香り高く味わい深い新茶。賞味期限はどのくらいなのか、開封前と開封後の目安を解説します。おいしさが長持ちする上手な保存方法や、古くなったお茶の使い道もお届け。ぜひ参考にしてみてくださいね。

「新茶」とは?

茶園の茶葉

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「新茶」とは、その年最初に摘み採った新芽で作られるお茶のこと。商品により異なりますが、一般的に4月下旬頃〜6月の上旬頃まで販売されます。

苦みと甘みのバランスがよく、旨みたっぷりで味わい深さ満点。青々しい新鮮な香りも魅力のひとつです。

どのくらいもつ?新茶の賞味期限

湯のみにお茶をそそいでいる様子

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お茶は乾物なので長持ちしそうに思えますが、実はとてもデリケートな食品。一度封を開けると、日を追うごとに品質が落ちていってしまうのです。

では新茶の賞味期限はどのくらいなのでしょう?開封前と開封後、それぞれの目安を解説します。

開封前

未開封の場合、茶葉の賞味期限は半年〜1年ほどが一般的。ただし商品によっても異なるため、パッケージに記載されている日付を確認してください。

なお「賞味期限」とは「おいしく食べられる期限」を意味します。よって多少日にちが過ぎたとしても、すぐに飲めなくなるわけではありません。とはいえ時間が経つほどに風味は損なわれてしまうので、早めに消費するよう心がけましょう。

開封後

新茶は一度開封するとすぐに劣化してしまうため、23週間程度で消費するのがおすすめです。長くても1ヶ月以内には飲み切るようにしてください。

新茶の上手な保存方法

茶葉が入った茶筒

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新茶のおいしさを少しでも長持ちさせるには、正しく保存することがとても重要です。覚えておきたい4つのポイントを解説します。

【ポイント1】空気に触れないようにする

お茶は空気に触れると変質し、味の劣化が進んでしまいます。開封後は茶筒や茶缶、チャック付きパッケージなどに移し、密閉して保存しましょう。

【ポイント2】明るい場所を避けて保存する

お茶は直射日光や蛍光灯に当たると酸化しやすくなります。栄養素が破壊されるほか、茶葉の色も悪くなりかねません。

火気や暖房から離れた涼しい場所、および暗くて温度変化の少ない場所に置いておくのが理想です。

【ポイント3】冷蔵庫に入れない

お茶を冷蔵庫で保存する人も多く見られますが、実はあまり適した方法ではありません。お茶はにおいを吸収しやすいため、冷蔵庫に入っているさまざまな食品の香りを吸ってしまうのです。

また冷蔵庫から出し入れすることにより、庫内と外気の温度差で茶葉に結露が発生しがち。劣化につながります。

【ポイント4】乾燥剤を活用する

開封後の茶葉を密閉容器に移したら、脱酸素剤や乾燥剤などを一緒に入れておくのがおすすめです。劣化を遅らせることができますよ。

古くなったお茶の使い道

茶葉が入った白いボウル

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古くなって飲めなくなったお茶は、そのまま捨てずに有効活用しましょう。上手な使い道をご紹介します。

掃除に使う

濡らして絞った茶葉を床や畳にばらまき、ほうきで掃いてみてください。茶葉が小さなほこりを絡め取り、隙間に詰まったごみがすっきりきれいになりますよ。

茶葉をお茶パックに入れて軽く濡らし、シンクや蛇口などの拭き掃除に使うのもおすすめです。

入浴剤の代わりにする

茶葉は入浴剤としても大活躍。お茶パックに入れてお風呂に浮かべれば、芳醇な香りに心がほっと癒やされます。

お湯をそのまま長く放置すると浴槽に茶渋が染み付いてしまうので、当日中に掃除をしてくださいね。

湿気が気になる場所に置く

茶葉をお茶パックやガーゼで包み、クローゼットやパントリーなどのジメッとした場所に入れておきましょう。湿気取りとしての効果を発揮しますよ。

消臭剤にする

先述のとおり、茶葉はにおいを吸収しやすいため消臭剤代わりに使えます。お茶パックに詰めて、においがこもりやすい下駄箱や押入れなどに忍ばせておくとよいでしょう。靴の中に入れるのもあり。

新茶は上手に保存して最後までおいしく消費!

新茶は若々しい香りとさわやかな味わいが命。一度開けると劣化が進むため、正しく保存して最後までおいしく消費しましょう。古くなって飲めなくなったお茶も、そのまま捨てるのはもったいない!掃除に使ったりお風呂に入れたりと、上手に有効活用してくださいね。

※商品情報や販売状況は2024年03月20日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。