ライフスタイル&ヘルス2023/7/26 更新
焼肉や焼鳥、しゃぶしゃぶなど、日々の食事には欠かせない肉料理。肉にはさまざまな種類・部位があり、それぞれ特徴や向いている料理が異なります。この記事では、主に牛、豚、鶏の種類や部位とその特徴についてご紹介しますよ。
わたしたちの食卓を支えているお肉。焼肉やステーキ、焼鳥など老若男女に人気なメニューもたくさんありますよね。では、実際に食肉として食べられているものにはどんな種類、部位があるのでしょうか。この記事では、主に牛、豚、鳥の種類や焼肉で人気な部位などについてお伝えしていきます。
焼肉といえば牛肉!部位によって食感や味、脂ののり方などもはっきり分かれているのが特徴です。焼肉に欠かせないカルビ、やわらかい食感のヒレはもちろん、1頭の牛から少ししか取れない希少部位などもご紹介します。
きめ細かくやわらかい食感が人気の部位です。牛の腰の下にある部位で、脂肪が少なく、上品な風味が特徴。肉の脂が苦手な人もおいしく食べることができます。淡白な味のため、とんかつやバターソテーなどにもぴったり。ステーキにすると最後のひと口までさっぱりと味わうことができますよ。
肉質はやわらかく、こちらもきめが細かいのが特徴です。適度な脂肪が霜降り状に入っていて、牛肉特有の旨みやコクを存分に楽しむことができます。薄切りにすればしゃぶしゃぶやすき焼きにもぴったり。角切りにして煮込み料理にするのもおすすめですよ。
赤身と脂肪が層になった三枚肉の部位・バラ。文字通り牛のお腹の部位で、濃厚な風味とコクが特徴。牛丼や焼肉、すき焼きにするとおいしいです。ほかにも、じゃがいもや人参などと一緒に煮込めば肉じゃがに、こま切れやひき肉にしてハンバーグにしてもおいしく食べることができますよ。
もものなかでは、もっともやわらかい赤身の部位です。牛の腰、もも、お尻にかけての部位で、味に深みを感じられ、風味が良いのが特徴。ステーキはもちろん、ローストビーフにしてもおいしい部位です。ほかにも、すき焼き、焼肉、たたきにしてもおいしく食べることができます。
牛の背中にあたる部位で、脂身と赤身がバランスよく分布していてコクがあるのが特徴。肉本来の旨みを堪能できるリブロースは、ローストビーフやステーキに適しています。霜降りがあるものはすき焼きにしてもおいしく食べることができますよ。
牛肉の最高級部位のひとつ・サーロイン。牛の背中の中央に位置する部位で、どんな焼き加減でもおいしく食べることができます。そのため、歯が弱いお年寄りや子どもも食べやすいのがポイントです。きめが細かくやわらかい食感で、じゅわっと広がる肉の旨みや脂を楽しむことができ、ステーキ料理に人気です。
1頭の牛から800gほどしか取れない希少な部位・サガリ。横隔膜にある部位で肉ではなくホルモンとして扱われますが、適度な脂肪があり赤身肉に近い味わいで食べやすいのが特徴です。肉質はやわらかく、焼肉やステーキにも適しています。
牛の第一胃にあたるミノは、コリコリとした噛み応えがおいしい部位です。なかでも上ミノは肉厚で、甘めに下味を付けて焼肉にするのがおすすめです。また、厚みの少ない部分は、スープにしたり煮込んだりしてもおいしく食べることができますよ。
ビタミンAをはじめ、多くの栄養成分を含むレバー。牛の肝臓にあたり、味に深みがあって濃厚な風味が特徴です。野菜と合わせて炒め物にするのはもちろん、揚げ物や煮込み料理にもぴったりですよ。
焼肉では塩とレモン汁で食べることの多いタン。牛の舌の部位で、なかでも舌尖はやや筋っぽく、付け根の部分は脂肪が多くてやわらかいのが特徴です。塊肉はタンシチューやマリネなどにするとおいしく食べることができますよ。
サガリと同じく牛の横隔膜にあたる部位で、肉ではなく内臓系に分類されます。牛1頭から2~3kgほどしか取れない希少部位でもあり、風味と肉質は赤身に近いのが特徴。下味を付けて網焼きにするとよりおいしく食べることができます。ほかにも、シチューやカレーのような煮込み料理にもおすすめですよ。
牛の大腸のことをシマチョウと呼びます。噛み応えがあり、脂が多いのにさっぱりとした味わいで、小腸(ヒモ)と比べると太くて厚いのが特徴。市販では、ゆでて脂肪を取り除いたものを購入することができます。味噌などの薬味だれにつけて網焼きや鉄板焼きにするのがおすすめ。
牛肉と同じく、さまざまな部位が食べられる豚肉。スーパーなどの生鮮食品売り場でもヒレやロース、バラなどたくさんの部位が売られていて、それぞれ料理の幅が広いのが特徴です。味わい・食感のみならず、料理の際のポイントも紹介するのでぜひチェックしてください。
1頭の豚からわずか1kgしか取れない貴重な部位であるものの、常に食卓で愛され続けてきたヒレ肉。豚肉のなかではもっともきめが細かくやわらかい部位とされていて、子どもからお年寄りまでおいしく食べることができます。脂肪分も少なめで、上品かつ淡白な味わい。とんかつはもちろん、ソテーや串揚げなどの油を使った料理におすすめですよ。
かた肉はよく動かす部位のため、ほかの部位に比べて筋肉質で脂肪分が少ないのが特徴です。肉のきめはやや粗めではありますが、筋肉の間には多少脂肪が見られます。薄切りや炒め物や焼肉に、こま切れは豚汁などにおすすめです。煮込むと旨みが出るので、角切りにしてカレーやシチューなどにしてもおいしいですよ。
ヒレと並び人気が高い部位がロース。豚の背中の部分にある肉で、きめ細やかさと脂身の旨みが特徴です。外側にほどよく付いた脂肪がおいしさのポイントで、とんかつやポークソテーにおすすめ、下処理の際に筋切りをしておくことで、加熱したときに肉が縮むことなくきれいに火を通すことができますよ。
かたロースは、かたとロース、首の肉に挟まれている部位。赤身の中に脂肪が網目状に広がっているのが特徴で、ロースよりもコクのある濃厚な味を楽しむことができます。生姜焼きやチャーシューなどの煮豚、とんかつ、シチュー、炒め物のように、さまざまな料理で活躍する部位です。
きめは細かく脂肪も少ない赤身の部位です。非常にあっさりとした味わいで、炒め物や煮込み料理、ローストポークにおすすめです。切り身、角切り、薄切り、ひき肉、ブロック......と、利用範囲も広いため、店頭にさまざまなかたちで並べられています。
赤身と脂身が三層になった、3枚肉の部位です。骨がついている状態のものはスペアリブと呼ばれています。コクと風味にすぐれ、ベーコンになる部位としても人気です。角切りにしたものは角煮や酢豚、シチューなどにおすすめ。薄切りは、豚汁や回鍋肉などの炒め物にするとおいしく食べることができますよ。
バーベキューなどにも活躍するスペアリブ。バラ肉のなかでも骨付きの部分を指し、赤身と脂肪分が交互に重なったようになっているのが特徴です。濃厚なコクを感じる部位で、骨周辺には旨みがたっぷり。下味を付けてローストして楽しむほか、煮込み料理にすれば骨からも出汁が取れておいしいですよ。
主成分は皮と軟骨。コリコリとした食感が特徴的で、カルシウムやコラーゲンを豊富に含みます。ゆでたり蒸したりしてから細切りにして使うのが一般的。沖縄県では「ミミガー」という名で親しまれていて、和え物や酢の物にするとおいしく食べることができます。
沖縄のほか、台湾、韓国などで親しまれている、豚の脚先部分。部位のほとんどがゼラチン質で、加熱すればするほどトロリとした舌触りになっていくのが特徴。ゆでて酢醤油や辛子酢味噌を付けるとさっぱりと食べることができます。下ごしらえの際に薬味や酒と一緒に煮込むと、くさみが取れて食べやすくなりますよ。
カレーなどの煮込み料理や唐揚げなどの揚げ物、炒め物やスープなどにも人気な鶏肉。手羽中や手羽元など骨付きの部位も手に入りやすく、煮込めば簡単に出汁が取れます。軟骨や皮、ボンジリなど焼き鳥で人気の部位も要チェックですよ。
むね肉に比べて肉質は硬めですが、旨みとコクのある味わいを楽しむことができるのがもも肉の特徴。照り焼きや唐揚げ、ローストやカレーなどにぴったりです。下味を付ける際には、フォークなどで身や皮に穴をあけてから調理すると、味がよく染みてよりおいしくなりますよ。
やわらかいうえに脂肪も少なく、淡白な味が特徴。さまざまな料理になじみやすく、唐揚げやフライのほか、チーズなどと組み合わせてアレンジレシピに挑戦するのもおすすめです。ほかにも、焼き料理や炒め料理にも適しています。ただ、そのまま加熱するとパサつきやすいので、片栗粉や小麦粉をまぶすなど、工夫が必要になることも。
ささみは鶏の胸骨に沿って左右1本ずつある笹の葉状の部位。肉質はやわらかく、味わいはあっさりとしています。ゆでたり蒸したりしてサラダのトッピングにするほか、野菜や海藻類と合わせて和え物にしたり、卵やチーズを絡めてピカタにしたりしてもおいしいですよ。
脂肪が多く、やわらかで濃厚な味わいが特徴。旨みもたっぷりで、プルプルとした独特な食感をもっています。焼き鳥のほか網焼き、唐揚げ、和え物、炒め物などにして食べるのがおすすめです。皮を焼いたときに出る油は「鶏油(チーユ)」と呼ばれ、チャーハンやラーメンに使うと味わいが格上げされます。
手羽は、「手羽元」と「手羽先」に分けることができ、さらに手羽先の先端を除いたものが「手羽中」と呼ばれます。ゼラチン質で脂肪が多いため、味わいにもコクがあります。じっくり煮込むと骨から旨みが出るので、カレーなどの煮込み料理やスープ料理に使うのにうってつけ。たれに漬けてローストしたり唐揚げにしたりしてもおいしく食べられますよ。
1羽の鶏から、ほんのわずかしか取れない希少部位。首周りの筋肉部分で、もも肉よりも脂身が多く濃厚な味わいと、ぷりっと弾力がある食感が特徴です。噛むほどに肉汁が出てくる味わい深い部位で、塩焼きにして食べるのがおすすめですよ。そのほか、炒め物や揚げ物にしてもおいしい部位です。
胸骨の先端に位置するやわらかい部位。「やげん」と呼ばれる胸軟骨や、「げんこつ」と呼ばれる膝軟骨などに分けることができます。コリコリとした食感が特徴で、塩焼きや、唐揚げにするのがおすすめです。身の部分に比べてヘルシーなため、女性や健康に気を遣う方にも人気。
鶏の心臓にあたるのがハツです。内臓系のなかではくさみが少なく、ぷりぷりとした独特の歯触りが楽しめる部位。タンパク質や脂質が豊富に含まれており、ビタミンAや鉄も含まれるため、女性にも好まれる部位です。塩焼き、煮物、揚げ物、炒め物などバリエーション豊かに楽しめます。
鶏の肝臓部分がレバーです。牛や豚のレバーに比べてやわらかく、加熱してもふわっとした食感が楽しめるのが特徴。濃厚な旨みもあり、串焼きはもちろん、煮物、揚げ物、炒め物にもぴったり。そのほか、ペースト状にしてバケットやクラッカーに塗ると簡単おつまみになります。下処理を怠るとくさみが出るので、しっかりと血抜きをおこなうことが必要です。
砂肝とは胃の一部分で、「砂嚢(さのう)」と呼ばれる部位。食べたものを砕くための器官で、脂肪はほとんど含まれていません。コリコリとした独特の食感で、味わいはあっさりとしています。焼き鳥のほか、ゆでて和え物にしたり、炒め物や唐揚げ、煮物にしたりしてもおいしく食べることができますよ。
ボンジリは尾骨の付け根にある部位。1羽からわずかしか取れない希少な部位で、鶏肉の部位のなかでももっとも脂のりがいいともいわれます。ジューシーでありつつほどよく身が引き締まり、噛めば噛むほど旨みが出てくる味わいが人気の理由。焼き鳥にするほか、唐揚げや塩焼き、炒め物にもおすすめです。
国産牛とは、生まれた土地や品種に関係なく、生まれてから出荷までの期間、もっとも長く日本で飼育された牛のことをいいます。仮に海外で生まれたとしても、日本での飼育期間のほうが長い場合は「国産牛」とされるのです。
一方、和牛とは、黒毛和牛、褐毛和牛、無角和牛、日本短角種の4品種と、それらの交雑により生まれた牛のこと。こちらは日本で生まれ日本で育ったもので、肉質や脂の旨みが非常に優れているとされています。
「和牛」は特定の品種とその交雑種のことを指すのに対し、「国産牛」は牛の飼育地や飼育歴に着目した言葉だというのが、両者の違いです。
和牛は肉質がやわらかくきめ細かいのが特徴です。赤身の間に細かく脂肪が入っており、脂肪含有量が高いため霜降り状になりやすいのも特徴のひとつ。一方で、輸入牛は和牛よりもリーズナブルで、味わいもしつこくない傾向があります。
輸入牛は品種や輸入先の環境、飼育方法などによっても肉の味に個性や違いが出ます。オーストラリア牛は赤身が主体でさっぱりとした味わいなのに対し、アメリカ牛は比較的やわらかく適度な甘味があるのが特徴。輸入牛は和牛よりも脂身が少ないため、脂身が苦手な人に好まれる傾向があります。
牛、豚、鶏それぞれの部位や、その部位に適した調理方法を知ることができましたか?わたしたちの食卓に欠かせない肉料理をより楽しむためには、それぞれの部位の特徴を生かすことが大事。この記事で紹介した情報を参考にして、毎日の食卓をさらに豊かにしてください。
※商品情報や販売状況は2023年07月26日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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