毎日の食事に味噌汁が欠かせないという方も多いでしょう。手間のかかる料理ではないものの、まとめて作って冷凍できないものかと感じたことはありませんか?この記事では、味噌汁は冷凍保存できるのかどうか、どんな方法で冷凍するのが良いのかなどについて解説します。

味噌汁は冷凍できる?

木製トレーの上の赤い汁椀に入った油揚げとネギの味噌汁

iStock.com/GI15702993

そのままでは冷凍に向かない

残念ながら完成した味噌汁は保存に向きません。冷蔵保存なら密閉すれば1〜2日もちますが、それでも時間経過とともに味噌の風味は損なわれていきます。

特に冷凍保存では風味の劣化が明らかです。これは、味噌汁の具材は冷凍に不向きなものが多いことが挙げられます。つまり味噌汁を冷凍すると。味噌の風味が失われるだけではなく、具材の美味しさまで損なわれてしまうことになるのです。

完成した味噌汁を保存したい場合は冷蔵庫保存で翌日〜翌々日までには食べ切るようにして、冷凍はしないことをおすすめします。

「味噌玉」を冷凍するのはおすすめ!

完成した味噌汁は冷凍しないほうが良いとはいえ、なんとか作り置きする方法がないかと思いを巡らせている方も多いかもしれません。

そんな方には「味噌玉(みそだま)」がおすすめです。味噌玉とは味噌や顆粒だし、冷凍可能な食材などを混ぜて丸めたもののこと。

味噌汁そのものは作り置きに向いていませんが、味噌玉なら冷凍でき、かつ手軽に味噌汁が食べられます。味噌玉の作り方などは、このあと詳しくご紹介しますね。

味噌玉の作り方と保存方法

味噌玉の作り方

味噌玉の基本的な作り方をご紹介します。

まずは味噌汁の具材にする食材を細かく刻んでボウルに入れます。そこに味噌と顆粒だしを入れてよく混ぜ合わせたら、1食分ずつ丸めてラップに包めば完成です。

顆粒だしの代わりにかつお節を使っても良いでしょう。1食分のグラム数は、具材にもよりますが10〜20gくらいが目安。好みによって調整してみてくださいね。

この味噌玉にお湯を注ぐだけで、美味しい味噌汁が簡単に食べられます。

味噌玉の保存方法

1食分ずつラップで包んだ味噌玉は、そのまま冷蔵保存や冷凍保存が可能です。

何個かまとめて保存する場合は、プラスチックの密閉容器やジッパー付き保存用袋に入れるのがおすすめ。なるべく空気に触れないようにすることで味噌の風味を保てます。

味噌玉の日持ち

味噌玉の保存期間の目安は冷蔵保存で約1週間、冷凍保存で約1ヶ月です。冷凍すると比較的長く保存できますが、味噌の風味が良いうちに食べたいなら、なるべく早めに食べ切るようにしましょう。

保存容器や保存袋に作成日を記入して、美味しいうちに食べてくださいね。

冷凍味噌汁に向く具材・向かない具材

木のテーブルの上の白いボウルに入ったわかめ、豆腐、ねぎの味噌汁と黒いスプーン

iStock.com/Elena Elizarova

味噌玉は冷凍保存が可能です。しかし、冷凍に向かない具材を入れてしまってはせっかくの味噌玉が美味しく食べられません。

ここでは冷凍味噌玉に適した具材、適さない具材をご紹介します。

冷凍に向く具材

冷凍に向く味噌汁の具材

味噌玉には水気のないもの、乾燥したものが向いています。また、旨みの出るとろろ昆布や桜えび、天かす、風味付けになる香味野菜や漬物を入れても美味しいでしょう。漬物を入れる場合は、塩辛くなりすぎないように味噌の量を調整してくださいね。

冷凍に向かない具材

冷凍味噌玉に向かない食材

根菜類やいも類、かぼちゃを生のまま味噌玉に入れても、お湯を注いだだけでは火が通りません。根菜類を味噌玉に入れたい場合は、ひと手間増えてしまいますが、下ゆでし冷ましてから入れましょう。

豆腐は味噌汁の定番ですが、冷凍すると食感が変わってしまうため避けたい食材です。

冷凍におすすめの味噌玉レシピ5選

それぞれ白い小皿に乗った米味噌と赤だし味噌

iStock.com/karimitsu

味噌汁を手軽に飲める味噌玉、いろいろな具材で作って冷凍しておけば日々の献立づくりも少し楽になるかもしれません。

それでは、冷凍保存におすすめの具材を使った味噌玉レシピをご紹介します。

1. 油揚げ・乾燥わかめ・ごまの味噌玉

味噌汁定番の具材、油揚げとわかめにすりごまを入れてコクをアップ。油揚げはフライパンやオーブントースターで表面を焼くと香ばしさが増し、ごまの風味ともよく合います。定番具材の味噌汁は忙しい朝にもぴったりですね。

材料(5食分)

・油揚げ......2枚
・乾燥わかめ......10g
・みそ......80g
・白すりごま......大さじ1.5杯
・顆粒だし......小さじ2.5杯

2. とろろ昆布・長ねぎの味噌玉

味噌玉といえば具材はすべて混ぜるのが基本ですが、この味噌玉は味噌と小ねぎを混ぜて丸め、周りにとろろ昆布をまとわせるのがポイント。とろろ昆布は旨みたっぷりなので、少なめの味噌と刻んだ長ねぎだけのシンプルな具材でも大満足です。

材料(5食分)

・とろろ昆布......10g
・長ねぎ......15g
・味噌......60g
・顆粒だし......小さじ2.5杯

3. 天かす・梅干し・小ねぎの味噌玉

そばやうどんの具として使われることの多い天かすですが、味噌汁とも好相性。コクがありながらも、梅干しの酸味でさっぱりと食べられるので、暑い時期にもぴったりの味わい。梅干しは種を取り、たたいて混ぜ込みましょう。

材料(5食分)

・天かす......小さじ4杯
・梅干し......2個
・小ねぎ......10g
・味噌......60g
・顆粒だし......小さじ2.5杯

4. 麩とあおさの味噌玉

磯の香り豊かな味噌汁を手軽に食べたいなら、あおさを使った味噌汁はいかがでしょうか。どちらの具材も乾物なので、ストックしておけば手軽に味噌玉が作れます。麩は乾燥したものならどんな種類でも大丈夫。お好みのものを使ってくださいね。

材料(5食分)

・乾燥あおさ......10g
・麩(手まり麩や白玉麩)......15個
・味噌......80g
・顆粒だし......小さじ2.5杯

5. しば漬けと大葉の味噌玉

しば漬けと大葉を使った味噌玉は変わり種といえますが、さわやかな味わいはクセになるかもしれません。しば漬けは刻んで、大葉も水気をしっかり取ってから刻んで味噌と混ぜ合わせましょう。しば漬け以外にも常備している漬物などで試してみてください。

材料(5食分)

・しば漬け......25g
・大葉......5枚
・味噌......60g
・顆粒だし......小さじ2.5杯

冷凍味噌玉で美味しい味噌汁を手軽に味わおう

完成した味噌汁は冷凍保存に向きませんが、味噌玉なら冷凍可能です。好みの具材で作った味噌玉を冷凍保存しておけば、いつでも手軽に美味しい味噌汁が味わえます。毎日味噌汁を食べたいけれど、もっと手軽に作れたらと考えていた方は、ぜひ冷凍味噌玉を試してくださいね。


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