立春は二十四節気のひとつで、春の始まりと定義されています。寒さが緩み春の訪れを感じるのもこの時季から。この記事では、立春の概要や今後5年間の日付、立春におすすめの食べ物や食材を解説。これらの食材を使ったおいしいレシピも紹介します。

立春(りっしゅん)とは

梅の花

iStock.com/Billy_Fam

立春(りっしゅん)は二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、旧暦において一年の始まりとされています。「立」は中国語で始まりを意味しており、文字通り、暦の上では春の始まりとされる日。

立春から立夏の前日までが春と定義されています。立春を過ぎると寒さが少しずつ和らぎ、梅が咲き始めるなど、春の兆しが現れます。

立春はいつ?

そもそも二十四節気とは

二十四節気とは一年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けた暦です。古来から季節の変化をとらえ、農作や生活に役立てられてきました。太陽の動きに基づいて24等分されるため、毎年日付は変動するのが特徴です。

立春の期間・日付

立春の期間は例年2月3日~2月4日ごろから2月18日ごろまでとなります。二十四節気の日付は、国立天文台の観測結果をもとに決められています。

・2024年の立春の日...2月4日
・2025年の立春の日...2月3日
・2026年の立春の日...2月4日
・2027年の立春の日...2月4日
・2028年の立春の日...2月4日

立春といえば!食べ物や旬の食材

春の訪れを感じる時季に味わいたい縁起の良い食べ物と、旬を迎える食材を紹介します。美しい色合いの生菓子や独特の風味が魅力のふきのとうなど、立春の時季ならではの味覚を存分に堪能してください。

立春生菓子

関東風桜餅と関西風桜餅

iStock.com/karinsasaki

立春生菓子は、立春の朝につくった生菓子で、その日のうちに食べる縁起物とされています。梅をかたどったものや桜餅、うぐいす餅、椿餅など、春を感じさせる生菓子が中心です。

立春の日に多くの和菓子屋で並ぶ彩り豊かな生菓子を通じて、春の訪れを感じられるでしょう。

立春豆腐

豆腐

iStock.com/Nungning20

白い豆腐は古来より「邪気を払う食べ物」とされており、節分と立春には白い豆腐を食べる習慣がありました。

節分に食べると罪やけがれを清めるとされ、立春に食べると健康な体に幸福を呼び込むと信じられています。豆腐は白いまま食べることが重要であり、醤油ではなく塩をかけて食べるのがおすすめです。

立春大福

大福は「大きな福を呼ぶ」とされる縁起の良い和菓子です。立春生菓子と同じく、大福も立春に食べるのが良いとされています。立春には「立春大吉」と書かれた厄除けのお札を玄関に飾る習慣がありますが、これとともに広まったのが立春大福を食べる習慣です。

ふきのとう

ふきのとう

iStock.com/Promo_Link

ふきのとうは春に旬を迎える山菜の代表格。独特のほろ苦い風味がクセになる味わいです。塩を少し加えた熱湯で茹でて、冷水にさらすとアクが抜けて食べやすくなります。

油との相性が良く、てんぷらにすると苦味が和らぐのが特徴。ふきのとう味噌は白いご飯との相性が抜群で、焼きおにぎりに塗っても楽しめます。

さやえんどう

春が旬のさやえんどうは、えんどうを若いうちに収穫したもの。そのなかでも特に小ぶりなものは「絹さや」とも呼ばれます。さやえんどうは、茹でたり炒めたりしてさやごと食べられるのが特徴。

鮮やかな緑色は料理に彩りを添え、ちらしずしやスープ、サラダの具材としても活躍します。春の味覚として、さまざまな料理に使われる人気の食材です。

にしん

にしん

iStock.com/eye-blink

春に旬を迎えるにしんは、別名「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれます。北海道沿岸が最も漁獲量の多い地域で、脂が多く豊かな風味が特徴です。

にしんは塩焼きで食べるほか、かば焼きや煮つけにして食べるのもおすすめ。にしんの卵は、お正月のおせち料理に欠かせない「数の子」として親しまれています。

立春におすすめのレシピ5選

1. ふきのとうのクリーミィ串

ふきのとうのクリーミィ串

面倒な下処理なしでつくれる簡単おつまみレシピです。洗って水気を切ったふきのとうに、ベビーチーズを挟んで串焼きにします。

高温の油で加熱することで独特のえぐみが抑えられるため、ふきのとうが苦手な方にもおすすめ。チーズとの相性も抜群で、ふきのとうのほろ苦さとチーズの旨みが絶妙にマッチします。

レシピはこちら|macaroni

2. 豆腐もち

豆腐もち

豆腐をペースト状にし、片栗粉を混ぜてレンジで加熱するだけで、餅がなくても柔らかな食感を楽しめます。レンジ加熱で火を使わないので、お子さんと一緒に調理をするのもおすすめ。

調理のポイントは、豆腐の粒が残らないようにすること。仕上げにきな粉と黒蜜をかければ、立春にぴったりのおいしいおやつが完成します。

レシピはこちら|macaroni

3. ほうれん草と豆腐のあんかけ煮

ほうれん草と豆腐のあんかけ煮

和風だしのやさしい風味が堪能できる、立春にふさわしいひと品です。ほうれん草はレンジで下茹でしてアクを取り、だし汁で煮込むのがポイント。

素材のやさしい味わいが引き立ちます。とろみづけの水溶き片栗粉を入れたらやさしく混ぜると、豆腐が崩れずきれいに仕上がります。

レシピはこちら|macaroni

4. さやえんどうと鶏むね肉の卵とじ丼

さやえんどうと鶏むね肉の卵とじ丼

とろとろ卵とシャキシャキさやえんどうの絶妙な食感が楽しめるレシピです。さやえんどうの筋をしっかり取り除くのが食感を良くするポイント。

卵は2回に分けて入れると、とろとろした半熟に仕上がります。鶏むね肉は片栗粉をまぶして煮ることでパサつきが抑えられ、しっとりとした食感になります。

レシピはこちら|macaroni

5. にしんの塩焼き

にしんの塩焼き

春に旬を迎えるにしんを楽しむおすすめレシピ。うろこが多いにしんは、しっかり取り除くと食べやすくなります。塩水できれいに洗い、にしん独特の生臭さを消すのもポイント。

焼く前に化粧塩をすることで焦げを防ぎます。焼きあがり後はグリルに1分ほど入れておくと、厚い身がふっくらと仕上がります。

レシピはこちら|macaroni

立春におすすめの食べ物で春の訪れを感じよう

立春は二十四節気のひとつで春の始まりを意味する節気。この時季には縁起物の和菓子や豆腐、春に旬を迎える食材を食べるのがおすすめ。紹介したレシピを参考にぜひご自宅でもつくってみてはいかがでしょうか。

「春のおいしいお取り寄せ」特集はこちら

※商品情報や販売状況は2025年02月17日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。