毎年10月8日ごろに訪れる「寒露(かんろ)」。山では紅葉が見ごろとなり、おいしい秋の食材が楽しめる季節です。この記事では、二十四節気のうちのひとつ、寒露の意味や伝統的な風習、旬をむかえる食べ物などを紹介します。

寒露はいつ?

冬の朝に植物に露がおりている

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「寒露(かんろ)」とは、草花に冷たい露がおりるころのこと。山では紅葉が始まり秋の草花も見ごろになるとき、日本は10月8日ごろに寒露をむかえます。

寒露は、1年を春夏秋冬の4つに分けてさらにそれぞれを6つに分ける考え方である、二十四節気(にじゅうしせっき)のうちのひとつ。

寒露の次に訪れる「霜降(そうこう)」までの期間のことを指します。春分の日のように、天文や曜日に基づいて毎年日にちが変わる移動祝日とは異なり、寒露は例年10月8日ごろといわれています。

寒露は3つに分けられる!期間や意味とは?

青空を雁が4羽飛んでいる

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寒露は3つに細分化されています。次の二十四節気にあたる「霜降(そうこう)」までの期間は以下の3つに分かれているんですよ。

鴻雁来(こうがんきたる)

初候である、10月8日〜10月12日ごろのことを指します。ツバメと入れ違いに雁(カリ)が北から渡ってくるころにあたることから名付けられました。

菊花開(きくのはなひらく)

次候である10月13日〜10月17日ごろのことを指します。菊の花が咲くころにあたることから名付けられました。

蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)

末候にあたる10月18日〜10月22日ごろのことを指します。夏から冬にかけてキリギリスが戸口で鳴くころにあたることから名付けられました。

寒露の風習・行事は?

女性が白い馬に乗りながら流鏑馬をしている

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ここでは、寒露のころにおこなわれる行事や風習を紹介していきます。

流鏑馬(やぶさめ)

走っている馬に乗ったまま的を狙って矢を放つ、日本の伝統的な儀式。武芸のうちのひとつですが、天下泰平や豊作を願っておこなわれた行事といわれています。

くんち

九州の北部でおこなわれる行事「くんち」は、「博多おくんち(福岡県)」、「長崎くんち」、「唐津くんち(佐賀県)」をあわせて「日本三大くんち」と呼ばれて親しまれています。「龍踊り(じゃおどり)」や「鯨の潮吹き」などの奉納踊りをする行事です。

ほかにも、沖縄県の那覇市でおこなわれる「那覇大綱挽(なはおおつなひき)」や、日本全国の日蓮宗の寺院でおこなう「御会式(おえしき)」なども寒露のころにおこなわれる行事のひとつです。

寒露といえばこれ!旬をむかえるもの

白い背景に栗が数個並べられている

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では、寒露のころに旬をむかえるものにはどのようなものがあるのでしょうか。

寒露ならではの食べ物

外国産のものよりも、風味豊かで大粒といわれている国産の栗。シンプルに茹で栗にしたり、栗ご飯にしたりして味わうのがおすすめです。

はたはた

秋田県の郷土料理としても有名な、はたはた。「ぶりこ」と呼ばれるたまごには旨みがぎゅっと凝縮されています。塩焼きや唐揚げにしてみてはいかがでしょうか。

チンゲンサイ

ミネラルが豊富にふくまれる緑黄色野菜。中国が原産地とされ、3000年も前から使われています。お浸しや野菜炒めなどとの相性が良いです。

ざくろ

6〜7月に花を咲かせるざくろは、寒露が食べごろの季節。デザートのトッピングやジュース、シャーベットなどにして食べるのがおすすめです。

寒露に旬をむかえる草花

3色の菊の花が咲いている

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「菊花開」ともあるように、菊の花が咲く季節。奈良時代に中国より渡ってきた菊の花は、今では日本の伝統的な花となりました。日が短くなると花開く植物で、9〜11月が見ごろとされています。

阪急で買える!寒露を楽しめる食べ物5選を紹介

1. 「ブールミッシュ」トリュフケーキ&ガトー・オ・マロン

金色のお皿に半分にカットされたマフィンがのせられている
1,426円

濃厚なショコラ生地に、トリュフ・オ・ショコラをまるごとひと粒閉じ込めたトリュフケーキです。細かく刻んだ栗の甘露煮、マロングラッセ、マロンペーストの3種を贅沢に味わえるガトー・オ・マロンの詰合せ。秋の旬である栗をスイーツで楽しみましょう。

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2. 「小布施堂」栗最中5個入

四角い最中のなかに栗餡が入った栗最中が置かれている
1,793円

長野県小布施町で100年以上店を構える、小布施堂。栗あんのみを使った栗菓子の老舗店です。こちらの栗最中は、栗あんと栗粒を合せた最中あんを、食べる直前に最中種と合わせます。風味豊かな栗の味わいと、香ばしさを同時に楽しめるひと品です。

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3. 「オスヤ」飲む酢・デザートビネガー・プレミアムざくろ

深い赤色をした飲むザクロ酢が瓶に詰められている
1,944円

フルーツの果汁を発酵させた果実酢をベースに作られた、飲むザクロ酢。香料を使用せずに素材のおいしさを贅沢に味わうことができる、デザートビネガーです。ミネラルの宝庫ともいわれるざくろ。

ざくろ特有の酸味と渋みを味わうために、ビネガー1に対して炭酸水や牛乳、豆乳を4の割合で入れるのがおすすめです。

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4. 「角館 くら吉」善兵衛栗 栗どら焼き詰合わせ(10個入)

黒い陶器の上にどら焼きが2つ置かれている
2,808円

大納言小豆を贅沢に使用した粒あんと刻み栗がサンドされたどら焼きと、マロンクリームを挟んだ栗どら焼きの2種詰合せ。ちょっとしたお茶菓子にはもちろん、手土産にも喜ばれるひと品。2つの味を選んで楽しめるのもうれしいですね。

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5. 「足立音衛門」栗の極み<栗の粉入り>(箱ギフト・紙袋1枚付)

白い背景にカットされた栗のパウンドケーキが置かれている
5,165円

阪急百貨店限定品です。国産の和栗の渋川甘露煮がごろっと入った贅沢なひと品。生地には乾燥させて粉末状になったロースト栗も合わせられ、まさに栗づくし!発酵バターや和三盆糖など、そのほかの素材にもこだわって作られました。栗好きの方へのギフトにもおすすめです。

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旬の食べ物を食べて、寒露を味わおう

秋はおいしい食材がたくさんあり、食べることが楽しみになる季節。日本の伝統的な風習を楽しんだり、旬の食べ物をいただいたりして、寒露を楽しんでみてはいかがでしょうか。

※商品情報や販売状況は2024年01月09日時点でのものです。
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