みなさんは、バターを常温に戻すには一体どれくらいの時間がかかるのかご存じでしょうか?また、室温でひと晩放置しておいても腐ることはないのか、気になりますよね。この記事では、バターを柔らかくする方法・保存方法などを、丁寧に解説します。

バターを手早く常温に!柔らかくする方法と保存法をチェック

青い背景に、1切れのバター

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お菓子作りや料理などをする際、「今すぐ柔らかいバターを使いたい!」という場合もあるのではないでしょうか?そのようなときにはどのような方法をとればいいのでしょうか。

本記事では、素早くバターを常温に戻す方法やそのコツ、上手に保存する方法などを紹介します。普段、料理やお菓子作りをする方は必見ですよ。

バターを常温にする方法。戻し方とポイント

柔らかくなったバター

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バターを「常温に戻す」といったときは、「柔らかいけれど、溶けていない状態」を目指すのが一般的。

バターは通常、冷蔵保存されて10℃以下に冷やし固められています。しかし冷やされて固まった状態だと、ほかの具材と一緒に調理するときに混ざりきらないことも。そんな場合は上手にバターを常温に戻して、料理に使いやすくしましょう。

室温に置いて戻す方法

バターを室内に置いて常温に戻す場合、季節・室温によっても所要時間が変わってきます。目安としては、バターを指で押したときに少しへこむくらいが丁度いい固さなので、その状態を目指しましょう。

夏場などで室温が高い場合は、30分〜1時間ほどで柔らかくなります。ただし、溶けてしまうのも早いので、こまめに様子を見て状態をチェックするようにしましょう。

一方で、冬場などで室温が20℃以下の環境では、ひと晩放置しても溶けないことも。そんなときは早めに冷蔵庫から取り出しておくか、ストーブやヒーターの近くなど暖かい場所に置いておくといいでしょう。

カットして戻す方法

ナイフでバターを切る様子

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室温が低いといった理由でバターが溶けづらい場合は、1~1.5cm幅にカットしてから常温に戻すようにするといいでしょう。カットすることで、短時間で常温に戻すことが可能です。

具体的には、カットしたバターをお皿に移し、ラップをかけて放置します。夏場は20~30分、冬場では2時間ほどで常温に戻すことができますよ。

一方で目を離して溶かしすぎてしまうおそれもあるため、こまめに観察しながら状態を確認するようにしてください。

電子レンジで戻す方法

今すぐ常温に戻したバターが必要なときは、電子レンジを活用しましょう。

1cmほどにカットしたバターを、耐熱容器に入れてレンジの中へ。200W(なるべく低いワット数)に設定して、5〜10秒単位でこまめに様子を見ながら加熱します。

電子レンジを使う方法は、周囲の室温・季節に左右されない点がメリットです。温めすぎてバターが液状にならないよう注意しましょう。

バターは常温保存可能?

カットされたバター

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条件が整っていれば常温保存可能。適温は何度?

バターは適切に管理すれば、常温保存もできます。海外では、普段から料理にバターをよく使用することから、常温保存が主流です。

油分と塩分が豊富なバターは腐りにくく、室温18℃以下であれば、常温でも問題なく扱えます。ただし室温28℃を超えると、溶け出してしまうので注意してください。

日本では冷蔵庫で保存するのが無難

冷蔵庫にトマトを入れる人の手元

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バターは常温保存できる食材ですが、海外と異なり高温多湿の日本では冷蔵で保管したほうがいいでしょう。

日本では、湿気によって冬でも室温が18℃を超えることも多くあります。そのためバターが溶けてしまったり、傷んだりしてしまうことも。バターを常温で放置することは避け、冷蔵(10℃以下)でバターを保存することをおすすめします。

バターを適温で常温保存した際の日持ち・保存期間

バターを適切に常温保存(18℃以下)した場合、1~2日ほど保存が可能です。

保存の際はなるべく空気に触れないようラップをし、暗所で保存するのが基本。ガス台や暖房の近く、直射日光が当たる場所など、高温多湿になりやすい場所は避けて管理しましょう。

一方、すぐに使う予定のないバターは冷蔵庫での保存が基本です。

基本はコレ!バターの冷蔵保存方法

冷蔵庫のドアを開ける女性

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冷蔵保存のコツ・ポイント

バターは一度溶けてしまうと、もとに戻らない(不可逆的)性質を持っています。そのため、冷蔵・冷凍保存を選択するのが無難です。

空気に触れると、酸化しやすいことから、開封後はなるべく空気に触れないようにするといいでしょう。またにおい移りを防ぐため、魚やにんにくなど、においの強い食材からはなるべく離して保存するようにしてください。

また無塩バターや手作りバターなどは傷みやすいため、常温で放置せずに必ず冷蔵庫で保存するようにしてください。

保存期間の目安

バターは保存がききやすい食品です。一般的な商品の場合、冷蔵(10℃以下)で保存した際の賞味期限は未開封の状態で半年ほどに設定されています。開封済みの場合は、2週間を目安に使いきりましょう。

長期保存にぴったり!バターの冷凍保存方法

バター牛乳チーズなど、いくつかの乳製品

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冷凍保存のコツ・ポイント

カットせずに保存する方法

バターは未開封品であれば、冷凍保存もできます。

カットせずに保存する場合は、箱から出してアルミホイルで包みましょう。その上からラップをかけ、ジップ付きの冷凍用保存袋に入れてから冷凍庫へ。

保存袋の中には空気が入らないよう、ストローなどで吸い出しておくとより安心です。このひと手間によって、バターが酸化するのを防止できますよ。

カットして保存する方法を紹介

カットして冷凍する場合は、カットしたバターを1切れずつラップに包みます。このとき5gや10gなど、料理で使いやすい分量にしておくと便利です。ラップに包んだバターは、複数個まとめてジップ付きの冷凍用保存袋へ。

カットしない場合と同じで、保存袋の中には空気が入らないよう、ストローなどで吸い出しておきましょう。

保存期間の目安

冷凍したバターの保存期間は、未開封品であれば1年、開封済みであれば3~4週間ほどが目安です。

ただし、実際の保存期間は保存状態によっても変わってきます。保存の際は、ドアの開閉による温度変化が少ない奥側や冷却口付近などに置いておくと、より長持ちします。

冷凍したバターの解凍方法

バターの乗ったトースト

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冷凍したバターは、常温で放置すれば自然に解凍されます。トースト・加熱調理などに使用する場合は、凍ったままフライパン・トースターに入れることで解凍可能です。

また、バターは温度変化に弱く、何度も冷凍することには向かないため注意してください。解凍の際は、使う分のみ取り出しましょう。

冷凍バターの上手な切り方

冷凍したバターをカットする際は、包丁を熱湯などで温めた状態で使用するとスムーズです。

包丁にベタベタ感が残ってカットしづらい場合は、包丁の刃先をペーパータオルで包むのがおすすめ。この状態であれば、包丁や手がベタつくことなく、きれいにカットできます。

腐ったり傷んだりして食べられないバターの見分け方

無作為に置かれたバター

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  • 表面が白っぽくなる
  • 劣化した油、石油のようなにおいがする
  • 包み紙に油が染み出ている
  • 水っぽい感じがする
  • 食べたときに酸味・苦みがある

バターが腐ると、表面が白っぽく変色したり、油の刺激臭があらわれたりします。

これは空気中の細菌や、素手で触った際の付着物などが原因で、カビが発生しやすくなるためです。また、温度管理が適切ではなく、保存環境が悪い環境下でも腐ったり傷んだりすることがあります。

腐敗がかなり進むと、水っぽい感じに。少しでもおかしいと感じたら、使用せずに処分しましょう。

常温に戻したバターで調理をスムーズに!

料理やお菓子作りには欠かせないバター。冷蔵保存が基本ですが、冷凍保存をすることでより保存期間を延ばすことができますよ。本記事で紹介した常温に戻す方法や保存方法をチェックして、バターを上手に活用しましょう。

※商品情報や販売状況は2023年01月23日時点でのものです。
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