「冷蔵庫の中にある焼肉のタレ、賞味期限は大丈夫かな?」。焼き肉をする時に買ったものの、使い切れず余りがちな焼肉のタレ。開封後の日持ちも気になるところですね。この記事では焼肉のタレの賞味期限や保存方法、余った時のアレンジアイデアについてくわしく解説します。

焼肉のタレの賞味期限をチェック!

焼肉のタレと生の肉

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市販の焼肉のタレは賞味期限が長いイメージですが、一般的にはどれくらいもつのかご存じでしょうか。

焼肉のタレの賞味期限がどのように設定されているのか、開封後はいつまで食べられるのかなど、焼肉のタレの保存に関する豆知識をご紹介します。夕食のおかず作りに役立つような焼肉のタレのアレンジレシピもご紹介しますよ。

賞味期限と消費期限の違い

市販の食品には必ず「賞味期限」か「消費期限」のどちらかを表示する義務があります。

賞味期限は記載されている「年月日」までその食品を''品質が変わらずにおいしく食べられる期限''のことです。焼肉のタレのほか、缶詰やカップ麺のように比較的傷みにくい食品に表示されます。

消費期限は記載されている「年月日」まで、''安全に食べられる期限''のことです。製造または加工後、およそ5日以内で品質が劣化するものに表示されます。具体的には食肉や惣菜などが該当食品です。

賞味期限を過ぎてしまっても、においや色、味などをチェックして異常がなければ食べることができますが、消費期限を過ぎてしまった食品は食べることを控えましょう。

焼肉のタレの賞味期限

焼肉のタレで下味のついた生肉

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未開封の賞味期限

・サンクゼール「宮崎県産の梨を使った万能焼肉だれ」......240日
・キッコーマン「焼肉みそだれ」...... 12ヶ月
・盛田「麻布十番三幸園 焼肉のたれ あっさり醤油味」......12ヶ月
・冨貴食研「焼肉のたれ」......12ヶ月
・ジョーキュウ「醤油屋の塩だれ」......1年
・上北農産加工「スタミナ源たれゴールド 辛口」......540日

市販の焼肉のタレは、原材料にしょうゆ・塩・砂糖・香辛料など保存がきく調味料を使用しているため、賞味期限は長めです。未開封であれば常温で1年程度は保存できるものが多いです。

開封後の賞味期限

賞味期限は未開封の状態を条件としています。開封後の焼肉のタレは空気に触れることで雑菌も繁殖しやすくなるため、必ず冷蔵庫で保存して、賞味期限にかかわらず2週間くらいを目安に使い切りましょう

手作りの焼肉のタレの日持ち

手作りの焼肉のタレの場合は、調理をする環境や使う材料、調理法などの条件によって日持ちの期間はさまざまですが、長期の保存には向いていません。 4〜5日を目安に使い切りましょう

調理中はこまめに手を洗う、保存容器は煮沸消毒するなど、衛生管理に注意して、一度に大量に作らず、数日以内に使い切れる分量で作ると安心です。

【市販・未開封】賞味期限切れの焼肉のタレはいつまで使える?

ごはんに乗った焼肉

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未開封のままうっかり賞味期限を過ぎてしまった焼肉のタレは、すぐに食べられなくなるということはありません。賞味期限のうちに使い切ることが望ましいですが、正しい方法で保存していて、腐敗や劣化がないことを確認できればしばらくの期間は食べられますよ。

賞味期限の設定方法

''身体に害を及ぼさずに加工食品を安全に食べられる期間''を可食期間といいます。可食期間は国のガイドラインに基づいて、商品を製造したメーカーが保存試験などをおこない、独自に設定しています。

賞味期限はこの可食期間に1未満の安全係数をかけて設定されますが、より安全性の高い期間を表示するために、0.8〜0.65ほどの安全係数をかけて設定されることが多いです。

賞味期限切れ1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月

焼肉のタレは賞味期限が長めのため、未開封であれば3ヶ月過ぎても食べられるものも多くあります。

賞味期限が12ヶ月程度の焼肉のタレの場合、安全係数を0.7とすると、可食期間はおよそ17ヶ月となります。可食期間が賞味期限よりも5ヶ月程度長くなるので、賞味期限が切れても5ヶ月以内は食べられるという計算になります。

賞味期限切れ半年以上

未開封で賞味期限を半年以上過ぎた焼肉のタレの場合は、注意が必要なものが多くなります。状態を確認して異常が見られた場合は、食べずに破棄するのが無難でしょう。

ただし、賞味期限が15ヶ月以上のものであれば、可食期間が賞味期限よりも6ヶ月以上長くなります(安全係数を0.7とした場合)。そのため賞味期限を半年程度過ぎても、安全を確認して食べられるケースもあります。

腐った焼肉のタレの見分け方

・通常より酸っぱい匂いがする
・黒っぽく変色している
・酸味や苦味がある

焼肉のタレが腐っているかを見分けるには、上記のようなポイントを確認してみましょう。味付けや種類によって酸味や色、味わいが異なるので、判断に迷う場合は無理に食べないほうが安心です。

焼肉のタレの正しい保存方法

タレに浸している焼肉

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未開封のものは常温保存

未開封の焼肉のタレは常温での保存が基本です。直射日光の当たらない、なるべく湿気の少ない涼しい室内で保存してください。

開封後は冷蔵保存

開封後は冷蔵庫で保存して、賞味期限にかかわらず早めに使い切るようにしましょう。カビの発生や傷みを防ぐために、ボトルや注ぎ口にタレが付着している場合はきれいに拭いてから、しっかりとフタを閉めておくのがポイントです。

手作り焼肉のタレはどう保存する?

手作りの焼肉のタレを保存する場合は、煮沸消毒した清潔な保存瓶に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。温度変化の少ない冷蔵庫の奥側がおすすめです。

手作りのタレの保存期間は 4〜5日程度と短いため、使い切れない場合は冷凍保存もおすすめです。冷凍用の保存袋に入れて空気を抜いて口を閉じ、平らに広げて冷凍庫で保存しましょう。冷凍で1ヶ月程度もちますよ。

余りがちな焼肉のタレの上手な消費方法

焼肉のタレは便利に使える万能調味料です。「焼肉を食べる時に買ったけど、使い切れず余ってしまった」......そんな時におすすめの消費方法をご紹介します。

肉の下味冷凍

鶏もも肉やしょうが焼き用の豚ロース肉などと一緒に冷凍用の保存袋に入れて冷凍しておくと、肉に旨味がしっかりとしみ込みます。使う前日に冷蔵庫に移してゆっくり自然解凍しておくと、うまみを逃さずに解凍できますよ。フライパンで焼くだけでごはんがすすむメインのひと品が完成します。

煮物の調味料に

鶏の手羽元と卵の煮物

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焼肉のタレを使うと肉じゃがや、鶏手羽の煮物などが簡単においしく作れます。コクのあるしょうゆベースのタレがおすすめです。水と焼肉のタレを同量で混ぜるだけで、おいしい煮汁ができあがりますよ。

ひき肉と炒めるだけで便利な肉そぼろに

ひき肉を焼肉のタレで炒めるだけで、簡単に肉そぼろが作れますよ。丼にするほか、サラダのトッピングに使えて忙しい平日の作り置きおかずにもぴったりですよ。しっかりと味付けをすれば冷めてもおいしいので、お弁当にもおすすめです。

チャーハンの味付けに

チャーハン

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焼肉のタレはチャーハンの味付けにも便利に使えます。にんにくの風味がガツンときいたコクのあるタレを使い、お肉を多めに入れると、子どもや男性にも喜ばれるボリューミーなチャーハンに。塩ベースのタレなら、レタスやねぎなどを合わせたさっぱり系のチャーハンがおすすめです。

焼肉のタレを便利においしく使いましょう

焼肉のタレを常備している方も多いと思いますが、意外と使い切れずに冷蔵庫の中に残ってしまいがちですよね。実は焼肉以外にもいろいろとアレンジできる便利な調味料です。賞味期限やアレンジ方法もチェックして、おいしく使い切りましょう。

※商品情報や販売状況は2023年01月15日時点でのものです。
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