塩辛は独特の風味と食感が人気の発酵食品で、賞味期限が比較的長めです。この記事では未開封と開封後の塩辛の賞味期限と、正しい保管方法をまとめました。賞味期限がすぎた塩辛の適切な消費方法と、食べられない塩辛の見分け方も解説しています。

イカの塩辛ってどんな料理?賞味期限はどれくらい?

ヤリイカ

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イカの塩辛は日本に古くからある発酵食品のひとつであり、独特の風味と旨み、ねっとりした食感が特徴です。イカとイカの肝、10%~20%の塩を混ぜて密閉し、1ヶ月ほど熟成させたもので、ご飯のお供やお酒のつまみとして食べられています。

塩分濃度が高いため保存性が高く、肝に含まれる酵素の働きにより熟成が進んで、時間が経つほど豊かな味わいになります。塩辛といえばイカの塩辛が一般的ですが、塩辛の具材は意外に種類が豊富です。

カツオを使った塩辛は「カツオの酒盗」として知られており、他にはタコやホタテ、サバやニシンなども塩辛として加工されています。

塩辛の賞味期限は、使われている調味料や添加物、塩分の量など製法の違いによって異なります。市販品と手作りによっても賞味期限に違いがあり、保存料などを加えていない手作りの塩辛は、市販品と比べて賞味期限が短めです。

市販の塩辛の賞味期限と正しい保管方法

冷蔵保存されたタッパーに入った食材たち

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市販されている塩辛の、未開封と開封済みそれぞれの賞味期限を解説します。おいしく食べるための適切な保管方法も紹介しますので、ぜひお役立てください。

未開封の場合

未開封の場合、塩辛に使われている調味料の成分や、冷蔵品か冷凍品かの違いによって賞味期限は大きく変わります。賞味期限はパッケージに記載されており、短いものは20日、長いものは6ヶ月程度です。

塩辛は冷蔵庫に保管するのが基本。パッケージに記載されている保管方法を確認し、正しく保管してください。冷凍品は賞味期限が長めに設定されていますが、解凍すると賞味期限が短くなるため早めに食べ切りましょう。

開封済みの場合

開封済みの場合の明確な賞味期限は定まっていません。パッケージに「開封後はお早めに召し上がってください」と表示されているのを見たことがある方は多いと思います。塩辛の開封してからの品質は保管状態によって異なり、具体的な日持ちする日数を案内できないのが理由です。

一度あけてしまうと空気に触れて雑菌が繁殖しやすくなるため、開封後は一週間程度を目安に食べ切るのがおすすめです。開封後は必ず冷蔵庫に入れて保管し、食べるときには清潔な箸を使って取り分けましょう。

手作りの塩辛の日持ちはどれくらい?

手作りの塩辛は市販品と違い、日持ちさせるための保存料などを使用していないため、賞味期限が短くなります。塩分濃度や作る工程によっても違いますが、日持ちする日数は1週間程度です。

手作りする際は「手袋の着用」「調理器具の殺菌消毒」「保存容器の殺菌消毒」を徹底しましょう。手作りの塩辛は冷凍保存が可能ですが、その場合の賞味期限は1ヶ月から1ヶ月半が目安です。

賞味期限切れの塩辛は食べられるのか?日数別に解説

砂時計とカレンダー

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賞味期限が1~3日すぎた場合

未開封で適切に保存している塩辛であれば、賞味期限が1~3日すぎていても、多少風味が落ちている程度で食べられる可能性が非常に高いです。開封前であっても、賞味期限が短い塩辛は味や風味が劣化している可能性が高いです。

ラベルに表示されている保管方法を守らずに、適切に保存できていなかった塩辛は、品質が劣化している可能性があります。見た目やにおいがおかしいと感じたら、食べずに処分しましょう。

賞味期限が1週間すぎた場合

塩分濃度の低い塩辛や、開封前の賞味期限が短めの塩辛は、賞味期限を1週間すぎると品質が変化し傷み始めている可能性があります。

未開封のまま1週間すぎた塩辛は、開封したときに通常とは違うにおいがしたり、酸っぱい味がしたりするなどの異常を感じなければ食べられます。ですがそのまま食べるのが不安な場合は、加熱して食べましょう。

賞味期限が1ヶ月すぎた場合

塩分濃度の高い塩辛や、適切に保存された未開封の塩辛は、賞味期限が1ヶ月すぎていても食べられる可能性があります。開封して見た目や味、においに変化がないか確認しましょう。異常を感じなければ食べられますが、そのままではなく加熱調理して食べるようにしてください。

生臭いにおいが強い、全体的に水っぽい、酸味があるなど、少しでも異変を感じたら腐敗が進んでいるかもしれません。食べずに処分したほうがよいでしょう。

食べられない塩辛・腐った塩辛の見分け方

虫眼鏡を通して見ている若い女性

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<食べられない塩辛の見分け方>

・通常とは異なり生臭くなる
・全体的に水っぽくなる
・酸っぱくなる

蓋を開けたときに開封したてのころとは違い、鼻につく生臭いにおいがしたら、塩辛が傷んでいる可能性があります。全体的に水っぽくなっているのは、塩辛に使われている魚介類が傷んで水分が分離しているためです。

開封後、正しく保管していなかったり、不衛生な箸で取り分けたりすると、品質の劣化が進んで酸っぱい味がしてきます。酸味が強いのは、食中毒の原因となる菌が繁殖している可能性も。食べるのは控えて、すみやかに処分しましょう。

塩辛の賞味期限は長いもので6ヶ月ほど!正しい保管が大切

発酵食品のひとつである塩辛は、ご飯のお供や肴として古くから親しまれている食品です。賞味期限が比較的長く、日が経つとともに熟成が進み美味しく食べられます。ですが誤った保管は腐敗の原因に。正しく保管し、少しでもおかしいと感じたら食べるのを控えましょう。

※商品情報や販売状況は2023年01月25日時点でのものです。
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