ライフスタイル&ヘルス2024/6/12 更新
妊娠5ヶ月めに入ったら安産祈願の帯祝いをする風習がありますが、どんなことをするのか知らない方も多いのではないでしょうか。この記事では帯祝いの仕方を詳しく紹介します。帯祝いの注意点や不明点についても解説しますのでぜひ参考にしてください。
帯祝いは母子の健康と安産を祈る伝統行事です。妊娠した女性が安定期に入る妊娠5ヶ月め(16~19週目ごろ)の戌の日に、腹帯を巻いて安産祈願します。
帯祝いは日本の伝統行事として古くから存在し、「古事記」にも記されています。もともとは武家や皇室の行事でしたが、江戸時代ごろ一般家庭にも広まりました。現在の皇室でも帯祝いは「着帯の儀」と呼ばれる宮中儀式としておこなわれています。
おなかに巻く腹帯は「岩田帯」と呼ばれ、災いや穢れから身を守る「斎肌(いはだ)帯」に由来します。これは、岩のように丈夫でたくましい赤ちゃんが生まれることを願ったものです。
多産でお産が軽い犬は古くから安産の守り神として親しまれており、これにあやかって戌の日に安産祈願する風習が生まれました。十二支のひとつである戌の日は12日に一度めぐってくるため、1ヶ月に2~3回あります。
帯祝いは古くから伝わる日本の伝統行事ですが、初めて経験する方にとっては難しく感じてしまうかもしれません。間近になって慌てないよう、事前に準備するものや当日の流れ、誰がいつ何をすればよいのかを解説します。
帯祝いをする時期は、妊娠5ヶ月(妊娠16週~19週ごろ)の戌の日に合わせてするのが一般的です。近年ではしきたりにこだわらず、夫婦や家族の都合の良い日にお祝いするケースも増えています。
帯祝いの参加者に特に決まりはありません。夫婦だけで安産祈願する場合や、祖父母と一緒にお祝いすることもあります。母親の体調が優れない場合は、家族が代理で安産祈願することも可能です。母親の体調を優先し、家族で相談して決めましょう。
帯祝いの準備品のひとつが初穂料です。初穂料の相場は5,000円~1万円程度で、神社やお寺によって異なるため確認しておきましょう。初穂料を誰が払うのかについては特に決まりはありませんが、当日になって慌てないよう事前に決めておくと安心です。
帯祝いの準備品として腹帯も必要です。昔は母親の実家が腹帯を用意する風習がありましたが、近年では母親自身が好みのものを用意するケースも増えています。神社やお寺によっては腹帯が授与されることもあるため、準備品は事前に確認しておきましょう。
さらしを使った伝統的な腹帯である岩田帯は、着脱が難しいのがデメリット。近年ではより使い勝手のよい妊婦帯が使われています。パンツタイプや腹巻タイプ、サポートベルトタイプなど種類が豊富なので、使い心地の好みで選ぶとよいでしょう。
腹帯は縦に2つ折りにして、輪になっている方を上に向けておなかに巻きます。おなかを下から支えるように巻いていくとより安定します。腹帯に「寿」などの文字が入っている場合は、正面にくるように巻きましょう。最後に帯を三角に折り、帯の上部に挟み込んで整えます。
帯祝い当日は神社やお寺に到着したらお清めをし、安産祈願の申し込みをして初穂料を支払います。ご祈祷をしてもらい、授与品を受け取ります。その後、両家の両親や親族と共に食事をすることが一般的です。
帯祝いの服装は、カジュアルすぎるものや派手な色・デザインのものは避けましょう。おなかを締め付けない清潔感のある服装が適しており、ワンピースやウエストがゴムのパンツなどがおすすめ。転ばないように靴はヒールがないものが安心です。
昔は親族や仲人、助産師さんを招いて祝い膳を囲む風習がありましたが、近年では夫婦や両家の両親など身内のみで食事会をするケースが増えています。母親の体調を考慮し、お参りした神社やお寺から近い場所を選ぶとスムーズで負担がかかりません。
帯祝いは戌の日以外に行っても問題ありません。戌の日以外には「子」や「酉」の日もお参りに適しています。安産祈願は必須ではなく、祈祷をせずに参拝だけでも問題ありませんので母親の体調を最優先にして決めましょう。
帯祝いの食事代を誰が払うのかについて明確な決まりはありません。どちらかの両親が支払ったり、夫婦で支払ったりなど家庭によって異なります。支払いに関しては事前に夫婦でしっかりと話し合い、決めておくと安心です。
戌の日に両親に帯祝いのお祝いをもらった場合、食事会に招待することがお返しとなります。食事会の費用も両親に支払ってもらったら、気兼ねなく受け取ってもらえるささやかなギフトとともに、お礼の言葉を伝えるとよいでしょう。
帯祝いは身内でのお祝いなので、基本的にお返しは必要ありません。親族や友人などからお祝いをいただいた場合は、金額の1/5~1/3程度、もし高額のお祝いをいただいた場合は、金額の1/3~半額程度の内祝いをお返しします。
帯祝いとは、妊娠5ヶ月めの戌の日におこなう安産祈願のお祝いです。古くから伝わる日本の伝統行事で、初穂料と腹帯を持参して神社やお寺で祈祷します。母親の体調を最優先に、良い日を選んで帯祝いをしてはいかがでしょうか。
※商品情報や販売状況は2024年06月12日時点でのものです。
現在の情報と異なる場合がございますが、ご了承ください。
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