ライフスタイル&ヘルス2023/4/22 更新
ウイスキーの飲み方といえば「ストレート」「オン・ザ・ロックス」「水割り」「ハイボール」などが有名です。しかし、ウイスキーの飲み方はほかにもたくさんあります。この記事では、ウイスキーの種類から、飲み方・割り方、ウイスキーを使ったカクテルの作り方まで徹底解説しますよ。
ウイスキーとは蒸溜酒の一種です。大麦麦芽やライ麦、トウモロコシといった穀類を糖化、発酵、蒸溜させ、木製の樽で熟成させて造られます。ウイスキーの味わいは、原料や製造方法、熟成期間、樽に使われる木材の種類などによっても異なるのが魅力。
また、ウイスキーのアルコール度数は、銘柄による違いはありますが、40~43度くらいのものが主流です。アルコール度数が高いからこそ、飲み方や割り方も実にバリエーションが豊富。初心者から上級者まで、さまざまな楽しみ方ができますよ。
世界5大ウイスキーに数えられるのは、アイルランド産の「アイリッシュウイスキー」、スコットランド産の「スコッチウイスキー」、カナダ産「カナディアンウイスキー」、アメリカ産「アメリカンウイスキー」、そして日本産の「ジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキー造りに適した風土に恵まれ、それぞれの国や地域ならではの特徴があります。一般的に、アイリッシュウイスキーはマイルドな飲み口で、スコッチウイスキーはスモーキーな風味が特徴的。
カナディアンウイスキーは軽やかで飲みやすく、アメリカンウイスキーといえば芳醇で甘い香りのバーボンが有名です。独自の発展を遂げているジャパニーズウイスキーは、繊細で優美な味わいで知られています。
ウイスキーは、原料によりモルトウイスキーとグレーンウイスキーに大別されます。また、この2つをブレンドしたものはブレンデッドウイスキーと呼ばれていますよ。
大麦を発芽させた麦芽を原料に造られるのが、モルトウイスキー。単式蒸溜器で蒸溜され、香りが豊かで、味わいも個性的です。単一蒸溜所のモルト原酒だけで造られたものをシングルモルトウイスキーと呼び、蒸溜所の持ち味が色濃く反映されます。
トウモロコシやライ麦、小麦などの穀類を原料とし、大麦麦芽を糖化酵素として加えて造られるのが、グレーンウイスキー。連続式蒸溜器で蒸溜され、すっきりと軽やかな味わいでクセがなく、飲み口がよいのが特徴です。
モルトウイスキーの原酒とグレーンウイスキーの原酒をブレンドして造られるのが、ブレンデッドウイスキー。熟練のブレンダーによりそれぞれの長所を生かしたウイスキーが生み出され、個性と飲みやすさを兼ね備えているのが特徴です。
ウイスキーはストレートでじっくり味わうのはもちろん、氷を加えたり、水や炭酸で割ったりと、楽しみ方はいろいろ。まずは、基本の飲み方や割り方についてご紹介します。
ウイスキーを常温でそのまま味わう飲み方です。香りや味わい、余韻をダイレクトに味わえるのが一番の魅力。アルコール度数が高いため、ウイスキー上級者の方におすすめです。チェイサーで口の中をリセットしながら飲むと、繊細な風味をより楽しめますよ。
1. グラスに適量のウイスキーを注ぐ
2. チェイサー(ミネラルウォーターや炭酸水など)を用意する
氷を入れたグラスにウイスキーを注いで飲む、シンプルなスタイルです。時間とともに氷が少しずつ溶けることで、味わいに変化があらわれます。氷がカランとグラスにあたる音も、オン・ザ・ロックスならではの醍醐味です。
1. グラスに大きめの氷を入れる
2. ウイスキーを適量注ぐ
3. マドラーで軽く混ぜる
4. チェイサーを用意する
オン・ザ・ロックスの変形バージョンといえるのが、ハーフロック。氷を入れたグラスにウイスキーと同量の水を加えます。オン・ザ・ロックスより飲みやすく、水割りよりもウイスキーの風味を強く感じられる飲み方です。
1. グラスに大きめの氷を入れる
2. ウイスキーを適量注ぐ
3. マドラーでウイスキーと氷を混ぜる
4. 水を加える(ウイスキー1:水1)
5. マドラーで軽く混ぜる
氷を入れたグラスにウイスキーを注ぎ、水で割る飲み方です。水の量を加減することで好みの濃さに調整できるため、ウイスキー初心者やお酒に強くない方にもおすすめ。じっくりゆっくり、ウイスキーを味わえます。
1. グラスに氷を入れる
2. ウイスキーを適量注ぐ
3. マドラーでしっかり混ぜる
4. 水を加える(ウイスキー1:水2~2.5)
5. マドラーで軽く混ぜる
ウイスキーを炭酸で割る飲み方が、ハイボール。レモンを添えるのが定番です。ウイスキーの芳醇な香り、シュワシュワとした軽快なのど越し、レモンの爽やかさが絶妙にマッチ。料理と一緒に楽しむ飲み方としてもポピュラーです。
1. グラスに氷を入れる
2. ウイスキーを適量注ぐ
3. マドラーで軽く混ぜる
4. 炭酸水を加える(ウイスキー1:炭酸水3~4)
5. マドラーでくるっと1回混ぜる
ウイスキーを水に浮かべた(フロートさせた)状態で楽しむ飲み方です。ウイスキーと水の比重の違いを利用し、水の層の上に琥珀色のウイスキーの層を作ります。2層のまま、混ぜずに飲むのが特徴で、見た目もスタイリッシュです。
1. グラスに氷を入れる
2. グラスの7分目まで水を注ぐ
3. マドラーに沿わせるようにウイスキーをゆっくり注ぐ
たっぷりのクラッシュドアイスにウイスキーを注ぐ飲み方です。グラスについた水滴がまるで霧(ミスト)のようで、キリリと冷えた味わいが魅力。個性の強いウイスキーより、マイルドなブレンデッドウイスキーを合わせるのがおすすめです。
1. グラスにクラッシュドアイスをたっぷり入れる
2. ウイスキーを適量注ぐ
3. マドラーでしっかり混ぜる
4. お好みでレモンの皮やミントの葉を加える
文字通り、ウイスキーをお湯で割るのが、ホットウイスキー。水で割るよりも、ウイスキーの香りがより引き立ちますよ。柑橘類やハチミツを加えたり、シナモンスティックを添えたり、好みに応じて自由にアレンジすることも可能です。
1. 耐熱グラスにお湯を入れて温める
2. お湯を捨て、グラスの1/3から1/4程度ウイスキーを注ぐ
3. 80℃くらいのお湯を加える(ウイスキー1:お湯2~3)
4. マドラーで軽く混ぜる
5. 好みに応じてトッピングを加える
ウイスキーを水や炭酸水、お湯で割る以外に、身近なドリンクで割って飲む方法もあります。ウイスキーのクセがやわらぎ、新鮮な味わいに。いろいろ試して、お気に入りの味を見つけてくださいね。
ウイスキーを炭酸水で割るのがハイボール。コーラで割ると「コークハイボール」、ジンジャーエールで割る飲み方は「ジンジャーエールハイボール」とも呼ばれます。ウイスキーのもつ甘味やスパイシーさと意外なほどマッチしますよ。
オレンジジュースやりんごジュース、トマトジュースなどでウイスキーを割って飲む方法もあります。果汁100%のものを使用するのがポイント。フルーツやトマトの甘味や酸味が、ウイスキー独特のスモーキーさや苦味をやわらげてくれますよ。
ウイスキーの名産地、アイルランドやスコットランドでは、ウイスキーを牛乳で割る「カウボーイ」という飲み方が古くから定着しています。牛乳のもつ成分がウイスキーのクセをマイルドにし、飲みやすさがアップします。
ちょっと意外かもしれませんが、ウイスキーを紅茶で割って飲む方法もあります。紅茶はストレートティー、レモンティー、ミルクティーのいずれでもOK。ウイスキーと茶葉の組み合わせ方次第で、香りや味わいもさまざまに変化しますよ。
ウイスキーをベースにしたカクテルにも注目。バーで注文するときに役立つのはもちろん、材料とレシピ付きなので、家飲みやホームパーティーで作ってみるのもおすすめです。それぞれのカクテルに秘められた由来や背景についても、ぜひチェックしてくださいね。
バーボンウイスキーを炭酸水で割り、ミントの香りを立たせたカクテル。アメリカ南部が発祥で、ケンタッキーダービーのオフィシャルドリンクとしても有名です。見た目も爽やかで、のど越しは軽快。ウイスキーの味わいとミントの清涼感がよく合います。
・バーボンウイスキー......45~60ml
・ミントの葉......3~6枚(飾り用含む)
・砂糖......小さじ1~2杯
・炭酸水......20~30ml
1. グラスにミントの葉と砂糖、炭酸水を入れる
2. ミントの葉をつぶしながら香りを出し、砂糖を溶かす
3. バーボンを注ぐ
4. クラッシュドアイスをたっぷり入れて混ぜる
5. 仕上げにミントの葉を飾る
文字通り、ニューヨークの朝焼けを思わせる、美しいオレンジ色が特徴的なカクテルです。ウイスキーに加えるのは、ライムジュースやグレナデンシロップ。ほのかな甘みや苦味が心地よい、すっきりとキレのある味わいです。都会的な雰囲気を演出してくれますよ。
・ウイスキー......45ml
・ライムジュース......15ml
・グレナデンシロップ......小さじ1/2杯
・パウダーシュガー......小さじ1杯
1. シェーカーに材料を入れてシェークする
2. グラスに注ぐ
3. 仕上げにグラスのふちに沿ってオレンジの皮を軽くしぼる
材料はウイスキーとイタリアのリキュール、アマレットのみ。映画の「ゴッドファーザー」にちなみ、ニューヨークで創作されました。ウイスキーの味わいにアマレットの芳ばしさや甘みが加わり、奥行きのある味わいに。堂々と落ち着いた雰囲気のカクテルです。
・ウイスキー......45cc
・アマレット......15cc
・氷...... 少々
1. グラスに氷を入れる
2. ウイスキーとアマレットを加える
3. マドラーで軽く混ぜる
「カクテルの女王」とも呼ばれ、真っ赤な色合いが華やかです。イギリスのチャーチル元首相の母親が考案したという説が有力で、アメリカのマンハッタンクラブで振舞われたことから命名されたといわれます。甘さのなかにもほろ苦さやハーブの風味が感じられ、大人の女性に似合う一杯です。
・ウイスキー......45ml
・スイートベルモット......15ml
・アロマチック・ビターズ......1ダッシュ(約1ml)
1. 材料を大きめのグラス(あればミキシンググラス)に入れて混ぜる
2. グラスに注ぐ
3. レッドチェリーを飾る
アイリッシュウイスキーとコーヒーを組み合わせたホットカクテル。かつてアイルランドの空港で、冬場の旅客のために考案されたものです。ウイスキーの芳醇な香りが立ち上り、コーヒーの苦味と生クリームの甘みが心地よく、ほっとひと息つきたいときにもぴったり。
・アイリッシュウイスキー......30ml
・ホットコーヒー......適量
・角砂糖......2~3個
・生クリーム......少量
1. 耐熱グラスにホットコーヒーを注ぐ
2. 角砂糖を入れる
3. ウイスキーを注ぐ
4. マドラーで軽く混ぜる
5. 生クリームを浮かべる
スコッチウイスキーと相性のよいリキュール「ドランブイ」を合わせた強めのカクテル。ウイスキーを飲み慣れた方に向いています。ウイスキーの風味とリキュールの甘さが絶妙にマッチ。ラスティネールとは「錆びた釘」という意味で、セピア色をした色合いから名付けられました。
・ウイスキー......40ml
・ドランブイ......20ml
1. 氷を入れたグラスに材料を入れる
2. マドラーで軽く混ぜる
お気に入りのウイスキーを見つけたら、いろいろな飲み方を試してみませんか。ストレートでじっくり味わうのもよし、炭酸で割って食事と合わせるのもよし、食後にカクテルとして楽しむのもよし。好みやシチュエーションに合わせて、気軽にウイスキーを楽しんでみてくださいね。
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※商品情報や販売状況は2023年04月22日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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