コーヒーの風味を左右する「焙煎」について、基礎知識や基本的な方法をご紹介。自家焙煎のやり方について分かりやすく解説します。挑戦してみたい方はぜひ参考にしてみてください。記事の後半では、阪急百貨店おすすめのコーヒー豆3選もお届けしますよ。

「焙煎」はコーヒーの風味を決定付ける大事な工程!

コーヒーが入ったカップとコーヒー豆が置かれている

iStock.com/bubasm

コーヒーをおいしく味わうためには、「焙煎」という作業が欠かせません。同じコーヒーの銘柄でも焙煎度合いにより、酸味が強くなったり苦味が増したりと、飲み心地がさまざまに変化します。よって「焙煎」は、コーヒーの風味を決定付ける大事な工程と言えるでしょう。

焙煎とは

コーヒー豆の「焙煎」とは、コーヒーの原料となる生豆(なままめ)を煎り、熱や圧力を加える工程のこと。「ロースト」とも呼ばれています。

生豆はもともと白っぽい薄緑色をしており、この状態では味に深みがありません。焙煎することで焦げ茶色になり、苦みや酸味が引き出されるのです。

酸味や苦味の強さは焙煎で決まる

先述した通り、コーヒーは焙煎度合いにより大枠の味が決まります。同じ銘柄のコーヒーでもお店ごとに風味が違うのは、焙煎の深度が異なるためです。一般的に浅煎りなら酸味が強く、深く煎るほどに苦味が増していきます。

コーヒー豆の焙煎時間と焙煎度合いについて

コーヒー豆を手ですくっている

iStock.com/Schwede-Photodesign

焙煎の度合いは、浅煎り・中煎り・深煎り・極深煎りの4つに大別されており、さらに細かく8段階に分類。短時間で仕上げれば浅煎りに、じっくり時間をかけるほど極深煎りになります。

浅く煎ったものは色が薄く、豆本来のフルーティーさや酸味を感じられるのが魅力。ただし短時間で均一に加熱しなければならないため、焙煎の難易度はやや高めと言えるでしょう。逆に深く煎ったものは豆が黒に近い状態となり、苦味や濃厚さが増していきます。とはいえ焙煎しすぎると焦げてしまうため、注意が必要です。

コーヒー豆の基本的な焙煎方法

コーヒー豆を焙煎する際は、「焙煎機」と呼ばれる機械を使うのが基本です。円筒状の焙煎釜に豆を入れ、回転させて焙煎するシリンダータイプがよく用いられます。

シリンダータイプは、大まかに分けると「直火式」「半熱風式」「熱風式」の3種類。直火式は豆に直接火を当てる方法で、半熱風式と熱風式は熱風を利用して焙煎するのが特徴です。どのタイプを採用するかにより、コーヒー豆の味わいはさまざまに変わります。

自宅で手軽にコーヒー豆を焙煎する方法

コーヒー豆のアップ画像

iStock.com/goir

煎りたてのコーヒーを楽しみたい方は、自家焙煎に挑戦してみるとよいでしょう。家庭用の焙煎機を使うと便利ですが、初期費用がかかるためややハードルが高め。より手軽におこなえるよう、ここでは手網(てあみ)を使う方法をご紹介します。

必要なもの

・コーヒーの生豆
・手網
・ドライヤー(もしくはうちわ)
・軍手
・ガスコンロ
・ザル

手順

1. 手網にコーヒーの生豆を入れて蓋を閉めます。
2. コンロを中火にかけ、高さ1015cmほどのところで手網を振ります。持ち手が熱くなるため、軍手をはめておこないましょう。
3. 10分ほど焙煎すると、パチパチとした音が聞こえてきます。これを「ハゼ」と呼び、ハゼが聞こえてきたら、浅煎りから中煎りになった目安です。さらに5分ほど焙煎すると、中深煎り程度になります。
4. 好みの加減に焙煎したら火から下ろし、素早くザルにあけます。余熱で火が通るのを防ぐため、ドライヤーの冷風を当てるかうちわであおいで急冷してください。粗熱が取れれば作業は完了です。

注意点・ポイント

・生豆を煎ると薄皮(チャフ)がはがれて舞うため、コンロの周辺が汚れてしまいます。風のない日であれば、屋外でおこなうことをおすすめします。
・焙煎したばかりのコーヒー豆はガスを含んでいるため、お湯となじみにくく、あっさりとした味わいに抽出されがちです。お好みで23日ほど寝かせるとよいでしょう。

手網で焙煎するメリット・デメリット

手網は安値で購入できるため、気軽に焙煎を試しやすいのが魅力。また豆に火が直接当たるので、初心者でも焙煎度合いを調節しやすいのがメリットです。

ただし均一に加熱されにくく、ムラができやすいという難点も。また10分ほど振り続けることにより、手が疲れるというデメリットもあります。

フライパンで焙煎する方法もあり

家にある道具で自家焙煎を楽しみたいなら、手網ではなくフライパンを使うとよいでしょう。均一に火が通りやすく、加熱ムラを防げるという利点もあります。

ただしフライパンの伝導熱で豆が焦げやすくなるため、火力の上げすぎには注意が必要です。8の字にしっかりとかき混ぜながらおこない、時々フライパンをあおるようにしてください。

阪急おすすめのコーヒー豆3選を紹介

1. 「ビチェリン」ビチェリンオリジナルコーヒー(豆)ギフトボックス

コーヒー豆が入ったコーヒーカップと、コーヒー豆のギフトボックスが置かれている
3,780円

「ビチェリン」は、文豪ヘミングウェイや哲学者ニーチェも足繁く通ったとされる、トリノ最古の老舗カフェ。本商品は世界各地から7種のコーヒー豆を厳選し、バランスよくブレンドしたオリジナルコーヒーです。

柑橘の酸味やナッツのフレーバーが特徴で、ドライフルーツやチョコレートのような余韻を楽しめます。上品なギフトボックスに入っているため、プレゼントにうってつけと言えるでしょう。

詳しく見る

2. 「コーヒーギャラリーヒロ」レギュラーコーヒーギフトセット

コーヒー豆が入った缶が2缶と、メジャースプーンが詰め合わせになっている
5,184円

大阪発祥の自家焙煎珈琲店「コーヒーギャラリーヒロ」より、レギュラーコーヒーのギフトセットをご紹介。阪急百貨店限定の極深煎りコーヒー「大阪ブレンド」と、オーガニック認証の豆だけをブレンドした「オーガニックブレンドいながわ」の2缶セットです。

それぞれ味や風味が異なるため、飲み比べを楽しめます。専用のメジャースプーンが付いているのも嬉しいポイント。

詳しく見る

3. 「ロイヤルフレーバー」ブルーマウンテンNo.1 300g

コーヒーが入ったマグカップ、コーヒー豆が入った小皿、コーヒー豆のパッケージが置かれている
10,692円

リッチなコーヒーを味わいたい方にはこちらの商品がおすすめ。おいしさと希少さから"コーヒーの王様"と称される、ブルーマウンテンの300g入りパックです。

芳醇な香りと味わい深さが魅力で、贅沢な飲み心地を堪能できるひと品。自宅用としてはもちろん、コーヒーが好きな方に贈っても喜んでもらえますよ。

詳しく見る

コーヒー豆を購入する際は焙煎度合いをチェック!

ご紹介した通り、コーヒーは豆の焙煎度合いにより味わいがさまざま。お店でコーヒー豆を購入する際は、浅煎りなのか深煎りなのかをチェックして選ぶとよいでしょう。自分好みの1杯を楽しみたい方は、自家焙煎に挑戦してみるのもおすすめですよ。

※商品情報や販売状況は2023年07月13日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。