りんごは日持ちのする果物といったイメージがありますが、消費期限がどれくらいなのかご存じでしょうか。この記事では、りんごの賞味期限・消費期限をはじめ、常温・冷蔵・冷凍別の正しい保存方法や保存期間の目安、傷んで食べられないりんごの見分け方などについて解説します。

市販のりんごの賞味期限・消費期限の目安

店先に並べられた赤とグリーンのりんご

iStock.com/Graeme J. Baty

りんごをスーパーや青果店でりんごを購入しても、賞味期限や消費期限の表示シールは貼られていませんよね。甘酸っぱくみずみずしいりんごをおいしい状態のうちに味わうためにも、おおよその目安を知っておくと安心です。

そもそも賞味期限・消費期限とは?

食品に表示される賞味期限とは「おいしく食べることができる期限」のこと。消費期限とは「安全に食べることができる期限」のことです。ほとんどの食品において、賞味期限を過ぎたら食べないほうがよいとされています。

りんごをはじめとする果物には、賞味期限や消費期限の表示義務はありません。そのため、明確な基準はないものの、よりどころとなる目安があるので参考にするとよいでしょう。

りんごの賞味期限・消費期限の目安

市販されているりんごの賞味期限は、一般的に2週間から1カ月程度が目安です。ただし、りんごの品種や収穫された時期、購入時の鮮度、保存状態によっても違いはあります。

りんごの消費期限とは、傷んで腐る前のタイミングのこと。消費期限が切れた場合、りんごが腐っていたら食べるのはNG、腐っていなければ食べてもOKということになります。つまり、りんごの消費期限は見た目で見極める必要があるのです。

りんごの保存期間の目安

2つの木箱に入れられたグリーンと赤のりんご

iStock.com/karandaev

りんごの保存期間は、常温・冷蔵・冷凍といった保存方法によっても異なります。ここでは、適切な保存状態で「りんごを丸ごと保存する場合」「切ったりんごを保存する場合」の保存期間の目安についてご紹介します。

りんごを丸ごと保存する場合

常温・冷蔵・冷凍いずれの保存方法も可能です。

常温の保存期間の目安......1カ月程度
冷蔵の保存期間の目安......2カ月程度
冷凍の保存期間の目安......1カ月程度

切ったりんごを保存する場合

1~2日以内に食べる場合は冷蔵保存、2日以内に食べない場合は冷凍保存にしましょう。

冷蔵の保存期間の目安......1~2日
冷凍の保存期間の目安......1カ月程度

食べられないりんご・腐ったりんごの見分け方

傷んで腐ったりんごと健康なりんご

iStock.com/mdworschak

りんごは見た目やにおいをチェックすることで、腐って食べられない状態かどうかを判別できます。以下の5つのサインのうち、いずれか1つでも見た目に現れている場合、そのりんごを食べることはできません。

<腐って食べられないりんごにあらわれる5つのサイン>

1. 皮の色が茶色く変色している
2. 芯のまわりが茶色く変色している
3. すっぱいにおいがする
4. 皮がふかふかしてやわらかくなっている
5. カビがはえている

腐っているかどうかが真っ先に分かるのは、腐敗した様子がりんごの見た目に表れている場合です。りんごの皮が全体的に茶色っぽくなっていたら、そのりんごは腐食しています。りんごを半分にカットした際に芯のまわりが茶色く変色していた場合も、蜜の部分が腐っていると判断しましょう。

また「りんご本来の爽やかなにおいではなく、すっぱいような異臭を感じる場合」「表面の皮がふかふかとしてやわらくなっている場合」も中身が腐っています。もちろん、りんごの表面に白っぽいカビが発生している場合も食べることはできません。

りんごを正しく常温・冷蔵・冷凍保存する方法

丸ごとのりんごとカットされたりんごが複数並んでいる様子

iStock.com/masa44

りんごをみずみずしい状態のまま保存するためには、低温かつ高湿度に保つのがポイントです。また、りんごは熟成を促すエチレンガスを多く出すという性質があります。りんごのエチレンガスを浴びた野菜や果物は熟成が進み、早く傷んでしまうことも。そのため、りんごの特徴を踏まえた適切な保存をすることがおいしさを保つ秘訣です。

常温保存の場合

直射日光が当たらず、風通しのよい冷暗所で保存します。気温が18℃以上になるとりんごが傷みやすくなるため、夏場は冷蔵庫に入れたほうがよいでしょう。冬場は暖房の効いた部屋での保存は避けてください。

保存するりんごの数が少ない場合は、乾燥を防ぐため一つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包んで保存します。りんごが大量にある場合は、段ボール箱に入れ、新聞紙でフタのように覆って保存するのがよいでしょう。

冷蔵保存の場合

冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。りんごを一つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包み、密閉できる保存袋に入れて保存しましょう。ひと手間かけることで、りんごの乾燥を防ぎ、エチレンガスによる野菜への悪影響も防げますよ。

冷凍保存の場合

りんごは丸ごと冷凍保存も可能です。りんごの軸まわりや全体を流水でよく洗い、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ってからポリ袋に入れます。袋内の空気を抜き、口をしっかり結び、冷凍庫に入れて保存しましょう。

冷凍したりんごは、シャキシャキとした食感は失われてしまいます。また、解凍し過ぎると水っぽくなるので要注意。半解凍のシャリシャリした状態で食べるのがおすすめです。

切ったりんごの場合

切り分けたりんごが残ってしまうこともありますよね。1~2日以内に食べる場合は冷蔵庫で保存します。切ったりんごの変色を防ぐため、食塩水に漬けてから保存するのがコツですよ。

保存の際は、皿にのせてラップをかけるか、密閉袋・密閉容器にりんごが重ならないように入れましょう。半分にカットしたりんごの場合は、断面をラップで包んでから密閉袋に入れてください。

また、切ったりんごをすぐに食べない場合は、小分けして冷凍保存も可能です。少量ずつまとめてラップで包み、冷凍用の密閉袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。

カット済のりんごは、りんごのコンポートや焼きりんごなどのスイーツ作りに冷凍のまま使えるので重宝します。

りんごをできるだけ長く保存するための3つのポイント

茶色の皿に置かれたくし形のりんごと丸ごとりんご

iStock.com/c11yg

りんごを箱買いしたり、すぐには食べられなかったりする場合に役立つ、なるべく長く保存する3つのポイントをご紹介します。

1. りんご丸ごとなら冷蔵保存が長もち

りんごを丸ごと長く保存したい場合は、冷蔵保存がおすすめです。2カ月程度はりんごのフレッシュな風味を維持できます。

2. カットしたりんごは冷凍保存を

切ったりんごは、冷蔵より冷凍のほうが日持ちします。1カ月程度の長期保存が可能ですが、冷凍することでりんご本来の食感が損なわれてしまうことは覚えておきましょう。

3. 保存前にりんごの状態をチェック

保存前にりんごの表面に傷やへこみがないか、切ったりんごの場合も変色がないか確認を。保存中に傷みが広がるのを防げます。りんごをよい状態で適切に保存することが肝心ですよ。

りんごは消費期限までにおいしく味わおう!

りんごは、国産だけではなく海外産のものも多く出回っているため、ほぼ一年中楽しめるようになりました。正しく保存することで長い期間楽しむことができます。賞味期限や消費期限の目安を参考に、目的や用途に応じて常温、冷蔵、冷凍といった保存方法を上手に使い分けてくださいね。

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