料理のアクセントに欠かせない「白ごま」と「黒ごま」。違いを意識したことはありますか?この記事では、それぞれのごまの役割や特徴を解説。どんな料理に適しているのか使い分けについても紹介します。普段の食事をおいしくするヒントにしてくださいね。

あらゆる料理で活躍する「白ごま」「黒ごま」とは

世界には約3,000種のごまがあるといわれていますが、ごまの種類は種子の外皮の色によって、白・黒・金の大きく3つに分けられます。ここでは、「白ごま」「黒ごま」「金ごま」それぞれの特徴をチェックしていきましょう。

白ごまとは

白い器に入った白ごまを木製スプーンですくっている。

iStock.com/akiyoko

白ごまは、黒ごまよりも皮が白くて薄いのが特徴です。わずかな甘みがありつつも、味と香りが控えめほかの食材の味わいを生かせるので、さまざまな料理に合うのが魅力です。また、黒ごまに比べて脂質が多いことから、ごま油は白ごまから作られています。

白ごまは世界各地で生産され、日本での生産量もトップ。特に西日本で好まれています。

黒ごまとは

白い器に入った黒ごまを木製スプーンですくっている。

iStock.com/akiyoko

黒ごまは、白ごまよりも皮が黒くて厚いのが特徴です。ほかの食材にも負けないような強い香りとコクがあり、ごま特有の香ばしさや味わいを生かしたいときには黒ごまがぴったり。小粒ながら存在感があります。また、ほのかな苦みがあるのでスイーツとの相性も抜群です。

黒ごまは皮が硬いため、一般的にはそのまま使うのではなく「いりごま」「すりごま」「練りごま(ペースト)」として食べられています。

金ごまとは

金ごまは、外皮が黄色から茶色で、金色にも見えることから金ごまと呼ばれています。白ごまや黒ごまと比べて香りとコクが強いのが特徴。すりごまにした場合、3種類のごまのなかでもっとも香ばしいのが金ごまです。トルコ産が有名ですが、全体的に生産量が少なく高級な品種。懐石料理でも使われます。

白ごまと黒ごまの違い

白ごまと黒ごまは「皮の色や厚さが異なる」という違いから、見た目や風味に差が見られます。白ごまはナッツのような甘みと香ばしさが感じられる一方、黒ごまは苦みとコク、主張の強い味わいが特徴です。また黒い見た目はアクセントにもなり、いつもの料理にパラッと足すだけでも色合いが良くなります。

ただし白ごまと黒ごまの風味の差はそこまで大きくないため、見た目にこだわらなければどちらでも代用可能です。

白ごま・黒ごまは料理でどんな役割を果たすの?

白い器にさつまいもご飯が盛られ、トップに黒ごまが散らされている。

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ごまをたっぷり使ってコクのある香りを楽しみたい場合は、白ごまがおすすめです。インゲンのごま和えやきゅうりと豚肉の和え物など、野菜との相性は抜群うどんのつけつゆ冷やし中華のタレに加えたり、豚汁の仕上げにふりかけたりするだけで、料理の風味が格段にアップします。

色合いやごま特有の香りを重視する場合は、黒ごまがおすすめです。赤飯さつまいもごはん大学芋の仕上げに散らすと見た目や食感がよくなりますよ。クッキープリンなど黒ごまのスイーツも人気です。

白ごまと黒ごまを使い分けてみませんか

白ごまと黒ごまは何気なく使っていたという方も多いはず。違いを知れば、いつもの食事が一層おいしくなりますよ。ごまは、和え物や料理の仕上げに使えるだけでなく、スイーツにもよく合う万能食材です。ぜひご家庭で取り入れながら違いを味わってくださいね。

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