ライフスタイル&ヘルス2023/1/24 更新
パスタやサラダ、お酒のつまみなど、さまざまな場面で活躍する「生ハム」。賞味期限が近いけど全部食べ切れない、いつの間にか賞味期限が切れてしまっていた、ということもあるのではないでしょうか。この記事では、賞味期限切れの生ハムが食べられる期間を解説。生ハムの保存方法や賞味期限切れの生ハムを美味しく食べる方法もあわせてご紹介します。
生ハムの賞味期限は短いもので90日程度、原木(げんぼく)では2年以上のものもあります。その名称から賞味期限が短いイメージもある生ハムですが、生ハムは長期保存を目的として作られた食材であるため、賞味期限が長いことが特徴です。
生ハムは豚のもも肉を塩漬けにし、加熱せずに長時間熟成させて作ります。豚肉の余分な水分を飛ばして細菌の発生を防ぐことで、生の状態で保存できるようになっているのです。ヨーロッパでは古代ローマ時代から保存食として重宝されていました。
生ハムは保存方法によって賞味期限の長さが異なります。「未開封の生ハム」「開封済みの生ハム」「原木生ハム」の3種類の賞味期限と、保存のポイントを見ていきましょう。
スーパーやコンビニなどでよく見かける、パックに入った生ハム。未開封の場合、賞味期限は3週間~1ヶ月程度が目安です。パック入りの生ハムはスライスされているため、空気に触れる部分が多くなり、賞味期限が短くなります。
保存するときは、店舗と同様に冷蔵保存をおこないましょう。うっかり常温で放置してしまった場合でも、2時間程度であれば問題ないとされていますが、室温や保管状況によっては傷みやすいこともあります。変色していないか、変な匂いはしないかなど、食べれる状態かどうかしっかりと確認することが大切です。
開封済みのパック入り生ハムの賞味期限は、2~5日程度です。生ハムは乾燥に弱く、空気に触れると賞味期限が短くなります。開封することで細菌が付きやすくなってしまうため、早めに食べきってしまうことが好ましいでしょう。
開封済みの生ハムを冷蔵保存するときは、1枚1枚ラップに包み、空気に触れないようにすることがポイントです。冷凍保存の場合は、ラップの上からさらにアルミホイルで包んで冷凍します。冷蔵保存で2~3日間、冷凍保存で1ヶ月程度を目途に食べきりましょう。
原木生ハムとは、骨付きのまま販売されている生ハムのことです。飲食店でそぎ落として提供されることも多いですよね。
気温や湿度の低いヨーロッパでは室温保存されることの多い原木生ハムですが、日本は高温多湿であるため、原木生ハムの表面にカビが繁殖してしまうこともあります。そのため原木生ハムは、以下のような場所で保存するようにしましょう。
< 原木生ハムの保存環境 >
・20℃前後の場所
・直射日光が当たらない
・風通しがいい
カット後は、オリーブオイルを染み込ませたキッチンペーパーで切り口を覆い、ラップをかけておくと乾燥を防ぐことができます。
賞味期限とは「食品をおいしく食べることができる期限」のことです。「安全に食べられる期限」である消費期限と異なり、賞味期限を過ぎたらすぐに食べられなくなるわけではありません。
未開封の場合、賞味期限後1~2週間程度であれば、食べても体調を崩すことはないと考えて大丈夫でしょう。一方、開封済みの場合は細菌が繁殖しやすい可能性もあるため、賞味期限内に食べきることが好ましいです。
賞味期限を過ぎた生ハムが食べられるかどうかは、生ハムの臭いや見た目をしっかり確認したうえで判断する必要があります。食べられない生ハム・腐った生ハムの特徴は、以下の通りです。
<食べ切れない生ハムの特徴>
・腐敗臭がする
・黒ずんだ色など変色している
・水分(ドリップ)が出ている
・乾燥しすぎている
・ぬめりがでている
チーズのような腐敗臭がしたり、変色したりしている場合は、腐っている可能性が高いです。またドリップは細菌が繁殖しやすく、食中毒を引き起こすこともあります。乾燥やぬめりなど、見た目に明らかな変化がある場合も食べないようにしましょう。
賞味期限切れの生ハムをそのまま食べるのには抵抗がある、という方には加熱調理がおすすめです。食中毒菌の多くは75℃以上1分間の加熱でほとんど死滅するため、万が一菌が付着していた場合でも、火を通すことで殺菌効果が期待できます。
加熱した生ハムは、そのまま食べたり、キャベツやきのこと合わせてスープにしたりとアレンジも可能です。ほどよい塩味がいいアクセントになるでしょう。
また、賞味期限が切れて風味が落ちてしまっても、濃い味付けの料理であれば、おいしく食べられます。パスタに入れてカルボナーラやペペロンチーノにしたり、チーズや野菜を巻いてフライにしたりと、さまざまな食べ方が楽しめるでしょう。
保存方法に気を付けることで、おいしい状態を長持ちさせられます。ここでは「冷蔵保存」「冷凍保存」の2種類の保存方法を紹介します。
開封済みのパック入り生ハムなどを冷蔵保存する場合は、1枚ずつラップで包み、保存袋に入れます。乾燥すると風味が落ちてしまうので、なるべく空気を入れないようにラップで包むようにしましょう。生ハム同士が重ならないように保存袋に入れたら、空気を抜いてぴったり包みます。
保存するときに生ハムを素手で触ってしまうと、雑菌が付きやすいです。ビニール手袋をしたり、菜箸を使ったりと素手で生ハムを触らないように注意してください。冷蔵保存では、2~3日を目途に食べきりましょう。
冷凍保存の手順は、冷蔵保存とほとんど同じです。生ハムを1枚ずつラップで包んだら、さらにアルミホイルで包み、保存袋に入れます。金属は冷気を伝えやすいので、アルミホイルに包むことで冷えるスピードが速くなります。また、ほかの食材のにおい移りを防ぐこともできますよ。
冷凍した生ハムを食べるときは、常温や冷蔵庫で自然解凍しましょう。急いで解凍するときは、水を張ったボウルに保存袋を入れ、流水解凍することも可能です。冷凍保存の場合、1ヶ月程度を目途に食べるようにしましょう。
生ハムは長期保存を目的として作られた食材であるため、短いもので90日程度、原木では2年以上持つものもあります。しかし保存状態によって賞味期限が異なるため、食べるときには注意が必要です。今回ご紹介した生ハムの保存のコツを参考に、おいしい状態をキープできるようにしましょう。
※商品情報や販売状況は2023年01月24日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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