ライフスタイル&ヘルス2023/1/25 更新
ギフトでたくさんもらったり、大量に手作りしたりして余ったゼリーは、冷凍保存できるのでしょうか。冷凍したゼリーを解凍して、おいしく食べられるのかも気になります。この記事ではゼリーの冷凍・解凍方法や、ゼリーのアレンジレシピを紹介するので、余ったゼリーがある人は参考にしてください。
お中元などでゼリーをたくさんもらったときや、ゼリーを大量に手作りしたときなど、食べきれないほどのゼリーがあると困ってしまいますね。そのまま置いておくと傷んで食べられなくなってしまうため、「冷凍保存すれば、おいしく食べられる期間を延ばせる」と思うかもしれません。しかし、ゼリーの冷凍保存には注意が必要です。
・ふたをして密閉できる、大きめの保存容器を用意する
・ゼラチンなどを溶かしたゼリー液を、保存容器の7分目まで入れる
・冷蔵庫に入れて冷やし固め、ふたをしてから冷凍庫に入れて凍らせる
水は凍ると体積が増加、つまり膨張します。水分が70〜80%を占めるゼリーも、凍らせると水と同様に膨張します。そのためゼリー液を容器いっぱいに入れて固めてしまうと、冷凍したときにゼリーが膨張して容器が破損するおそれがあるのです。ゼリー液は容器いっぱいに注がず7分目までにして、余裕をもたせるようにしましょう。
・ふたをして密閉できる、大きめの保存容器を用意する
・カップからゼリーを取り出し、保存容器に移す
・ふたをして冷凍庫に入れて凍らせる
市販のゼリーも冷凍するとかさが増えるため、販売時のカップに入ったまま冷凍庫に入れると、カップが破裂するおそれがあります。余裕のあるサイズの保存容器にゼリーを移し替えてから、冷凍するようにしてください。
凍らせたゼリーの解凍方法については、後ほど解説します。
ゼリーに使われる凝固剤は、一般的にゼラチンが知られていますが、寒天やアガーといった凝固剤を使用してもゼリーは作れます。
ゼラチンの原料は、牛や豚の骨と皮に含まれるコラーゲンです。ゼラチンを使ったゼリーの食感はぷるんとしていて、口溶けがよいことが特徴です。ジュースや果汁にゼラチンを混ぜると、50〜60℃程度の比較的低い温度で溶けますが、ゼリー液は冷蔵庫で冷やし固める必要があります。
寒天は、テングサやオゴノリといった海藻から作られる凝固剤です。寒天ゼリーは歯切れがよく、口の中でほろっと崩れるような独特の食感があります。寒天を煮溶かすには90℃以上まで加熱しなければなりませんが、できあがったゼリー液は常温に置いておくだけで固まります。
アガーは、海藻から抽出したカラギーナン、マメ科の種子から抽出されたローカストビーンガムといった成分が原料となる凝固剤です。アガーを加えて固めたゼリーは、ゼラチンゼリーと寒天ゼリーの中間のような食感をしていて、弾力がありつつなめらかです。アガーも寒天と同じように、煮溶かすには90℃以上までしっかり加熱する必要がありますが、ゼリー液は常温で固まります。
寒天とアガーを使ったゼリーもゼラチンゼリー同様、水分をたくさん含んでいます。凍らせると膨張してしまうため、冷凍する場合は大きめの容器に移すようにしましょう。
ここまではゼリーの冷凍方法を紹介しましたが、冷凍したゼリーを普通に解凍しても、おいしく食べることができません。
ゼラチンと寒天を使ったゼリーを解凍すると、ゼリーの形が崩れて水分がにじみ出てきます。ゼラチンゼリーはどろりとした質感に変化し、寒天ゼリーはぼそぼそして、歯切れのよい食感が失われてしまいます。このように冷凍したゼリーを普通に解凍してしまうと、おいしさが損なわれてしまうのです。
冷凍したゼラチンゼリーと寒天ゼリーをおいしく食べるには、半解凍するのがおすすめです。ぷるんとした口当たりのゼリーとして食べることはできませんが、シャーベットのようなしゃりしゃりした食感を楽しめます。解凍の目安時間は室温で30分〜1時間程度、冷蔵庫に入れて解凍する場合は1〜2時間程度です。この時間はゼリーのサイズや室温、冷蔵庫の設定温度によって変わるため、ゼリーの状態を見て食べ頃を判断してください。
一方、アガーで固めたゼリーは、完全に解凍しても比較的おいしく食べられます。水分は多少しみ出てしまいますが、アガー特有のなめらかさと弾力のある食感は残っています。冷凍したゼリーを食べるときは、ゼリーに使用した凝固剤によってどの程度解凍するのかを決めるようにしましょう。
冷凍したゼリーを解凍すると、おいしさが若干損なわれてしまいます。それならば冷凍せず、おいしく味わえるうちに食べてしまうのもひとつの方法です。
食品には、品質が変わらずにおいしく食べられる期限として「賞味期限」が設定されています。ゼリーにも商品ごとに賞味期限が決められているため、すぐに食べられない場合はいつまで保存できるのか確認しておきましょう。ここからは、ゼリーの賞味期限について解説します。
賞味期限は、市販のゼリーと手作りのゼリーで大きく異なります。商品によりますが、一般的な市販のゼリーは半年〜1年程度と、賞味期限の設定が長めです。市販のゼリーは保存料や酸化防止剤などの添加物を加えて、腐敗を引き起こす微生物の増殖をおさえています。さらに密閉包装によって微生物の侵入を防いでいるため、賞味期限を長く設定できるのです。
しかし添加物を使用していないゼリーや、生のフルーツを加えた手作りのゼリーなどは傷みやすいため、製造から2日程度で食べ切るようにしましょう。
市販のゼリーでも、開封すると微生物がゼリーに付着して傷んでしまうため、賞味期限は短くなります。開封したゼリーをすぐに食べない場合は冷蔵庫で保管し、翌日中には食べ切るようにしてください。
ゼリーが余っているけど冷凍はしたくない、というときは、ゼリーをほかのスイーツにアレンジしておいしく食べてしまいましょう。
ゼリーをフォークで好みの大きさに崩し、グラスに入れます。そこへサイダーなどの炭酸飲料を注げば、ゼリー入りドリンクができあがります。クラッシュしたゼリーの色合いを楽しみながら、太めのストローで飲んでください。炭酸飲料のほかにスパークリングワインを注いで、大人のデザート風に仕上げるのもおすすめです。
大きめに崩したゼリーに、アイスクリームやフローズンヨーグルトを添えると、手軽なスイーツが作れます。簡単に準備できるので、おやつや食後のデザートにぴったりです。
冷やしたグラスや皿にゼリーを盛り、アイスクリームや生クリーム、フルーツ、ビスケットを一緒に盛り付けてパフェにするのもおすすめです。トッピングをたくさん用意して子供と一緒に作ると、楽しめるのではないでしょうか。
レアチーズケーキを作り、その上に鍋で煮溶かして粗熱を取ったゼリーを流し、冷やし固めます。すると、ゼリーとレアチーズの2層になったケーキが完成します。ゼリーの層がきらきら輝いて美しく、おもてなしのデザートにすると喜ばれるでしょう。
ゼリーがたくさん余ると、冷凍保存したくなります。しかしゼリーを冷凍するときは、膨張すること、ゼラチンゼリーと寒天ゼリーは半解凍で食べることに気をつけましょう。市販のゼリーには、賞味期限が長いものが多くあります。おしゃれなスイーツにアレンジもできるので、余ったゼリーはおいしく消費しましょう。
※商品情報や販売状況は2023年01月25日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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