ライフスタイル&ヘルス2022/12/19 更新
この記事では、お彼岸にはどのような食べ物が適しているかを理由とあわせて解説します。お彼岸の食べ物といえば「おはぎ」が有名。実はほかにもいくつかの定番があり、没京の教えによる決まりがあります。
お彼岸料理のレシピもご紹介するので、お墓参りで親戚が集まるときや、仏壇へのお供えを準備する際の参考にしてみてください。
お彼岸は3月の春分の日、9月の秋分の日を中心とした一週間。昼・夜の時間が等しく、仏教ではこの世と浄土の距離が最も近くなる時期とされています。そのため、先祖や故人を偲びお墓お参りをする、仏壇の掃除をして手を合わせお供えするのが慣習です。
精進料理とは、殺生を禁じる仏教の教えにもとづいた肉や魚を使わない料理。煩悩を払う修行の一環としていただく、野菜や豆腐など植物性の食材のみを使った和食です。ごはん、漬物、汁物におかずが付くのが基本で、お供えするとともに食事としていただきます。
地域によってはお彼岸に「彼岸そば」「彼岸うどん」と呼ばれる、うどんやそばを食べる風習があります。季節の変わり目には胃腸にやさしいそばやうどんが良い、そばは内臓を清める食べ物との言われがあるためです。具材には野菜や油揚げなど植物性の食材を使います。
赤飯と言えば慶事の食べ物の定番ですが、地域によっては意外にもお彼岸に食べられることがあります。これは、その昔小豆の赤色に魔除けや厄除けの力あると考えられていたためです。地域や親族によって慣習が異なるため、準備する前に確認しておくと良いでしょう。
いなり寿司や五目寿司も、お彼岸の食べ物として定番です。基本的に具材は肉・魚介を避け、山菜や根菜などを使います。お寿司は特別感があるため、お彼岸に家族や親戚が集まる際のおもてなしにもおすすめです。
野菜やきのこの天ぷらは「精進揚げ」とも呼ばれる精進料理の一種です。そのため、具材には肉や魚介類を使いません。春のお彼岸なら菜の花やタラの芽、たけのこ、秋の彼岸にはなすやきのこ類など、季節の食材を使うのがおすすめです。
前述の通り、お彼岸の食事やお供えには、肉や魚介類など動物性の食材を使った食べ物を避けます。これは動物の殺生を禁じる仏教の教えにもとづくもの。厳密には煮干しやかつお節などからとった出汁もNGで、卵は地域や年代などによって捉え方が異なります。
これらの原則を知っておくと、お彼岸の食べ物を準備する際のマナー違反を避けられ、先祖供養の気持ちを表すことができます。
お彼岸のお供え物の代表「おはぎ」と「ぼた餅」。実はどちらも餅をあんで包んだ同じ種類の和菓子です。春のお彼岸には牡丹の花に見立てて「ぼた餅」、秋のお彼岸には萩の花に見立てて「おはぎ」と呼ばれています。小豆には厄払いの意味があり、昔は砂糖が高価であったため、甘いおはぎをお供えして先祖供養をするようになったと言われています。
地域によっては「彼岸団子」と呼ばれるシンプルな丸い団子を供える風習も。故人をお迎えする「彼岸入り(お彼岸の初日)」や、送り出す「彼岸明け(最終日)」にそれぞれお供えをします。団子の個数は仏教にちなんだ数が多く、地域によって異なるのが特徴です。
彩り美しい旬の果物もお供え物の定番です。お彼岸には日持ちする種類の果物を持参または送ると、長い期間お供えしてもらえます。丸い形のものは縁起が良くお供え向きのため、メロンやりんご、柑橘類などがおすすめです。
故人を偲び生前に好んだ食べ物をお供えすることも良い供養になります。とはいえ、親族の方に持参する、送る場合は、誰もが食べやすいものから選ぶと良いでしょう。前述の通り仏教の教えにもとづき、肉や魚介類を使ったものやアルコール類を避けるのが基本です。
もち米と小豆を炊飯器で炊く、基本の「赤飯」レシピです。お彼岸のほかお祝い料理としても定番なので、作り方を覚えると役立ちますよ。小豆の代わりに煮崩れしにくい「ささげ」を使うと仕上がりがきれいに。もち米の代わりにうるち米でも作れます。
レシピはこちら|macaroni
春を告げる野菜「菜の花」のぷらは、春のお彼岸料理にぴったりです。ほろ苦さとさっくりとした食感が魅力のひと品。小麦粉をまぶしてからしっかり衣にくぐらせると、揚げたときに衣がはがれにくくきれいに仕上がります。
レシピはこちら|macaroni
お彼岸のお供え物の定番、ぼた餅(おはぎ)は素朴な甘さが人気の和菓子。こちらのレシピは、炊飯器や市販のあんを使うので、初めての方でも簡単に作れます。きな粉やすりごまでアレンジも楽しむのもおすすめです。
レシピはこちら|macaroni
お彼岸は春分の日や秋分の日を中心とした一週間で、お墓や仏壇を掃除してお参りする先祖供養の期間です。そのためお彼岸の料理やお供え物は、殺生を禁じる仏教の教えにもとづき、肉や魚介類を使った食べ物を避けます。野菜や豆類などの植物性の食材で作ったものが基本です。
地域や親族によっての慣習を大切にしつつ、お彼岸には心のこもった食べ物で供養をなさってください。
※商品情報や販売状況は2022年12月19日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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