3〜4月に最盛期の旬を迎える日向夏。短い期間で楽しめる柑橘類の果物です。温州みかんよりもひとまわり大きく、明るい黄色の皮が特徴。この記事では、日向夏の皮の剥き方やおいしく食べる方法、アレンジレシピなどをご紹介します。

万能フルーツ「日向夏」のおいしい食べ方とは?

カットされた日向夏が2つの皿に盛り付けられている

主に宮崎県を産地とする日向夏は、柚子の偶発実生(※)といわれ、いまでは宮崎県の特産品でもある柑橘類の果物です。高知県では「土佐小夏」、愛媛県や静岡県では「ニューサマーオレンジ」と呼ばれており、さまざまな地域で親しまれています。
(※)自然に落ちた種や落ちていた種などから偶然発生した、親の種子を超える特性を持つ品種のこと

しかし、一般的なみかんのように皮を剥く方法とは違った食べ方をするため「食べ方がわからない」と言われることもしばしば。ここでは、食べ方のレパートリーを紹介します。

<日向夏のおいしい食べ方>

1:そのまま食べる
2:表面の皮を薄くむいて食べる
3:ジュースにする
4:ジャムにする
5:煮物や天ぷら・サラダなど料理に使う
6:お酒のおつまみにする

酸味が強く爽やかな味わいで、外皮と果肉の間にある白い綿のような中果皮も食べられるのが日向夏の特徴。

包丁で表面の皮を薄くむいてから、お好みの大きさにカットしてみましょう。このとき、グレープフルーツやその他柑橘類とは異なるように、芯をずらしてカットする方法もおすすめですよ。

かんたんな日向夏の皮の剥き方

白い皿の上に日向夏の皮がむかれて置いてある

iStock.com/yumehana

1:りんごのようにくるくると表面の皮を薄くむく
2:芯を残すように少しずつずらしてカットしていく
3:お皿にもりつけて食べる

皮をむく際は、白い綿のような中果皮をあえて残しておきましょう。日向夏は中果皮から甘味を感じることができます。果肉の酸味とあわせて食べるととても相性が良いですよ。

ほかにもある!日向夏のおいしい食べ方

そのまま食べてももちろんおいしい日向夏ですが、ここではちょっぴりアレンジした食べ方をご紹介。そのまま食べるのに飽きた......なんてときにぜひお試しください。

砂糖や蜂蜜をかけて食べる

爽やかな酸味が特徴の日向夏。少し酸っぱいかも?と思ったときは砂糖や蜂蜜をかけて食べてみてはいかがでしょうか?ちょっとしたスイーツ感覚でおいしく食べられますよ。

醤油をかけて食べる

果物に醤油......と一見相性が良くなさそうな組み合わせ。しかし、じつは柑橘類と醤油の相性は良く、生産者の方の間ではよくされている食べ方なのだとか。なかでも少し甘めの醤油との相性が良いので、日向夏に少しかけて食べてみてはいかがでしょうか。

試してみたい!日向夏のアレンジレシピ3選

苦味もアクセントのひとつ!日向夏のマーマレード

柑橘類のジャムをココットからすくっている

iStock.com/kaorinne

レモンのような爽やかな味わいがおいしい日向夏の特徴を生かしたマーマレードです。トーストに塗って食べたり、ヨーグルトなどのトッピングにしたりしてもおいしいですよ。

材料

・日向夏......4個分
・レモン......2個分
・砂糖......重量の70%

下準備

・外皮は水にさらしてから半日ほどおいておく
・日向夏の白い綿部分(中果皮)は苦味が少ないのでつけたままでもOK。果肉は薄皮を取り除き小房に分けておいておく

作り方

1. 外皮を2度茹でこぼす
2. 一度ざるにあげて、水洗いしたら細めの千切りにする
3. 千切りにした外皮を2〜3時間ほど水にさらす
4. 果肉・(4)・レモン汁・グラニュー糖を合わせてしばらくおく
5. 水が上がってきたら強めの中火にかける
6. あくをとりながら半分の量ほどになるまで煮詰める
7. できあがったマーマレードを、熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰める

爽やかな日向夏をトッピングしたホタテのカルパッチョ

ホタテと柑橘類のカルパッチョが皿に盛り付けてある

iSctock.com/La_vanda

酸味が爽やかな日向夏の特徴を生かして、さっぱりとしたホタテのカルパッチョにトッピングをしたレシピ。淡白なホタテの風味を引き立てるひと品です。

材料

・ホタテの貝柱(刺身用)......6個分
・サラダほうれん草......1束分

a.オリーブオイル......大さじ1杯
a.バルサミコ酢......大さじ1杯
a.塩......2つまみ

下準備

日向夏は中の身だけを取り出しておく
・サラダほうれん草は、葉の部分を適度な大きさにして皿に並べておく

作り方

1. (a)をすべて混ぜる
2. 皿のうえにホタテの貝柱と日向夏を好みの形に並べる
3.(a)をかける

さっぱり爽やか!日向夏の白バルサミコ酢がけ

日向夏をカットして白い皿に並べている

iStock.com/yumehana

並べてかけて冷やすだけ♪の簡単レシピで完成するデザートです。さっぱりした日向夏には、白バルサミコ酢が相性ぴったり。おしゃれな風味を楽しめます。

材料

・日向夏......1個分
・白バルサミコ酢......大さじ1杯
・ミント......適量

作り方

1. 日向夏の外皮をむいて好みの大きさに切ったら冷蔵庫で冷やしておく
2. 日向夏が冷えたら、皿に盛りつけてミントを散らす
3. 白バルサミコ酢を回しかける

日向夏の特徴を生かしておいしく食べよう

甘味と酸味の絶妙なバランスがおいしい日向夏。もちろんそのまま食べてもおいしい果物ですが、食べ方に飽きたときは、その特徴を生かしてさまざまなアレンジレシピも試してみてはいかがでしょうか。

※商品情報や販売状況は2023年07月30日時点でのものです。
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