まぐろには、さまざまな種類があるのをご存じでしょうか?種類名は聞いたことがあるけれど、見分け方や味の違いがわからない方もいらっしゃると思います。この記事では、まぐろの種類とその特徴や味わいを解説。ぜひ参考にしてみてください。

そもそも「まぐろ」ってどんな魚?

白い皿にのったまぐろとしょうゆ

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まぐろはスズキ目・サバ科マグロ族マグロ属に分類され魚魚。全長は3mほど、体重400gほどになる大型の魚です。回遊魚のため泳ぐスピードも速く、高速道路を走る車と同等の時速80kmが出るといわれています。

値段は種類によって異なり、高いものから比較的リーズナブルなものまでさまざま。日本では消費量が多く、特に握り寿司には欠かせない食材といえるでしょう。

主なまぐろの種類とその特徴

クロまぐろ

黒い皿にのったクロまぐろ

※画像はイメージです

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特徴

クロまぐろは体長4mほどで重さは600㎏ほどにもなる大型サイズの魚です。別名、本まぐろともいわれています。生息地は日本沿岸を含む太平洋の熱帯・温帯海域がメイン。主に日本近海や大西洋、地中海などで漁獲されます。

トロの部分が多いためまぐろの種類のなかでも最高級で、天然物の値段は1尾およそ100万円以上。旬の時期は若干前後することもありますが、12月〜1月頃の冬が一般的です。

味わい

クロまぐろは、濃厚な甘味が感じられてなめらかな口当たりで、とろけるような上品な脂がたっぷりのっています。見た目は鮮やかな赤色のため、食事に彩りを添えるのにぴったりです。

刺身や寿司のような生のまま食べる料理なら、素材のうま味をそのまま楽しめます。漬け丼や和えものにするのもおすすめの食べ方です。

ミナミまぐろ

特徴

ミナミまぐろは別名インドまぐろともいわれる魚で、主に南半球の中緯度海域に生息しています。アフリカのケープタウン沖や、ニュージーランドなどの南大西洋で漁獲されるのが一般的。体長は2m前後で、重量は200kgほどの中型種です。

旬の時期は4月〜6月頃。南半球が寒い季節を迎える時期に旬を迎えるため、日本では夏マグロの代表でもあります。クロまぐろに次ぐ高級魚として有名です。

味わい

ミナミまぐろは濃い赤身とねっとりとした食感が特徴です。たっぷり脂がのっているためやわらかく、とろけるようなうま味を感じられます。甘味が豊富で食べやすいのもポイント。

刺身や寿司をはじめ、煮物にしたりカリッと揚げてフライにしたりするのもおすすめです。

メバチまぐろ

黒い皿にのったまぐろの寿司

※画像はイメージです

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特徴

メバチまぐろは、全世界に分布していて熱帯から温帯まで広範囲に生息しています。体長は2mほど、重さは150㎏ほどの中型種です。主に温暖な海域で漁獲され、漁獲量がもっとも多くスーパーやデパートでよく目にします。日本近海で獲れるものは、やや小型です。

旬の時期は、11月〜2月頃。日本国内では、特に関西地方で好んで食べられています。

味わい

メバチまぐろは、さっぱりとした味わいで食べやすいのが特徴。クロまぐろやミナミまぐろなどに比べるとトロの部分は少なめですが、魚介類特有の臭みがあまりありません。やわらかな食感となっています。

血合いが多めのため筋っぽさはありますが、刺身やステーキ、漬け丼などにして食べるのがおすすめです。

キハダまぐろ

特徴

キハダまぐろは全世界の熱帯や亜熱帯海域に生息する品種です。体長2mほど、重量200kgほどの中型種ですが、日本近海で獲れるものは最大1.5mほどでやや小型になっています。主に温暖な海域で漁獲され、国内では西日本を中心に漁獲が盛んです。

旬の時期は、6月〜11月頃。漁獲量が安定しているため、一年を通してリーズナブルな値段で食べられます。

味わい

キハダまぐろは、酸味が少なく、ほど良い甘味を感じられるのが特徴。あっさりしていて軽い口当たりになっています。身質がやや硬めのため刺身にしても形が崩れにくく、美しく盛り付けられるのが魅力です。

市販の缶詰の材料にも使われています。刺身やカルパッチョ、すき焼きやソテーなど幅広い料理に使用できますよ。

コシナガまぐろ

まぐろの切り身が器に盛られている

※画像はイメージです

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特徴

コシナガまぐろは、主にインド洋や西太平洋などの温暖な海域に生息する小型種。体長は1mほどで、出荷量のあまり多くない希少なまぐろ品種です。日本国内では、富山県から九州西岸の日本海が漁獲地域となっています。

旬を迎えるのは、12月〜1月の寒い時期。基本的には産地で消費されることが多く、市場に出回る量は少なめです。

味わい

コシナガまぐろは、脂ののったジューシーな身が特徴。見た目はやや薄めの赤身で、加熱したときに白みがかったピンクになります。とろけるようなやわらかな食感が特徴。

刺身やたたき、唐揚げやムニエル、味噌汁などにして食べるのがおすすめです。「塩たたき」にするのがおいしく、にんにくや玉ねぎがよく合います。

ビンナガまぐろ

特徴

ビンナガまぐろは、別名ビンチョウまぐろともいわれる種類で、主に全世界の熱帯・温帯海域に生息しています。体長は1.5mほど、重さは60㎏ほどの小型種です。日本国内では、主に北海道で漁獲されています。

旬の時期は、8月〜12月頃。まぐろのなかではもっとも値段が安いといわれていて、スーパーや回転寿司、シーチキンの缶詰などに多く使用されています。

味わい

ビンナガまぐろは、あっさりしていながらも脂がのっているのが特徴。身はとてもやわらかく食べやすいので、どんな料理にもよく合います。見た目は黄色みを帯びていて、皮は薄めです。

血合いはやや大きめですが、火を通せば身がキュッと引き締まります。刺身やカルパッチョ、佃煮やフライなどにして食べるのがおすすめです。

タイセイヨウまぐろ

白い容器に入ったまぐろの漬け丼

※画像はイメージです

iStock.com/kaorinne

特徴

タイセイヨウまぐろは、大西洋の熱帯・温帯海域に生息する大型種です。主にメキシコ湾や地中海などで漁獲されます。体長は3mほど、体重は400kgを超える大きさ。イカやうなぎなどを捕食して暮らしています。

旬の時期は、秋から初春にかけての10月~3月頃。成熟には5年ほどかかり、魚類のなかでも遅い部類に入ります。

味わい

タイセイヨウまぐろは均質な赤身が特徴で味が良く、クロまぐろと同様に値段も高めに設定されています。ジューシーで濃厚なうま味を感じられるのがポイント。肉厚で食べ応えのある食感となっています。

刺身で食べるのはもちろん、漬け丼やパスタ、サラダなどに使用するのがおすすめです。

【まとめ】まぐろの種類一覧

まぐろの種類一覧をまとめた表

「コシナガまぐろ」以降のまぐろの種類一覧まとめ表

阪急でお取り寄せ!まぐろの人気商品3選

1.「脇口水産」トロめばち鮪食べ比べ

茶色の皿に入った脇口水産の「トロめばち鮪食べ比べ」
3,773円

なめらかな口当たりとふわっと広がる上質なうま味が魅力のトロと、弾力のある食感が特徴の赤身を食べ比べできるギフト。どちらも一級品で甲乙つけがたい味わいとなっています。

メバチまぐろのキュッと引き締まった身は食べ応え抜群!新鮮な状態で急速冷凍されているため、ご自宅でもフレッシュな風味を楽しめます。

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2.「脇口水産」海の生ハム・本鮪そぼろ煮セット

白い皿にのった脇口水産の「海の生ハム・本鮪そぼろ煮セット」
3,964円

カジキまぐろを使った「海の生ハム」と、本まぐろ(クロまぐろ)のそぼろ煮を楽しめるギフトセットです。「海の生ハム」はイタリアの生ハムからインスピレーションを受けた品。

那智勝浦漁港で水揚げされた上質なクロカワカジキを使用しているため、一流に認められる本物の味を体感できます。そぼろ煮は地元の人気料理店が監修しており、その味わいは折り紙付きです。

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3.「脇口水産」FIPびんちょうセット

茶色い皿にのった脇口水産の「FIPびんちょうセット」
4,099円

那智勝浦でもっとも多く揚がるとされるビンチョウまぐろを、たっぷり堪能できるセット。ほかのまぐろに比べてあっさりとした味わいで、刺身や丼ものにぴったりです。

もちもちとした食感と弾力で、満足感を得られます。脂ののった天然メバチまぐろも一緒に楽しめますよ。

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まぐろは種類によってさまざまな味を楽しめる!

まぐろは、大型種から小型種までさまざまな種類のものがあり、それぞれで味の違いを楽しめます。種類によって旬の時期が異なるので、購入の際は注目して選ぶと良いでしょう。種類ごとの特徴や味わいを知って、料理に活用してみてくださいね。

※商品情報や販売状況は2024年03月18日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。