「チョコレートは何歳からどれくらい与えていいの?」と疑問に思っている方のために、チョコレートを口にしても良い年齢や適量を紹介。子どもがチョコレートを摂取することのリスクやメリットも解説していきます。自分の子どもや甥っ子・姪っ子など、幼児へチョコレートを食べさせる前にぜひご一読ください。

チョコレートは何歳から食べられる?リスクやメリットは?

木のテーブルの上に、小さく割った板チョコレートのカケラが置かれている

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甘くておいしいチョコレート。つい子どもにも食べさせたくなりますよね。しかし「何歳から与えていいの?」と、疑問に思う人も多いようです。

そこでこの記事では「生後0日~1歳未満の乳幼児」と「小学校に上がる前の幼児」に対して、チョコレートがどのような影響を与えるのか、肥満や虫歯・味覚形成を妨げるリスクはないかなど、気になるポイントを細かく解説していきます。

前提として「チョコレートは​​何歳からOK」という明確な基準はない

「チョコレートを食べても良いのは何歳から」という明確な基準は特に決まっておりません。しかし消化器官が未発達な乳幼児がチョコレートを口にすると、からだへ負担がかかってしまいます。よって離乳食を終える1歳半頃までは、なるべく与えるのを避けたほうが安心といえるでしょう。とはいえそれ以前であっても、チョコレートを少しなめるくらいなら問題ないとされていますよ。(※1

板チョコレートを食べ始めるのは「3歳を過ぎてから」が無難

木のテーブルの上に、アルミをはがした板チョコレートが置かれている

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クッキーなどのお菓子にチョコレートが少量付いている程度なら1歳半頃から、板チョコレートは3歳を過ぎてから口にするのが望ましいとされています。ただし、与える際は適量にしてください。なぜなら、人の味覚は3歳頃までに土台ができるとされているから。この時期に味の濃い食べ物をたくさん摂取すると、大人になってからも濃い味を好むようになってしまいます。

またチョコレートは嗜好品です。必須の食べ物ではないにもかかわらず、好きになるとどんどん食べたくなってしまいます。食べ過ぎてしまう恐れがあるため注意が必要です(※1,2

幼児がおやつに食べる板チョコレートの量は「1~3片程度」が目安

幼児の間食は、1日の総摂取カロリーの10〜15%ほどが適量とされています。3〜5歳の子ども1日におよそ1,300kcalを必要とするため、間食で摂取できるカロリーは130〜195kcalほどです。

よって板チョコレートを食べるなら、牛乳やほかのおやつも口にすることを考慮し、1日あたり1〜3片程度2060kcal前後)にとどめると良いでしょう。(※3,4

チョコレートアイスやチョコレートケーキは何歳から大丈夫?

先述の通り、チョコレートは一度味を覚えるとクセになり、どんどん食べたくなってしまいがち。クセにならないよう、チョコレートアイスやチョコレートケーキを与えるのも3歳を過ぎてからにするのがおすすめです。(※5

子どもにチョコレートを与えることのリスクと対策

小さな子どもが、ホワイトチョコレートとミルクチョコレートのカケラを手に持っている

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糖分・脂肪分・カフェイン・テオブロミンを含むため、食べる量やタイミングに注意

チョコレートには糖分や脂肪分が多く含まれるので、食べ過ぎると肥満になりやすいです。さらに、幼児は脂肪をうまく消化できないため、お腹を壊してしまいかねません。またチョコレートは、覚醒作用のあるカフェインや、利尿作用・興奮作用のあるテオブロミンも含有。たくさん摂取すると寝付きが悪くなったり、落ち着きがなくなったりする可能性があります。よって、量やタイミングを考慮して与えるのが大事です。(※6

虫歯の原因になりやすいので、食後は歯磨きを徹底

口の中に糖分が長くとどまっていると、虫歯になる確率がアップすると言われています。そのためチョコレートを与えたあとは、なるべくすぐに歯磨きをするよう徹底しましょう。(※6

摂取する量や回数を決めて、チョコレート中毒や味覚形成の妨げを回避

チョコレートは、依存性が高いとされる砂糖をたくさん含むため、頻繁に食べていると"チョコレート中毒"になりかねません。また先述の通り、幼いうちから味の濃い食べ物に慣れてしまうと、成長してからも濃い味を求めやすくなり、味覚形成を妨げる可能性があります。よって幼児がチョコレートを口にする場合は、摂取しすぎないようにあらかじめ量や回数を決めておくのがおすすめです。(※6

適量のチョコレートなら健康に良いメリットも♪

木のテーブルの上に、板チョコレートとカカオとカカオパウダーが置かれている

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リスクばかりと思われがちなチョコレートですが、実はからだに嬉しい栄養もたくさん。適量を摂取すれば、健康面でのメリットが期待できると考えられています。代表的な成分や効能は以下の通りです。(※7

カカオポリフェノール

チョコレートの原料となるカカオには、カカオポリフェノールが含まれています。これには抗酸化作用があり、免疫力や抵抗力を強化する働きが。よってチョコレートを食べるのは、風邪や感染症の予防につながるといえるでしょう。

ミネラル

ミネラルはタンパク質・糖質・脂質・ビタミンと並び、5大栄養素のひとつ。血液や骨、歯など、からだ作りに欠かせない成分です。チョコレートにはこのミネラルが含まれているため、健康に良い効能を発揮すると考えられています。

子どもにチョコレートは絶対NGではない!

幼児がチョコレートを食べるのは絶対にNGというわけではありません。からだに嬉しい作用もあるため、適齢期や適量、タイミング等を守って与える分には問題ないといえるでしょう。この記事の内容を参考にしつつ、日々のおやつにうまく取り入れてくださいね。

【参考文献】

※1 チョコレートバーは3歳頃から食べ始めるのが望ましい|Dandelion Chocolate Japan株式会社

※2 1カケラを3歳を過ぎたころから|株式会社KG情報

※3 子どもが食べるチョコレートの目安量と気をつけたほうが良い点|Dandelion Chocolate Japan株式会社

※4 チョコレートの量に気をつけて|株式会社KG情報

※5 チョコアイス、チョコケーキ、ココアは何歳から?|株式会社KG情報

※6 幼児にチョコレートは良くない!と言われるのはなんで?|幼児教育専門メディア【ぎふと】

※7 適量を守れば子どもにも健康面でのメリットが|Dandelion Chocolate Japan株式会社

※商品情報や販売状況は2023年01月08日時点でのものです。
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