ライフスタイル&ヘルス2023/6/26 更新
熟成された酒粕の風味が魅力の奈良漬の食べ方を紹介します。酒粕の処理方法や食感を楽しめる切り方、洗って食べる際に気をつけるポイントも解説。料理にも活用できるアレンジ方法についてもまとめました。ぜひ奈良漬の芳醇な香りと味わいを堪能してください。
奈良漬は野菜を塩漬けし、酒粕に複数回漬け込んで作られる漬物のこと。漬け込み期間は半年から5年以上もあり、長い熟成期間で特徴的なべっこう色に変わります。
酒粕の使用により、芳醇な日本酒の香りを楽しめ、甘みと塩気のバランスも抜群です。ごはんとの相性もよく、奈良漬の美味しさを堪能できます。
奈良漬には古くから白瓜が代表的な素材として使われており、多くの人に愛されています。現在では、きゅうりやスイカなどの瓜類、さらにナス、ショウガ、青瓜、にんじん、しいたけなども利用されています。
奈良漬の形状には、まるごと漬け込まれたものから食べやすくスライスされたもの、料理に使いやすい刻み奈良漬までさまざまなバリエーションがあります。
奈良漬にまとわれているのは、漬け込みに使用した酒粕です。食べる分だけ取り出し、ついている酒粕をキッチンペーパーで拭き取って食べるのが基本です。
水洗いせずに食べることが望ましいとされていますが、その理由は水洗いすると風味が落ちて保存期間も短くなるから。洗って食べる方法もありますが、その方法については後述します。
奈良漬の基本の食べ方をそれぞれの手順ごとに紹介します。野菜を漬けるために使われている酒粕の処理のポイントや、食感や味わいを最大限に楽しむための切り方についても解説。すでに刻んである、刻み奈良漬のおすすめの食べ方についてもまとめました。
奈良漬を外袋から取り出し、周りについている酒粕をキッチンペーパーなどで拭き取ります。酒粕は再利用できるので、捨てずに取っておきましょう。
そして、食べる分だけを適度な厚さに切り分けます。食べる前の処理に手間がかかりますが、奈良漬を丁寧に準備することでおいしくいただけます。
奈良漬の切り方は基本的に自由ですが、スタンダードな味わいを楽しむなら、厚さ5mm程度に切るのがおすすめです。この厚さであれば、奈良漬独特の歯ごたえや味わい、香りをしっかりと感じられます。
奈良漬の素材に合わせて、厚めに切ったり、サイコロ状に切ったりしても楽しめます。
刻み奈良漬は刻んだ奈良漬と酒粕が一緒になったもので、洗わずにそのまま食べられます。パッケージから出してすぐに楽しめるため、酒粕をぬぐったり切ったりする手間が省けますよ。
特にクリームチーズとの相性は抜群で、おつまみとしておすすめです。もろみ味噌の代わりに、刻み奈良漬を添えて「もろきゅう」のようにしてもおいしく食べられます。
奈良漬を洗って食べる方法を活用することで、奈良漬特有のアルコールの風味をやわらげ、アルコールが苦手な方でも奈良漬の味わいや食感を楽しめます。奈良漬を洗って食べるメリットと、洗い方の手順を詳しく解説します。
奈良漬の周りについている酒粕をキッチンペーパーでぬぐうのは手間がかかりますが、サッと水洗いすることで時短につながるのがメリット。
また、水洗いするとアルコールの香りが減る一方、内側の風味は残ります。マイルドな風味になるため、アルコールの香りが苦手な方でもおいしく食べられます。
1. 外袋からビニールシートに包まれた奈良漬を取り出す
2. ビニールシートの上で酒粕を取り除く
3. 取り除いた酒粕は処分もしくは再利用する
4. 奈良漬を水洗いする
酒粕を取り除く際は、ゴムベラなどを使って端に寄せ、ビニールシートの上でひとまとめにします。奈良漬を水洗いする場合は、傷む原因になるためお湯は避けて、必ず冷水を使用しましょう。洗った奈良漬はキッチンペーパーなどで水気をしっかりと拭き取ります。
奈良漬の独特な風味と味わいは、酒粕がベースとなっています。酒粕にはアルコール分や栄養素だけでなく、豊富なうまみ成分も含まれているのが特徴です。
奈良漬に使われる酒粕は茶色い色をしていますが、これは「メラノイジン」という物質によるもの。熟成により酒粕中の糖質やアミノ酸が変化したもので、奈良漬特有の色合いを生み出し、芳醇な風味と味わいを引き出しています。
残った酒粕は料理に再利用できるのも奈良漬の魅力です。豚肉や塩漬けしたサケやサバを酒粕に一夜漬けして焼くと、肉や魚のうまみと酒粕の風味が合わさって一味違うおいしさになります。また、酒粕を割りばしに塗って焙り、お酒のお供として楽しむのもおすすめです。
奈良漬のおいしさを長く楽しむためには、適切な保存方法と賞味期限の管理が重要です。奈良漬を洗わない場合と洗う場合、それぞれの保存方法と保存期間の目安について解説します。適切な保存方法を守っておいしく奈良漬をいただきましょう。
すぐに食べない場合は、酒粕の半分をタッパーに入れ、その中に奈良漬を入れてから残りの半分の酒粕で覆います。ラップで空気が入らないようにして冷蔵保存しましょう。この方法であれば、パッケージに記載されている賞味期限まで保存が可能です。
すぐに食べるために切り分けてタッパーに入れた分は、冷蔵保存して1週間ほどで食べ切りましょう。
洗った奈良漬は酒粕がないため、長期保存には適していません。水気をキッチンペーパーなどで拭き取り、冷蔵庫で保存しましょう。1週間を目安に食べ切るのがおすすめです。
奈良漬の風味と味わいを最大限に堪能するためにも、適切な保存方法を守り、おいしさを保ちながら楽しみましょう。
独特な味わいの奈良漬は多くの人々に愛されているお漬物です。ごはんのお供としてそのまま食べるのもよいですが、奈良漬を料理にアレンジして新たな楽しみ方をしてみませんか。おかずやおつまみになる簡単なアレンジ方法を紹介します。
ゆでたじゃがいもをつぶし、マヨネーズで和え、刻んだ奈良漬を加えて混ぜます。奈良漬は塩分が強めなので、味付けは最後に塩こしょうで調えましょう。ほくほくとした食感とシャキシャキとした食感がクセになるおいしさ。普段のおかずやお酒のお供にもぴったりです。
クリームチーズと刻んだ奈良漬を混ぜるだけで簡単においしいおつまみが作れます。クラッカーやラスクにトッピングしたものは、冷たいシャンパンとの相性が抜群です。大葉と海苔でクリームチーズと奈良漬を挟むと、日本酒にぴったりな和のおつまみになります。
きゅうりやにんじんなどの野菜を軽く塩もみして、奈良漬の残った酒粕に3〜5日漬け込みます。保存期間は短めなので、早めに食べ切りましょう。しっかり漬け込みたい場合は、野菜100gに対して約10gの塩を使って塩漬けし、水分が出たら拭き取って酒粕に7〜10日ほど漬け込みます。
みじん切りした奈良漬を溶き卵に混ぜて焼きます。卵焼きの味付けはお好みで、だし巻き卵でも甘めの厚焼き卵でもかまいません。フワフワとした食感のなかにパリパリとした歯ごたえがあってアクセントになります。おかずだけでなく、おつまみとしてもおすすめです。
奈良漬が初めての方やアルコールの風味が苦手な方にも安心して食べられる、奈良漬の食べ方について紹介しました。酒粕の処理方法や手軽な食べ方がわかれば、奈良漬をもっと気軽に楽しめます。ぜひ奈良漬の魅力を知って食卓を豊かに彩りましょう。
旬の野菜を酒粕で丹念に漬け込んだ奈良漬けをセットに。パリパリの歯応えがクセになる味わいです。
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古くから奈良漬の素材としておなじみの「うり」を丁寧に漬け込んだ定番商品。
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興福寺五重の塔を背景に古都奈良の玄関口に当る東向き通に店を構え、古き伝統のある「奈良漬」その味・技を守り続けているの山崎屋。
うり、きゅうり、すいか、なすなどを細かく刻み、酒粕のもつ酒精分と水あめ等の甘みを十分に含んだ味わいの奈良漬です。
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※商品情報や販売状況は2023年06月26日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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