おいしく食べていたら、洋服や布・革製品に落としてしまったチョコレート。悲しい経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、チョコレートによるシミを落とす方法を紹介。対処が遅れて落とせなくなったり事態を悪化させたりする前に、ぜひ一度お試しください!

すぐに水洗いすればチョコレートのシミは簡単に落ちる!

ベージュの背景に立つチョコレートを持った男の子

iStock.com/Penelope Graßhoff

「チョコレートのシミも洗濯機なら落ちるだろう」と思っていたのに、落ちていなかったことはありませんか?シミが落ちにくい原因の1つは、チョコレートの成分である「脂肪分」にあります。

チョコレートはカカオマス・ココアバター・砂糖などを原料としていますが、このココアバターはカカオ豆の脂肪分。汚れとしては"油溶性汚れ"に分類されます。油溶性汚れは専用の洗剤には溶けますが、水には溶けにくい・水をはじく性質を持つため、一般的な洗濯機や洗剤では落ちにくいのです。

ただし、汚れがついてすぐであれば水洗いで落ちる場合もあります。この場合は強くこすったりせず、やさしく洗い流すようにしましょう。温水であれば、より落ちやすくなりますよ。

外出先で洋服にチョコレートが付いてしまった時の応急処置

外出時でも焦らずに対応すれば、きれいに落ちることもあります。応急処置には下記の方法がありますので、ぜひお試しください。

<外出時のチョコのシミの対処法>

1. 固形物をやさしく取り除く
2. 乾いたティッシュ(または紙ナプキン)でやさしく叩くようにして油分を取り除く
3. ティッシュ(またはハンカチ)
2枚に温水を含ませる
4. 片方に、水で薄めた中性洗剤やハンドソープを付け、シミの部分をやさしく押さえる
5. もう片方は裏側から押さえ、洗剤や汚れを吸収させる

4.5を何度か繰り返してシミが薄くなってきたら、温水を含ませた新しいティッシュを使い、洗剤や汚れを取り除きましょう。最後に水分を取れば、応急処置は完了です。

ただし、シルク・レーヨン・ウール・麻といった水洗い不可の素材は、洋服を傷めてしまうおそれがあります。必ず洗濯表示マークを確認してからおこなうようにしてくださいね。

もし、水洗い不可の洋服を汚してしまった場合には、早めにクリーニング店へ相談しに行くことをおすすめします!

家の中で洋服にチョコレートが付いてしまった時の対処法

家の中で付いてしまった場合には、家にあるもので対処が可能です。こちらも外出時と同様に洗濯表示マークを確認し、水洗いのできる素材であれば下記の対処法をお試しください。

<準備するもの>

・食器用洗剤 or クレンジングオイル
・タオル
・歯ブラシ

<チョコレートのシミの対処法>

1. 固形物をやさしく取り除く
2. シミの部分にタオルを当てる
3. 歯ブラシに食器用洗剤を付け、シミの裏側からやさしく叩くようにして汚れをタオルに押し出す
4. ぬるま湯でこすらずに、やさしく揉み洗いする

水洗い不可の素材の場合は、ベンジンがおすすめ。食器用洗剤の代わりにベンジンを使用し、最後は洗わずに乾かせばOKです。ただし、揮発性が高く火気厳禁で換気が必要な物質のため、使用時には十分に注意してください。また、色落ちしてしまうおそれもあるため、目立たない箇所で色落ちチェックをしてから使用するようにしてくださいね。

ニットやスーツはクリーニング店に依頼するのが無難

青いタライの中の洋服を洗う手とピンクの容器に入った粉洗剤

iStock.com/FotoDuets

水洗い不可の素材でできていることが多い、ニットやスーツ。特にウール・アンゴラ・カシミヤ・シルクといったデリケートな素材がよく使われており、これらは水に濡れると縮んだり、シワになったり、色落ちしたりするといった特徴があります。

そのため、ニットやスーツの場合には自分でシミ抜きをおこなわず、プロであるクリーニング店にお願いするのが無難。シミ抜き専門店もありますので、もし近場にそのような店舗があれば、そちらに依頼するのがベストです。

車のシートやソファにチョコレートが付いてしまった時の応急処置

革張りのシートやソファの場合、付着してすぐであれば温水に浸したタオルを固く絞り、こすらずにやさしく拭き取ってみましょう。それでもシミが取れない場合は、以下の手順を試してみてください。

<準備するもの>

・食器用洗剤 or クレンジングオイル
・タオル
・温水

<車のシート・ソファにチョコがついた時の対処法>

1. 固形物をやさしく取り除く
2.
布製ソファなら食器用洗剤・革製ソファならエタノールをタオルにしみこませる
3.タオルでシミをやさしく叩き、汚れをタオルに吸収させる

時間が経ってしまった場合や汚れが頑固な場合は、洗剤・クレンジングオイル・ベンジンのどれを使ってもシミになるおそれがあるため、できる限り専門業者に依頼することをおすすめします。

チョコレートのシミを落とす際の注意点

注意点1.歯ブラシでこすらない

それぞれの対処法で紹介しているとおり、チョコレートのシミを落とすうえで大切なことは"やさしく落とす"ということ。「シミになってはいけない」と慌ててゴシゴシとこすってしまうとチョコレートが繊維の奥まで入り込んでしまうため、絶対にNGです。特に歯ブラシは毛先が細いため、こするとチョコレートを余計にすり込むことになってしまいます。歯ブラシを使ってこすることは避けるようにしましょう。

注意点2.水ではなく温水を使う

チョコレートは28度以上で溶け始めることから、シミを落とす際には水よりも温水がおすすめ。温水であれば、チョコレートと食器用洗剤などのシミ抜きアイテムがうまく混ざり合い、より落としやすくなります。ただし、熱すぎる温度を使用すると繊維にダメージを与えてしまうことから、温水を使用する際は『28〜40度程度』を目安とすると良いでしょう。

注意点3.色落ちしないか確認する

ご自身でチョコレートのシミ抜きをする際は、必ず目立たない場所で色落ちのチェックしましょう。特にベンジンやクレンジングオイルを使用する際、繊維の種類によってはシミ抜き前よりもシミや変色を目立たせてしまうおそれもあります。「せっかくチョコレートは落ちたのに......」と悲しい思いをすることのないよう、染み抜き前には色落ちの確認を怠らないようにしましょう。

心配な場合はクリーニングを利用しよう

金のハンガーラックにかかった金色のハンガー

iStock.com/yzhensiang

チョコレートのシミは比較的簡単に落とせるシミの部類ではありますが、間違えれば傷む・色落ちする・変形するなど、もちろんリスクも伴います。そのため「どのアイテムを使えばいいかわからない」「水に濡らしていいの......?」など不安に思うのであれば、プロであるクリーニング店に依頼することがベターです。

普段着やパジャマ、目立たない箇所であれば挑戦してもよさそうですが、特にお気に入りの洋服・製品であれば、長く使うためにもぜひクリーニングを検討しましょう。また、ご自身で挑戦し、万が一失敗してしまった場合などは早急にクリーニング店に相談することをおすすめします!

チョコレートのシミは自分でも落とせる!

うっかり付けてしまったチョコレートでも、落ち着いて対処すれば家・外出先にあるものできれいにすることが可能!まずは素材を確認し、適切なアイテムを揃えたら、シミが広がる前にシミ落としに挑戦してみてくださいね。

もし、不安・心配な場合や洗濯のできない素材などであれば、迷わずにクリーニングを選ぶのも賢い判断。適切な対処法で、お気に入りの洋服・製品を長く使いましょう。


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