ベーコンを余らせて、賞味期限が切れてしまったことはありませんか?残ったベーコンは冷凍保存して、無駄なく使い切りましょう。この記事では冷凍したベーコンの保存期間や、ベーコンの冷凍・解凍方法を紹介します。賢く冷凍して、料理に活用してください。

ベーコンの冷凍保存期間は約1ヵ月!

フライパンの上にあるベーコン

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ベーコンはパスタや炒め物、そのまま焼いてステーキにと、いろいろな料理に使えて便利な食材です。長く保存できれば、もっと活用できそうですね。

ベーコンの賞味期限

そもそもベーコンは、通常であれば2〜3日しか日持ちしない肉を、塩漬けにしたり燻したりして長い期間食べられるようにした保存食です。

製造方法や包装にもよりますが、市販のベーコンの賞味期限はおよそ10日〜3週間とされています。ただし、これは未開封の場合の期限です。包装を開けると空気に触れて傷みやすくなるため、3〜4日で使い切るようにしましょう。

余ったベーコンは冷凍保存がおすすめ

ベーコンが余ってしまうときは、冷凍保存がおすすめです。冷凍すれば半年や1年など、いつまでも保存できるような気がしますが、冷凍したベーコンの保存期間は約1ヶ月であることに注意してください。

それでも冷蔵庫に入れておくより長く保存できるので、常備食材として毎日の食事に役立つでしょう。

ベーコンを使った人気料理も冷凍できる

ベーコンを使用して作った料理も、実は冷凍保存が可能です。下ごしらえや調理をした状態で冷凍できれば、忙しくて時間がないときに助かりますね。ここでは、食卓やお弁当のおかずで人気がある3種類のベーコン巻きについて、冷凍・解凍の簡単な手順と、冷凍での保存期間の目安を紹介します。

アスパラガスのベーコン巻き......保存期間:1ヶ月
下ゆでしたアスパラガスにベーコンを巻き、密封して冷凍。半解凍してからフライパンで焼く。

ポテトのベーコン巻き......保存期間:1ヶ月
冷凍ポテトにベーコンを巻き、密封して冷凍。半解凍してからフライパンで焼く。

えのきのベーコン巻き......保存期間:1ヶ月
えのきをベーコンで巻いてフライパンで焼き、冷めてから密封して冷凍。電子レンジで解凍。

【スライスベーコン】冷凍方法

木製ボードの上にのったスライスベーコン

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スライスベーコンは値段がお手頃で、いろいろな料理に使いやすい食材です。上手に冷凍する方法を知って、日々の料理にお役立てください。

くっつかないように小分けにして冷凍する方法

数枚のスライスベーコンを重ねたまま冷凍すると、ベーコン同士がくっついて料理に使いづらくなってしまいます。これを防ぐために、スライスベーコンは1枚ずつ小分けにして冷凍するのがおすすめです。

ハーフベーコンであればそのまま冷凍できますが、普通サイズのベーコンは長さを半分に切ってください。

手順

1. ラップを長めに広げて、その上に間隔をあけてベーコンを3〜4枚並べる
2. ベーコンとベーコンの間にラップがはさみ込まれるように、端からラップを折りたたむ
3. そのまま冷凍用保存袋に入れる
4. 空気を抜きながら袋の口を閉じ、冷凍庫に入れる

食べやすいようカットして冷凍する方法

ベーコンは冷凍保存する前に、食べやすいようカットしておくと便利です。キッチン用のハサミで直接ベーコンをカットすると簡単なので、ぜひ試してみてください。

パスタや炒めもの、サラダなどに使いやすい短冊切りがおすすめです。

手順

1. ポリ袋を開いて、キッチンバサミでベーコンをカットして袋に入れる
2. ポリ袋に空気を入れて口を閉じ、上下に数回振る
3. パラパラになったら、袋の中の空気を残した状態で冷凍庫に入れる
4. 冷凍後2~3時間ほど経過したら、再度上下に振る
5. ベーコンを冷凍用保存袋に入れ替える
6. 空気を抜いて袋の口を閉じて冷凍庫に入れる

ずぼらでOK!パックのまま冷凍庫に入れる方法

スーパーの店頭に並んでいる商品のなかに、5枚程度のスライスベーコンが入ったパックが、3パックほどセットで販売されているものがありますね。小分けにされていて使い勝手はよいのですが、セットになったベーコンをすべて使い切れないときがあります。

小分けの状態で販売されている真空パック入りのベーコンは、パックごと冷凍してもかまいません。しかしベーコンを解凍したら、1パックすべてを使い切る必要があります。味が落ちたり食中毒菌が繁殖したりするおそれがあるため、使い切れずに残ったからといって、解凍したベーコンの再冷凍をするのは避けましょう。

【厚切りベーコン】冷凍方法

ブロックベーコンとローズマリー、黒胡椒

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厚切りにして使うことが多いブロックベーコンは、使いやすい大きさにカットしてから冷凍することがポイントです。

料理に使うことを想定して、料理に合わせたサイズにカットしましょう。ポトフなどの煮込み料理に使うなら1cmほどの厚さに、カルボナーラなどのパスタに使う場合は1cm角の棒状に切るのがおすすめです。

それぞれ1回分ずつラップで包んで冷凍用保存袋に入れ、空気を抜きながら袋の口を閉じ、冷凍庫に入れてください。

ベーコンの解凍方法

冷凍したベーコンは、基本的に冷蔵庫で自然解凍してから使います。スライスベーコンは1時間半〜3時間ほど、ブロックベーコンは40gにつき3時間程度が解凍時間の目安です。

電子レンジを使ったり、常温に置いたりすれば短時間で解凍できそうですが、おすすめしません。肉や魚に急激な温度変化を与えると、「ドリップ」と呼ばれる水分が出てきます。ドリップの流出は肉や魚がパサつき、味が落ちる原因となるため、電子レンジや常温での解凍は避けましょう。

ベーコンは凍ったまま焼いてもOK!

カリカリに焼かれたスライスベーコン

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冷凍したベーコンを解凍して料理に使うつもりだったのに、冷蔵庫に移すのを忘れてしまった、ということがあるかもしれません。実は冷凍したベーコンは、凍ったままフライパンで焼いたり炒めたり、スープに入れたりして料理に使ってもかまいません。

スライスベーコンや薄く切り分けたブロックベーコンは、凍った状態のまま包丁でカットできます。ベーコンを細切りにしたい場合などは、凍ったまま包丁で切って料理に使ってください。

分厚い冷凍ベーコンは煮込み向き

分厚くカットしたブロックベーコンは、用途によっては凍ったままの加熱調理に向かない場合があります。

時間をかけて加熱できる煮込み料理には適していますが、焼いたり炒めたりする場合は、短時間では火が通らない可能性があります。焼く・炒める際は冷蔵庫で自然解凍してから、調理に使うようにしましょう。

傷んだベーコンに注意!

・変色している
・ネバネバしている
・異臭がする

ベーコンに上記のような異常が見られる場合は、食べるのを避け処分しましょう。傷んだベーコンは、変色していたりネバネバしていたり、異臭がしたりします。

基本的に、茶色・灰色・緑色などに変色している部分は取り除き、食べないようにしましょう。ほかにもネバネバと糸を引いているものや、ツンとした酸っぱい臭いがするものは腐っているおそれがあります。

見た目に変化がない場合でも、異臭がする場合は廃棄するようにしましょう。

余ったベーコンは冷凍して無駄なく使おう

いろいろな料理に活躍するベーコンは、冷凍できる食材です。ポイントをおさえて上手に冷凍すれば、約1ヶ月保存できるうえに料理の手間を省けます。賞味期限を切らして食材を無駄にすることがないように、余ったベーコンは賢く冷凍して料理に活用しましょう。

※商品情報や販売状況は2023年03月22日時点でのものです。
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