを防ぐためにも、密閉容器に入れるのが良いでしょう。また、ドアポケットなどの入口付近だと、ドアの開け閉めで温度変化が起きてしまうため、できるだけ冷蔵庫の奥のほうに保管するようにしましょう。
コーヒー豆を冷蔵庫で保存した場合の保存期間は約2週間です。常温保存は約1週間なのでおよそ倍になりますよ。
コーヒー豆を劣化させる要因は高温と湿度、紫外線です。これは、コーヒー豆が粉の状態でも同様。コーヒー豆に比べ、粉にして豆の表面積が増えた分、これらの影響を受けやすくなります。
とくに粉の状態の豆は、酸素に触れて酸化しやすいので、空気に触れさせないのがポイントです。手軽にできる対策としては、チャック付きポリエステル袋に入れること。粉の量に合わせて空気を抜くことができるので酸化を防げますよ。
コーヒー粉の保存期間は、開封前の状態で冷蔵庫に入れた場合でも約2週間です。より長く保存するために後述する冷凍庫に入れた場合は約1ヶ月。常温保存、開封後であれば保存できる期間はそれよりさらに短くなってしまいます。
コーヒー粉でおいしくコーヒーを飲みたい人はなるべく早く飲み切るよう心がけましょう。
ここまで、コーヒー豆の保存は低温で湿気が少なく、紫外線の少ないところでとお話してきました。では、コーヒー豆を"入れる"容器はどのようなものが良いのでしょうか。
ここでは保存容器として一般的なガラス、キャニスター、瓶、保存袋、アルミバッグについて解説します。保存容器は100円ショップでも売っていることがあるのでチェックしてみてくださいね。
ガラス製の容器は、気密性にすぐれ、匂い移りしにくい長所があります。ただし、落とすと割れることがあるので、冷凍庫や棚の高い位置にしまうときは注意しましょう。
キャニスターは素材がガラスだったりプラスチックだったりします。ガラスの場合の特徴は上記の通りですが、プラスチックの場合、軽く、落としても割れにくいという特徴があります。
透明のプラスチック容器は紫外線に弱いイメージがありますが、UV加工された商品もあるので気になる人はチェックしてみてください。
瓶は着色したガラスのこと。透明のガラスに対して茶色などの色が付いていて、ガラスの弱点である紫外線の透過を防いでくれるので、ガラスよりもおすすめです。おしゃれなデザインのものがたくさんあるので100円ショップなどで見かけた場合はぜひ、チェックしてみてください。
コーヒーショップで販売されているコーヒー豆に使われているのが保存袋です。紙なので気密性が低く紫外線にも弱いです。ガス抜きのバルブが付いていることもありますが、あくまで応急用。
乾燥剤をいれることで湿気を緩和できますが、なるべく早く瓶やキャニスターに移すようにしましょう。
アルミバッグもコーヒーショップでコーヒー豆の販売用としてよく利用されています。その特徴は気密性の高さ。また、素材がアルミなので空気を通さず紫外線もカットできるのです。
当然湿気も防ぎ、真空にできるので、アルミバッグのなかで湿気や空気に触れるのを抑えられます。欠点は開封すると再び真空にするのがむずかしい点です。保存袋と同様、一度開封したのちは、別の容器に移し替えるのが良いでしょう。
コーヒー豆を長い期間保存したい場合は冷凍する方法もあります。冷凍庫で保存することで、開封済みでも3ヶ月ほどはおいしさが長持ちします。保存する際は、ドア付近ではなく奥の方に入れると温度変化が少なく、豆への影響を最小限にできます。
冷凍保存をする場合に気を付けて欲しいのが、冷凍庫から取り出してコーヒーを淹れるまでの時間です。急に冷凍庫から常温に出すと結露で豆に水滴が付いてしまいます。冷凍庫との温度差が大きい夏はとくに注意が必要です。
冷凍庫に保存した豆を使うときは一旦冷蔵庫に入れて、ゆっくり常温に戻してから使うようにしましょう。
冷凍庫での保存期間は約3ヶ月です。"約"としたのは焙煎度合いによって違うから。焙煎度合いが深くなるとコーヒー豆に含まれる水分量が減るので、保存期間が短くなります。アイスコーヒー用は深めの焙煎になるので、保存期間はさらに短くなります。
コーヒー豆は焙煎直後から鮮度が下がり、風味が落ちてしまいますが、高温多湿を避けたり、紫外線を防いだりすることで、風味の低下を緩やかにすることができます。
この記事でご紹介したポイントを実行すれば、より長くおいしいコーヒーが飲めますよ。みなさんもご自身に合った保存方法で、お気に入りのコーヒー豆をしっかり保存して、少しでも長く楽しんでくださいね。
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