ライフスタイル&ヘルス2023/3/9 更新
お世話になった人へのお中元、いつ贈ればよいか迷ったことはありませんか?実はお中元を贈るべき時期は、地域によって異なります。相手に失礼のないよう、地域別のお中元を贈る期間やお中元を贈るときのマナーを、この記事を読んで確認しましょう。
お中元とは、お世話になった人への感謝と、健康を祈る気持ちを込めた夏の贈り物です。
お中元を贈る時期は毎年7〜8月ごろ、というイメージを持っていませんか。実は、お中元は贈り先となる相手が住む地域によって、贈るべき時期が違います。大切な人へのお中元を贈りそびれることがないよう、お中元を贈る時期は早めに確認しておきましょう。
お中元の時期について詳しく解説する前に、よく似たしきたりであるお歳暮との違いを知りましょう。
お中元とお歳暮、どちらもお世話になった人への感謝の気持ちを伝える風習ですが、贈る時期に大きな違いがあります。お歳暮は「歳の暮れ」と書くように、12月中に贈るのが一般的。夏の贈り物であるお中元に対して、冬に贈るギフトがお歳暮です。
また年明けから半年間の感謝の気持ちを込めるのがお中元である一方、お歳暮は一年間のお礼を伝える贈り物であるため、お歳暮のほうが重要視される傾向があります。そのためお歳暮では、お中元よりもギフトの予算を高く設定したり、高級なものを贈ったりする風潮が見られます。
ここからは、お中元を贈る時期を地域別に詳しく紹介します。贈り先となる相手が住んでいる地域に合わせることに気をつけて、お中元を手配する時期を確認しましょう。
関東地方と東北地方では、7月1日〜7月15日がお中元を贈る時期とされています。お中元の時期が早く、期間が2週間程度と短いため、時期を逃さないように注意しましょう
この時期にはお中元の配送が集中するので、日時指定ができなかったり、指定した日時通りに配送できなかったりすることも考えられます。そのため、早めにお中元の準備に取り掛かると安心です。
北陸地方では、お中元を贈る時期が地域によって異なります。新潟県や福井県、石川県の金沢市では7月1日〜7月15日に贈ることが一般的ですが、富山県や石川県の能登地方では7月15日〜8月15日がお中元の期間とされています。
北陸地方の人へお中元を贈る場合は、時期を間違えないようによく確認しておきましょう。
北海道・東海・関西・中国・四国地方のお中元を贈る期間は、7月15日〜8月15日とされています。お中元の期間は1ヶ月ほどと、比較的余裕があります。
しかし北海道などは配送に日数が多くかかってしまうため、早めに手配しておくことに越したことはありません。
九州地方の一般的なお中元の期間は、8月1日〜8月15日です。関東・東北地方に比べると1ヶ月も遅い時期になり、期間も約2週間しかありません。
さらにお盆の時期に重なると、相手が家を不在にしていてお中元を受け取れない可能性があります。贈り忘れることがないように注意するのはもちろんですが、相手に迷惑をかけないために、早めに届くように手配することをおすすめします。
沖縄のお中元の期間は旧暦の7月13日〜7月15日、いわゆる旧盆にあたる3日間とされています。かつて沖縄のお盆では、3日間の真ん中にあたる7月14日に、お中元を持って親戚を訪ねる風習がありました。そのならわしが現在に受け継がれ、旧暦のお盆の期間にお中元を贈るようになったのです。
旧暦のお盆の時期は、現在の暦で8月中旬〜9月初旬にあたります。毎年日付が変わるため、事前によく確認しておきましょう。
お中元の期間が地域によって異なるため、うっかり手配し忘れていた、ということがあるかもしれません。もしもお中元の時期を逃してしまった場合は、お中元としてではなく「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈りましょう。冬まで待ち、「お歳暮」で感謝の気持ちを伝えるのもよいでしょう。
その際、熨斗(のし)紙の表書きなど注意すべきポイントがあるので、次から詳しく解説します。
毎年8月7日または8月8日ごろにあたる立秋の日までに届けられるのであれば、お中元は暑中見舞いに代えて贈れます。
暑中見舞いは、暑い季節が続くなか、相手の健康を気遣うものです。7月15日までがお中元の期間とされる関東地方や東北地方、北陸地方の一部地域でお中元の手配が間に合わなかった場合は、暑中見舞いとして手配しましょう。
贈り物の熨斗紙の表書きには「御中元」ではなく、「暑中御見舞」「暑中お見舞」と記載します。しかし会社の上司など目上の方へ贈るときは、「暑中御伺」「暑中お伺」とするよう注意してください。
贈り物の到着が立秋の日を過ぎてしまう場合は、残暑見舞いにしましょう。お中元の期間が8月15日までである北海道や東海・関西・中国・四国・九州地方、北陸地方の一部地域では、時期を逃してしまったお中元は残暑見舞いとして贈れます。
残暑見舞いは一般的に、立秋の日から8月末ごろまでの贈り物とされています。9月上旬までは残暑見舞いとしてよい、とする考え方もありますが、できる限り早めに手配するのが無難です。
到着の時期によっては、夏向けのギフトがふさわしく感じられないことがあります。そのため9月を過ぎてから届く贈り物は、季節感のないものを選ぶことがおすすめです。
残暑見舞いとして贈る場合、熨斗紙の表書きは「残暑御見舞」「残暑お見舞」とします。しかし暑中見舞い同様、目上の方への贈り物には「残暑御伺」「暑中お伺」と書かれた熨斗紙をつけるようにしてください。
9月上旬の残暑見舞いの時期を過ぎてしまったときは、年末のお歳暮として贈る方法があります。その場合は、お中元を贈れなかった分、お歳暮の予算を増やして気持ちをのせるとよいでしょう。
ギフトを贈る時期を守ることは大切なマナーですが、お中元にはほかにも守るべきマナーがあります。初めてお中元を贈る人だけではなく、毎年贈っている人も今一度マナーを確認して、相手に失礼のないようにお中元を手配しましょう。
お中元では、水引と熨斗が印刷された熨斗紙をかけて贈るのが通例です。印刷されている水引には、蝶結びと結び切りの2種類があります。ほどけても結び直せることを何度繰り返しても喜ばしいことに重ねて、お中元では蝶結びの水引を使用します。
「掛け紙」と呼ばれる、熨斗が印刷されていない紙もありますが、お中元では熨斗が印刷された熨斗紙を使うのが一般的です。
熨斗紙の表書きは、水引の上部中央に「御中元」または「お中元」、水引の下部中央に贈る側の名前を書きましょう。名前は「御中元」の文字よりも小さめに書くことがマナーです。毛筆で書くことがもっとも望ましいとされていますが、筆ペンやサインペンでもよいとされています。
お中元は日頃の感謝を伝える贈り物なので、お中元を贈る相手、または贈る側が喪中であっても贈ってよいとされています。
ただし忌中、つまり四十九日を迎える前の場合は、お中元のやりとりは控えましょう。四十九日を過ぎてから、暑中見舞いや残暑見舞いとして贈ることをおすすめします。このときは、無地の白い紙や短冊を掛け紙に使用してください。
お中元は、基本的にお返しをする必要はありません。そのかわり、お中元をいただいたことに対する感謝を示すため、できるかぎり早くお礼状を送りましょう。
ただし、特別に深い関係がある相手には、お返しの品物を贈ってもかまいません。その場合は、いただいたお中元と同じ品物は避け、金額的に同程度のものを選びます。いただいたお中元よりも金額が高いものをお返しすると、相手に対して失礼にあたるので注意してください。
お中元を贈る時期は、地域によって違います。地域間で最大1ヶ月ほど差が出たり、お中元の期間が2週間ほどしかない地域もあったりするので、早めに準備に取り掛かってください。日頃の感謝をきちんと伝えるために、ゆとりを持って手配するようにしましょう。
※商品情報や販売状況は2023年03月09日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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