ライフスタイル&ヘルス2023/5/13 更新
甘酸っぱくて美味しいみかんは世代問わず人気の果物。そんなみかんにはたくさんの品種があるのをご存じでしょうか?この記事では、みかんの種類を詳しくご紹介!味や特徴、むきやすさまで徹底的に解説しますので、みかん好きの方はぜひチェックしてくださいね。
みかんとは皮がむきやすい小型の柑橘(かんきつ)類の総称ですが、日本で「みかん」といえば、一般的には「温州(うんしゅう)みかん」のことを指すことが多いです。
この温州みかんをはじめ日本では約80種類の柑橘類が生産されていますが、世界的にはおよそ1,000種類もの柑橘類の仲間が存在しているといわれています。
この記事では、たくさんあるみかんの種類のなかから主な品種をピックアップして、特徴や味わいなどを詳しくチェックしていきますよ。
それではさっそく主なみかんの品種を見ていきましょう。すでに知っているものから初めて聞くものまで、どんな種類のみかんがあるのかチェックしてみてくださいね。
私たちがふだん「みかん」と呼んでいる柑橘が、この温州みかん。温州みかんの特徴は皮がむきやすく食べやすいことです。主に和歌山県や愛媛県、静岡県などで生産されています。
温州みかんは収穫時期や栽培方法によって分類され、たくさんの品種が存在します。一般的な旬は冬ですが、「ハウスみかん」の旬は春~夏です。
山口県で発見され愛媛県(伊予の国)で盛んに栽培されるようになったことから、この名が付けられた柑橘です。
皮は厚めですが、手でむきやすくジューシーで甘いのが特徴。12月下旬頃から出始め、1月~3月頃に旬のピークを迎えます。
オレンジと温州みかんを交配してつくられた品種。果汁が豊富で、甘みと酸味のバランスが良いのが味わいの特徴です。皮はオレンジとよく似ていて手では少しむきづらいので、ナイフでカットしたほうが食べやすいでしょう。
主な産地は和歌山県や愛媛県で、2月~4月頃に出回ります。
東南アジア原産の「文旦」は、見た目や果肉の味わいはグレープフルーツによく似ています。その特徴はとても大きいこと。日本でもさまざまな種類が栽培されており、なかでも有名なのが高知県の特産としても知られる土佐文旦です。
1個400~600gほどで皮がとても厚くむくのが大変ですが、食べごたえは抜群。ザクザクとした食感と甘み、ほろ苦さがくせになります。2月~1月頃に収穫され、1ヶ月ほど熟成させてから2月~3月頃に出回ります。
「不知火」は清見とぽんかんを掛け合わせて作られた品種で、ゴツゴツとした外皮とヘタ部分のでっぱりが特徴の柑橘です。皮は手でもむきやすく、とても甘くてジューシー。熊本県や愛媛県が主な生産地で、2月~4月頃に多く出回ります。
不知火は一般的に「デコポン」と呼ばれることもありますが、デコポンは熊本県果実農業協同組合連合会(JA熊本果実連)の登録商標。この名称で出荷するためには、さまざまな条件をクリアしなければなりません。
インド原産でアジア各地で栽培されていますが、日本でも愛媛県や鹿児島県、高知県などで多く生産されています。ヘタ部分がやや突き出ていて、お尻側はへこんでいるのが見た目の特徴。不知火の親としても知られています。
ぽんかんは酸味が少なく濃厚な甘さがあり、手でもむきやすい品種。追熟が必要な果物なので、11月~12月頃に収穫し1ヶ月ほど貯蔵したのち、市場には1月〜2月頃に出回ります。
「和製グレープフルーツ」とも呼ばれる柑橘です。熊本県の河内町で発見されたことからこの名が付けられました。外皮や中の袋も厚めですが、果肉はみずみずしくてやわらかいのが特徴。旬の時期が4月~7月頃と長いので、出始めと終わりでは味わいが異なります。
河内晩柑は、産地によって「ジューシーオレンジ(熊本県)」や「愛南ゴールド(愛媛県)」など、さまざまな名称で呼ばれています。
主な生産地は宮崎県ですが、高知県では「土佐小夏」や「小夏みかん」として、愛媛県や静岡県では「ニューサマーオレンジ」という名称で生産されています。
日向夏の特徴は外皮の内側の白い部分を残して食べること。この部分が甘く、果肉のさわやかさと相性抜群です。日向夏は4月~5月頃に市場に多く出回ります。
広島県のお寺で発見されたといわれるのがこの柑橘。お寺の住職が「八朔の頃(旧暦の8月1日)」には食べられるといったことが名前の由来とされています。
固い外皮はナイフでカットし、中の袋は取り除いて食べるのがおすすめ。果肉はシャキシャキとした食感と甘さや酸味、苦みのバランスが良いのが特徴です。和歌山県で多く生産され、食べ頃は「八朔の頃」ではまだだいぶ早く、1月中旬頃~4月頃です。
甘夏の正式名称は「川野夏橙(かわのなつだいだい)」。夏みかんから生まれた品種で、シャキシャキとした食感に、夏みかんよりもやわらかな酸味とさわやかな甘さが特徴です。
主な産地は熊本県や鹿児島県、愛媛県などで、旬の時期は2月頃~6月頃までと長い期間楽しめます。
天草は清見と温州みかんの品種「興津早生(おきつわせ)みかん」を掛け合わせたものに、さらに「ページオレンジ」という品種を交配したものです。
濃いオレンジ色の外皮を持ち、みずみずしい果肉と濃い甘さ、香りの良さが特徴。皮は薄いのですがむきづらいため、スマイルカットにして食べるのがおすすです。大分県や長崎県、愛媛県などで多く栽培され、12月下旬~2月頃に旬を迎えます。
清見にアメリカ生まれのみかん「アンコール」「マーコット」を交配し、2001年に品種登録された新しい柑橘です。清見、アンコール、マーコットも温州みかんやオレンジ、マンダリンなどいろいろな柑橘が掛け合わさっているため、それぞれの品種の長所を取ったのが「せとか」であるといえます。
なめらかな口当たり、濃い味とみずみずしさ、香りの良さがあり絶品。ほとんどが愛媛県で生産され、2月~3月頃に出回ります。
不知火と同様、清見とぽんかんを掛け合わせた品種で、むきやすさや味わいは温州みかんに似ています。プチプチでプリプリ、ジューシーな果肉と糖度の高さが特徴です。
はるみは静岡県で生まれましたが、現在の主な産地は愛媛県。そのほか、広島県や和歌山県などでも栽培されています。2月~4月頃が旬ですが、市場にはあまり出回らない貴重な柑橘としても知られています。
八朔と「上田温州」を掛け合わせて生まれた柑橘。栽培がむずかしく生産量がとても少ないため、まだ手に入りにくい品種です。
見た目は少しゴツゴツとしていて八朔に似ていますが、八朔から受け継いだのは食感のみといっても良いでしょう。苦みや酸味はなく、上品な甘さが感じられるのが特徴。主な産地は熊本県で、旬は1月~2月頃です。
2014年に登録された新しい品種。スイートスプリングとオレンジを交配したものに、さらに「はるみ」を掛け合わせて生まれた、果汁の多さとプチプチの食感が特徴の柑橘です。
見た目は温州みかんにそっくりで中の袋もそのまま食べられますが、外皮は薄く逆に少しむきにくいかもしれません。旬は1月下旬~2月上旬ですが、新品種なのでまだあまり市場に出回らない希少価値の高い柑橘です。
不知火とはるみ同様、清見にぽんかんを掛け合わせた山口県のオリジナル品種。温州みかんよりも少し大きいサイズで糖度が高く、ほどよい酸味とプチプチ食感が特徴です。
山口県では、せとみのなかでも一定の糖度や酸度の基準を満たしたものを「ゆめほっぺ」というブランド名で出荷しています。市場に出回るのは2月下旬~4月頃です。
日向夏から自然交雑で生まれた品種で、主な生産地は愛媛県や広島県。外皮の色はレモンのような色合いですが、少ない酸味とさわやかな甘さ、プリッとした食感、お尻側にできる環状のへこみが特徴です。
半分にカットしてスプーンですくったり、ナイフで切り込みを入れてから手でむいたりすると食べやすいでしょう。2月~3月頃に出回ります。
清見とオレンジを掛け合わせた品種です。オレンジに近い香りや風味のある柑橘で上品な甘さがありますが、最大の特徴はなんといってもあふれるほどのたっぷりの果汁。中の袋も薄いのでそのまま食べられます。
外皮は手でもむけますが、むきにくい場合はスマイルカットや半分にカットしてスプーンですくって食べるのがおすすめ。主に広島県で生産されており12月下旬~1月上旬が旬ですが、生産量は少ないのでなかなか手に入りません。
西之香とぽんかんを掛け合わせた新しい柑橘の品種です。愛媛県のオリジナル品種で、愛媛県以外では栽培できません。
甘平の特徴はシャキッとした食感と糖度の高さ。その甘さはとろけるような濃い甘みの「せとか」にも引けを取りません。皮も手で簡単にむけ薄皮もそのまま食べられるので、食べやすさも抜群。2月頃に旬の時期を迎えます。
清見とオレンジを掛け合わせたものに、温州みかん「宮川早生(みやがわわせ)」を交配した品種。外皮はオレンジに似ているため手でむきにくそうに見えますが、簡単にむけて薄皮も食べられます。
糖度はそれほど高くありませんが、酸味は少なく上品な甘さが味わえます。主な産地は愛媛県。12月中旬~1月下旬が旬の時期です。
「とにかく甘いみかんが食べたい!」という方は、以下の種類のみかんをチョイスしてみましょう。
・温州みかん(ハウスみかん)
・あすみ
・甘平
・せとか
・不知火
これらのみかんの糖度は13~14度程度。一般的な温州みかんの糖度は10~11度程度といわれているので、13度以上あればとても甘い種類のみかんであるといえますね。
甘いみかんもおいしいのですが、さっぱりとした風味がお好みの方もいらっしゃるでしょう。そのような方には、以下のようなみかんがおすすめです。
・甘夏
・はっさく
・文旦
これらのみかんの糖度は温州みかんと同じくらいですが、酸味もあるためさわやかな風味が楽しめます。酸味が強いだけではなく、甘みとのバランスが良いからこそ美味しいと感じるのですね。
手軽に食べたいみかんは、味もさることながら皮のむきやすさも重要。皮がむきやすい種類のみかんは以下のとおりです。
・温州みかん
・はるみ
・はれひめ
・甘平
・不知火
皮がむきやすいということは、ナイフやまな板など調理器具を使わずに済むため洗い物の手間も省けるほか、手も汚れずに済みますね。
みかんの主な産地は和歌山県、愛媛県、静岡県、熊本県、長崎県など。これらの産地では、私たちも聞きなじみのある以下のようなブランドみかんが栽培されていますよ。
・和歌山県:有田みかん、木熟みかん、下津蔵出しみかん
・愛媛県:愛媛みかん、西宇和みかん、甘平
・静岡県:三ヶ日みかん
・熊本県:河内みかん、夢の恵、デコポン
・長崎県:出島の華、味っ子・味まる
機会があれば、ぜひ上記のようなブランドみかんを手に取ってみてください。
温州みかんをはじめ、みかんにはとてもたくさんの種類があります。産地ではより美味しく食べやすいみかんを生み出すべく、日々研究が続けられていますよ。新しい品種などまだまだ手に入りにくいみかんもありますが、ぜひ複数の種類を食べ比べして、美味しさを確かめてみてくださいね。
※商品情報や販売状況は2023年05月13日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
鏡開きにはどんな食べ物を食べる?行事の由来や、時期なども詳しく解説
食ナビチャンネル
お歳暮のおすすめギフトとは?グルメやおしゃれなスイーツ・お酒を紹介
食ナビチャンネル
寒中見舞いとは?意味・用途・時期・文例などの基礎知識やおすすめギフトを紹介
食ナビチャンネル
関西の鏡開きの時期はいつ?鏡開きの意味や由来、正しいやり方も紹介
贈りものナビ隊
正月飾りは使い回しできる?基本的なルールや適切な取り扱い方を解説
食ナビチャンネル
どんと焼きとはどんな行事?語源や由来、正しいやり方などを詳しく解説
食ナビチャンネル
喪中で迎える新年の挨拶マナーを解説!喪中はがき・寒中見舞いの書き方・例文も紹介
食ナビチャンネル
正月飾りの意味とは?概要と飾る場所、いつからいつまで飾るのかを解説
食ナビチャンネル
新年の挨拶の基本マナーを解説!年賀状の書き方ルールと相手別の例文も紹介
食ナビチャンネル
新年の挨拶はいつまでにすればいい?挨拶時に持参したいおすすめの手土産10選も紹介!
食ナビチャンネル