ライフスタイル&ヘルス2024/1/19 更新
この記事では「二十四節気」のひとつ「清明(せいめい)」について解説します。いつ頃の時期か、意味や風習、旬の花や食べ物、おすすめレシピまでを詳しくご紹介。日々の暮らしに取り入れて、季節感を楽しんでみませんか。
清明は「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」の略語で、一年の季節を24分割した「二十四節気(にじゅうしせっき)」のうちのひとつです。春分を過ぎた4月の上旬から下旬の時期で、春のうららかな日差しを受け万物が明るく清らかであることを意味しています。
二十四節気とは、一年を春夏秋冬に4分割し、さらにそれぞれを6分割した日本の暦です。現在でも聞きなじみのある、立春、春分、夏至なども二十四節気に含まれています。それぞれの期間は日が固定されておらず、年によって1日前後する場合がありますよ。
晴明の期間は例年4月5日頃~4月19日頃で、期間に入る初日(4月5日頃)を指す場合もあります。数年間の清明は以下の通りです。
・2024年......4月4日(木)~4月18日(木)
・2025年......4月4日(金)~4月19日(土)
・2026年......4月5日(日)~4月19日(日)
・2027年......4月5日(月)~4月19日(月)
・2028年......4月4日(火)~4月18日(火)
中国には清明節(せいめいせつ)という祝日があり、清明に家族でご先祖様のお墓参りやお墓の掃除をするのが習わしです。
また、沖縄でも同じ時期に「清明祭(シーミー)」というお墓参りの行事があります。豚肉、昆布、餅などのごちそうを重箱に詰めて持参し、掃除やお参り、お供えをしたあと皆で食べるのが風習です。
ここでは、清明に旬を迎える食べ物について紹介します。自然の恵みが感じられる、この時期ならではのおいしさを味わえますよ。おすすめの食べ方もあわせてお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
カツオの旬は年に2度あり、4~5月頃の「初ガツオ」と、9~10月頃の「戻りガツオ」があります。清明の時期に獲れる初ガツオは脂のりが少なく、赤身本来の旨味とさっぱりとした味わいが特徴。刺身や、表面にだけ火を入れるたたきやレアカツにして食べるのがおすすめです。
玉ねぎは、日持ちさせるため収穫後1カ月ほど乾燥させたものを出荷するのが一般的。「新玉ねぎ」は春に収穫しすぐに出荷する玉ねぎで、4~5月頃に出回ります。
乾燥させないため、水分が多くやわらかで辛味が少ないのが特徴。スライスしてサラダやマリネにするほか、さっと炒めたり煮たりしても、みずみずしさを楽しめます。
3~5月が旬のたけのこ。シャキシャキの食感とほのかな甘みや香りが持ち味です。新鮮なうちにアク取りしてから旬の生わかめと合わせて若竹煮、かつおだしで土佐煮や、たけのこごはんにするのがおすすめ。
掘りたてなら、さっとゆでてお刺身に、丸ごと焼いて食べるのも贅沢な楽しみ方です。
冬が旬のイメージがあるいちごですが、これはハウス栽培でクリスマスや年始にいちごが多く出回るようになったため。
本来の旬は4~5月頃です。そのまま食べるのはもちろん、冬よりも手頃な価格で手に入るため、多めに買ってジャムやシロップなどの保存食にするのもおすすめです。
カタクリは山野に生えるユリ科の多年草。春の短い期間だけにうす紫の可憐な花を咲かせます。初夏には枯れて地上から姿を消し、翌年の春まで地下で過ごす「スプリングエフェメラル(春の妖精)」と呼ばれる草花の一種です。
かつては、カタクリの根に含まれるデンプンが片栗粉の原料でしたが、現在の片栗粉の原料はじゃがいもが一般的です。
ヒエンソウは「清明」の花言葉を持つ、キンポウゲ科デルフィニウム属の花。花屋さんの店先に「デルフィニウム」の名で並ぶ花も、ヒエンソウの一種。清明の期間を過ぎた5〜6月に咲く花ですが、水色やうす紫などの花色で明るく清らかな佇まいが魅力です。
レンゲソウはマメ科の植物。秋に芽吹き、冬には地面を覆うように根や茎を伸ばし、4~5月に赤紫の小さなかわいい花を咲かせます。
植えると土の質がよくなることから、かつては田んぼや畑に多く植えられ、春の風物詩として一面のレンゲ畑が見られました。今では少なくなりましたが、野原や土手などにも自生していますよ。
旬の初ガツオと新玉ねぎを、韓国風ピリ辛だれで和えるカルパッチョです。ごま油香るコチュジャンだれがカツオによく合い、和風とはひと味違うおいしさを楽しめますよ。カツオは刺身、たたき用のどちらでもOK。わずか10分で完成するお宝レシピです。
レシピはこちら|macaroni
たけのこと桜エビ、旬の食材を組み合わせて炊くたけのこごはんです。味付けに白だしと塩麹を使うため、深みのある味わいで淡い桜色に仕上がります。簡単に作れて特別感を楽しめるひと品。おもてなしや春のピクニック弁当にもぴったりです。
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こちらも春が旬の食材、生わかめとたけのこを合わせる「若竹煮」のレシピです。新鮮なたけのこと生わかめの風味を生かした、上品な味わいのひと品。たけのこはじっくり、わかめは最後に加えてさっと煮ることで、味と食感のよい煮物に仕上がります。
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新玉ねぎとスナップエンドウが具材の、春にぴったりなみそ汁レシピです。甘くみずみずしい新玉ねぎと鮮やかな緑のスナップえんどうで、ほっこりと春気分を味わえますよ。ほかにも、春キャベツや生わかめなど旬の食材でアレンジが可能です。
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甘酸っぱい小粒いちごで、ちょっぴり贅沢ないちごシロップを作ってみませんか。いちご・グラニュー糖・バニラビーンズをコトコト煮るだけで、バニラ香る真っ赤なシロップのできあがり。アイスのトッピング、紅茶や炭酸水に加えてドリンクにするなど、いちごを存分に楽しめます。
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二十四節気のひとつ「清明」は、明るい日差しのなか草花が芽吹く4月5日頃~19日頃です。花ではカタクリやレンゲソウ、食べ物では初ガツオやたけのこ、新玉ねぎなどが旬。ぜひ、行楽や料理で清々しい清明の時期を楽しんでみてください。
※商品情報や販売状況は2024年01月19日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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